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エレベーター企画 『アテルイ』

2005/4/30 @大阪現代演劇祭〈仮設劇場〉WA

 地下鉄「大阪港」駅から西へ歩くこと約 10 分、大阪港の倉庫につくられた 〈仮設劇場〉WA での公演。
 鉄骨がむき出しの 4 本の柱を含む円形の舞台は、客席も含めてフラットなスペース。その空間を薄手の帯状カーテンが取り囲み、さらに約 2 m 幅の通路をはさんで、外側に透明のエアー・チューブで取り囲まれています。桟敷に柱が扇町ミュージアムスクエアを思い出させますが、外に設置した照明がエアー・チューブとカーテンを透して舞台空間へ射し込み、独特の幻想的な雰囲気に。
 客席は約 100 人を想定して設置されていたようですが、超満員御礼でそれ以上入っていたようです。遅れてきた観客はカーテンの外の通路にも座っていました。

 本作は劇団☆新感線の中島かずきの脚本を、エレベーター企画の外輪能隆が演出。
 出演は、土本ひろき、大野美伸(エレベーター企画)、 田倉伸紘(劇団ひまわりアクサル)、hime(姫組)、ともさかけん(Giant Grammy)、永津真奈(劇団ひまわりブルーシャトル)、菊池康治(ウラナチ)、津野倫子(劇団ひまわり)、ソプラノ・ゲストの木澤香俚。エレ企にしては出演者が多い!

 都で続発する盗賊の襲撃。蝦夷の民が賊と化したとの噂。事態鎮圧のため征夷大将軍に任ぜられた坂上田村麻呂(サカノウエノタムラマロ)。そこに立ちはだかる、北の狼を名乗る阿弖流為(アテルイ)。

 開演前のアナウンスでは上演時間 1 時間 45 分。下手すると 3 時間を超える新感線の戯曲をこの時間でどう料理するのか、そのあたりも見どころではありました。
 まず、序盤がはしょり過ぎの感あり。主要人物の背景と相関関係がつかみづらく、事の発端と人物像はきっちり提示してほしかったです。とくにオープニングはソプラノ・ヴォーカルに BGM がかぶさり、台詞が聴き取りづらかったのが致命傷。アイコンとなる紅玉も、実際に小道具として用意した方がイメージしやすかったと思います。オリジナルは観てませんが、新感線のわかりやすさはそのあたりのうまさがあるのかも。
 ただ、ストーリーが呑み込めてくる後半はなかなか。可能なかぎり殺陣を排し、象徴的な演出で表現。床に設置した蛍光灯を割る演出はインパクト大。中盤以降は台詞も聴き取りやすかったです。

 「もったいないなぁ」ってのが終演後の感想。序盤にもう少し厚みがあって、音響のバランスさえ取れてれば。‥‥
 でもまぁ、演出面ではぞんぶんに楽しませてもらえましたし、女優陣が良かったんで、満足感はありました。

エレベーター企画

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