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桂吉朝独演会

2004/5/22 @サンケイホール

  • 桂 歌々志 「米揚げ笊」
  • 桂 吉朝 「犬の目」
  • 桂 こごろう 「へっつい盗人」
  • 桂 吉朝 「百年目」
    ―― 中入り ――
  • 桂 吉朝 「浮かれの屑より」


 5 月の定例公演。補助席、立ち見も出る大盛況。最近のプチ落語ブームにのってか、小・中学生の姿もちらほら。

 歌々志は米朝一門の掟「前座は 15 分」でキッチリと。それでも独自の味も出てました。
 こごろうは、前がウケすぎでかなり演りづらそうでした。ただ、ストーリーがわかりやすいことと、おならを頻発することもあってか、子供にはいちばんウケてました。たしかに終盤へ向けてのテンションの上がり具合はかなりおもしろかったです。

 吉朝「犬の目」は、《ゴジラ》のイントネーションにおける方言の考察から、客に云われる前のオチばらし。出てくる眼科医もシャレ好きに変わってて、反則カウント 4 のオンパレードって感じでした。噺の進化を目の当たりにした気がします。
 うってかわって、「百年目」はしっかり、きっちり。この噺は何度聴いても下げが弱いと感じるんですが、ストーリー展開は良いですね。とくに旦那の抑えた人柄と番頭の慌てぶりが、観ていて楽しいです。
 中入り後に「浮かれの屑より」は、吉朝お得意の芝居風味。滑稽味が強く、お気楽に楽しめました。

 今回は充実した会でしたが、とくに「犬の目」が秀逸でした。
 古典の再構築は今後の落語界にとっても重要な課題のひとつですが、一方で古典を無形文化として保存する必要性もあり、なかなかバランスが難しいところでしょう。今回の「犬の目」では、これまで特徴のなかった眼科医に特異なキャラクターを設定することで新たな笑いが加味されており、噺の寿命が延びたように思います。

 サンケイビルの解体・建て替え にともない、サンケイホールでの独演会は今回が最後だそうです。ここは米朝一門のメッカとも云える会場だったんで、ちょっとさみしいですね。今後、この規模(千人超)の独演会をどこで開催するのか、ちょっと気になります。

桂吉朝のタテ穴式住居

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