« たまよね | トップページ | 名探偵ナンコ よみがえれ!探偵講談 »

エレベーター企画 『私が語りはじめた彼は』

2005/9/24 @大阪市立芸術創造館

原作: 三浦しをん 『私が語りはじめた彼は』(新潮社)
演出: 外輪能隆
出演: 
「結晶」 土本ひろき、大野美伸(エレベーター企画)、冨永茜
「冷血」 岸昆虫(ウラナチ)、岸原香恵(いるか Hotel)、松本早苗(劇団くすのき)
「水葬」 荒木美海(劇団くすのき)、薮内友子(演劇カンパニー 未来計画 TOP)、ともさかけん(Giant Grammy)、紀伊川淳(桃園会)
「家路」 立花明依、谷啓吾(小春侍)、土本ひろき


 14 時からのマチネー公演を観るべく、昼前には出発せねばならないのが遠方の悲しさ。
 芸術創造館は 2 度ほど行った記憶がありますが、天王寺から地下鉄谷町線 1 本(約 25 分)で行けるってことにビックリ。以前は(ムリヤリ)バスを使ったんで、ものすごく遠い印象があったんですが、そうでもないんですねぇ。ちょっと遠い、くらい。

 会場入りすると、フロアーの 2/3 が平面で舞台、1/3 が雛壇で客席。客席前方中央は座席がなく、V 字型と云うか U 字型と云うか、独特の配置に。


 物語は、自身の赴くままに女性を愛した村川教授を中心に、彼に翻弄された男と女と、彼らを取り巻く人々によって、さまざまな愛の形をつづる短編 4 話の連作となっています。時をさかのぼり、そして現代にたどり着く構成で、村川教授自身は登場しません。
 短編集で物語が拡散しそうなものですが、登場しない村川教授の実像が話の断片から徐々に肉付けされ、そこへ収束してゆきます。「殺し屋日記」なる荒唐無稽なアイテムさえも、物語が進行するにしたがってリアリティをともなうパーツとして歴史に埋め込まれてゆく、そんな感覚を受けました。

 舞台中央の空間をスクリーンとして利用する演出は、序盤こそ演出過剰かと思いましたが、進行するにしたがってなかなか良い雰囲気でした。


 30 分毎に人間関係が変わるんで、それを頭の中でこれまでのストーリーに埋め込む作業が必要。その心構えがないと置いてけぼりに。私も途中からついてくのに必死でした。もう 1 回観れば、それぞれの登場人物の心情とか、もう少し理解が深まるような気がします。
 とは云え、エレ企の作品としてはわかりやすい部類だと思います。原作が日本人作家のものだからってのもあるかも。

エレベーター企画

|

« たまよね | トップページ | 名探偵ナンコ よみがえれ!探偵講談 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24187/6100275

この記事へのトラックバック一覧です: エレベーター企画 『私が語りはじめた彼は』:

« たまよね | トップページ | 名探偵ナンコ よみがえれ!探偵講談 »