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桂千朝独演会

2005/10/29 @ワッハホール

  • 桂 紅雀 「いらち俥」
  • 桂 千朝 「くやみ」
  • 桂 宗助 「禍は下」
  • 桂 千朝 「景清」
    ―― 中入り ――
  • 桂 千朝 「八五郎坊主」


 風邪をひいたか、プロレス観戦時に飲んだ焼酎が残ってたのか、軽い頭痛。しかも朝から雨と、出かけたくなくなる要素が重なってたんですが、前売り券を買っております。気持ちを奮い立たせて出発! ‥‥が、いきなり電車に乗り遅れ、会場に着いたのは開演の 10 分前くらいでした。
 入りは 7 割くらい(約 200 人)でしょうか。正直、もっと入らんのやないかと思ってましたが、客席はええ感じに詰まってました。


 紅雀「いらち俥」はきっちりとした演出で、安心して観ていられました。時間の関係か、北へ向かって市電とぶつかりそうになって終わり、帰り道はなし。火曜に観た笑福亭たまと比べると、短くまとめていることを差し引いてもかなりあっさりした感じ。これも時間を意識した結果かもしれません。

 宗助は最近評判が良く、気になってたところ。安定感はもとより、登場人物の演じ分けにメリハリがあって楽しい。とくにこの「禍は下」の場合、丁稚の定吉がポイントになってますね。宗助の雰囲気にピッタリ。ほんと 10/1 の独演会、行っとくべきやったなぁ。

 千朝は 3 席。千朝の「くやみ」は何度か観てますが、これはもう十八番ですね。マクラで良いくやみと悪いくやみのサンプルから本編へ。動きのおかしさも相まって、なかなか。
 「景清」は、雀々なんかはもっとたっぷり演ってたと思うんですけど、千朝はややあっさりと。安定感はありましたが、定次郎の感情の変化が肝の噺ですから、クサいくらいに大げさでも良いかもしれません。
 中入り後の「八五郎坊主」は枝雀に稽古を付けてもらったようで、そのときのエピソードをマクラで軽く紹介。八五郎のキャラが千朝のおかしな所作と絡み合って、枝雀や雀々とも違う、なんとも云えん独特のおかしみに。隣で観てたご婦人は初めてだったようで、サゲで吹き出してました。


桂 千朝 木曜の緊迫した会と比べて、この日はなんとものんびりした会でした。癒されたって感じがピッタリです。やっぱり落語会はこうあってほしいもんです。
 そうは思ってても、高座を観てると木曜の吉朝さんの激闘が思い出されて、重い気持ちにも。こればっかりは仕方ないですね。しばらく引きずりそうです。

 パンフレットの裏の千朝さんのイラスト、なかなか特徴をうまく捉えていて良いですね。吉朝さんとの会でも使われてましたが、そっちも良く似てました。

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PRO-WRESTLING NOAH - Autumn Navigation '05

2005/10/28 @大阪府立体育会館

 ひさびさのプロレス観戦。某先輩と某後輩と 3 人連れでノア大阪大会へ。食料&飲料を調達して、いざ!
 試合結果はこちらをご参照いただきたい。それにしても、公式発表の「観衆 4,400 人」は乱暴な。ザッと見たとこ 2,000 人でもきびしい入り。G+ の生中継ってこともあってか、入場ゲートもこれまでになく派手に仕上がってたのに、客席は閑散としてなんとも寂しい。

 恒例の第 1 試合(永源のツバ攻撃が減ってました)が終わり、注目の第 2 試合、志賀賢太郎 vs リッキー・マルビン。志賀が怪我による長期欠場から復帰し、ヴィジュアル・イメージも一新したことでどう変わったか?
 ‥‥どないも変わってませんでした。動きもギクシャクしてますし、とにかく試合がスウィングしてない。流れもなく、交互に淡々と技を出し合ってる感じ。最後こそ志賀締めで勝ちましたが、あきまへん。

 つづく第 3 試合の本田多聞 vs SUWA も、SUWA の暴走っぷりに期待したんですが、短期決着の不完全燃焼。その後もこれと云ったコメントのしようのない試合が。

 第 7 試合の KENTA vs ムシキング・テリーは GHC ジュニアヘビー級選手権試合ってこともあって、なかなかの盛り上がり。挑戦者テリーの奮闘は評価できるものの、王者 KENTA との実力差を埋めるまでにはいたらず王座防衛。ダラダラと長く引っ張っただけで、ピリッとしない内容でした。
 ムシキング人気で少年ファンはテリーを応援。しかし、テリーに帯同してるネブ博士&ジョニーが活かし切れてない。セコンドなんですから、もうちょっと試合を盛り上げるとか、なんかできるはず。WWE でも観て、そのあたりもうちょっと研究してほしいです。

 つづく第 8 試合の鈴木みのる&丸藤正道 vs モハメドヨネ&森嶋猛は GHC タッグ選手権試合。鈴木&丸藤の王者組も、ヨネ&森嶋の挑戦者組も、どちらも急造タッグの感が否めず、タッグらしさがあまり見られませんでした。そんななか、ヨネが必殺技のキン肉バスターで丸藤を下して王座移動。どさくさ感が‥‥

メインの 6 人タッグ メインは力皇猛&三沢光晴&斎藤彰俊 vs 小橋建太&秋山準&天龍源一郎の特別試合 6 人タッグ。開始前は「メインが 6 人タッグって、どうよ?」と思ってたんですが、選手入場の時点で撤回。もう出てくるだけで華がある。なにわ天龍隊も(少ないながら)来てましたし、“スパルタン X”での三沢コールは最高! やっぱり私は昭和世代です、ハイ。そんななか、GHC ヘビー級王者の力皇を最後に登場させるノアに良心を感じました。
 開始前から天龍と小橋の仲間割れで味付け。力皇と彰俊は他の 4 人によく付いて行ってたと思います。6 人タッグのわりにはそれぞれまんべんなく絡んでました。試合後の天龍と小橋の握手は「どないやねん!」って感じですが、まぁこんなもんでしょうね。大満足。

 「終わり良ければすべて良し」じゃないですけど、メインの充実度はさすが。ただ、ノアは三沢、小橋、秋山につづくスターの育成が急務ですね。力皇、彰俊はプッシュされてるようですけど、そのコンビで先の 3 人と対峙したときどうか? 全日本時代の、鶴田に対峙する三沢、川田、小橋らに比べると、みんなまだまだ小粒です。トップ陣に担ぎ上げられるだけじゃなく、トップ陣との対立概念も必要だと思います。

PRO-WRESTLING NOAH

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米朝・吉朝の会

2005/10/27 @大阪国立文楽劇場

  • 桂 佐ん吉 「道具屋」
  • 桂 雀松 「替わり目」
  • 桂 米朝 「狸の賽」
    ―― 中入り ――
  • 桂 吉朝 「弱法師よろぼし


 お盆以来、ひさびさの吉朝さんの会ってことで、期待感も最高潮。万難を排して早めに退社し、余裕を持っての会場入り。ロビーにて、菓子パンで軽く空腹を癒やしてから客席へ。チケットは前売り完売、通路に補助席も出ての満員です。


 まずは佐ん吉。これくらい大きい舞台での経験はほとんどないと思うんですけど、物怖じすることなく「道具屋」をきっちりと。サゲのところではちょっと慌ててしまったか。

 つづいてお待ちかねの吉朝「ふぐ鍋」‥‥のはずが、出てきたのは雀松。「偶然通りかかったら呼ばれまして‥‥」と、飛び込みゲストかと思いきや、「ここで『ふぐ鍋』演ればええんでしょうけど、忘れてしまいまして。昔は演ってたんですよ。たしか、てっちり食べたらええんやと思いますが‥‥」とか、「吉朝さんは裏に来てはるんですよ。演れんことないと思うんですけど、病み上がりですから‥‥」とか、なんとも歯切れが悪い。結局、吉朝の体調が思わしくなく代演、とのこと。それならそうとはっきり云ってくれたら良いのにとも思いますが、雀松なりの、観客にいらん心配をさせまいとの気遣いだったんでしょう。
 以前はよく吉朝と飲みに行ったてなマクラから「替わり目」へ。最初はかなり演りにくい空気だったと思いますが、雀松の熱演に会場の笑いも徐々に高まり、中盤以降のノリはさすが。やや走り気味の感もありましたが、よく演ってくれたと思います。

 そろそろと米朝登場。膝が悪いと聞いてましたが、きょうはなんとか正座。
 最近多い「どうにでもなれと思ったらどうにかなった」てな、自暴自棄ネタをマクラに「狸の賽」へ。これがまたクスグリどころか前フリまですっ飛ばして賭場へ移動し、賽を振る所作も途中から雑に。それでもですよ、様式がどうのとか、出来がこうのとかの次元を超越したものを感じさせるあたり、これはもう達観した者の強みなんかな、と。

 中入りをはさみ、満を持して登場した吉朝。普段なら座布団の手前で下手側上方にスッと目線をやり、着物の裾を直しながら着座するところが、足下を気にしながらそろそろと座布団へ着座。第一声、かすれ気味の声で「しゃべってるうちに声は出てくると思いますけど‥‥」と語る口調からして、いつもとは違う様子。かなり体調が思わしくないようで、いつもなら飄々としたマクラで笑わせるところも、この日はキレが感じられず精彩を欠きます。
 菜刀ながたんが菜切り包丁のことだと解説し、本編へ。開始 10 分で見台の脇に用意した湯飲みから白湯を口へ含む。かなり喉がキツそうで、ゆっくり慎重に語っている様子。その間はたしかに吉朝のそれ。しかし時折、不自然な間でリズムが崩れそうに。それでも後半はやや持ち直し、ゆっくりながらも流れがスムーズに。
 噺はきっちり入っていて、演出プランも練っていたが、身体が云うことを聞かない。観ているとそれがひしひしと伝わってきて、いたたまれない気持ちでした。演ってる本人がいちばん悔しかったんではないかと思います。


 きょうは、楽しむと云うよりも、見守るって感じでした。
 夏に観たときの吉朝さんは、痩せてはいたものの絶好調って感じでしたから、季節の変わり目で体調を崩されたんだと思います。スタミナが落ちてる分、ダメージが大きいんでしょう。会場に張り出されてた時間割にも雀松さんの名前はありませんでしたから、当日になって急に体調を崩されたんではないかと思います。完売で中止にするわけにもいかず、自身の名を冠した会なんで最低 1 席は演らんといかんし、かと云っていまの師匠の状態を考えるとトリを交代してもらうわけにもいかず、ギリギリの選択だったんだと察します。
 毎年、年末年始は吉朝さんの定例会が目白押しでしたが、きょうのコンディションを考えると、暖かい季節になるまでおあずけの予感。『サマージャンボ』あたりまでにスタミナを付けて、じっくり体調を整えてもらいたいです。

 緞帳が下りても鳴りやまない拍手。無理を押して高座に挑んだ吉朝さんへの、観客からのエールだったと思います。
 吉朝さん、米朝さん、ご自愛ください。

米朝事務所
温泉旅館きっちょう家

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できちゃったらくご! 遊方トリビュートライヴ!

2005/10/26 @茶臼山舞台

  • 月亭 遊方 《ご案内》
  • 桂 三金 「ゴーイング見合いウェイ」
  • 旭堂 南湖 「飯店エキサイティング」
  • 桂 三風 「戦え!サンダーマン」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「オーサカ・シネマロケンロール」
  • 桂 あやめ 「コンビニストアの人々」
  • 月亭 遊方 《ボーナストラック/ミニネタ下ろし》


 『できちゃったらくご!』に初参戦。今回は《遊方トリビュートライヴ!》と題して、遊方さんの新作をレギュラー陣がカヴァーするって企画モノ。チラシの煽り↓がまた秀逸で。

超カリスマでもないのに、
死んだわけでもないのに、
なぜか今回全員が遊方の作品をカバー。

 開演 15 分前くらいに到着したんですが、もう結構の入り。開演時には 30 人以上入ってましたし、開演後も続々とお客さんが。最終的には 40 人越えてたんやないですかね。超満員でした。


 まずは遊方が登場して番組紹介。トリビュートされる遊方自身がナビゲーターとなって、それぞれの噺のあとに演者と対談するって構成。出番順は当日、ジャンケンで決まったそうです。
 ちなみに私、この日の噺はすべて初見です。

 トップの三金は、掃除のおばちゃんに強引に見合いさせられそうになる噺。
 三金は初めてでしたが、しゃべりがかなり落ち着いてますね。おばちゃんのキャラクターがかなり変えられてるそうで、遊方曰く、遊方版は布施あたりのおばちゃん、三金版は西九条あたりのおばちゃん、だそう。なんとなく納得。おばちゃんのキャラクターが、前半はもっとおっとり、後半はもっとキレる、って感じで豹変してれば笑いレベルがアップすると思いました。

 つづく南湖は、男ふたりで入った中華料理店が中伊折衷のえらい店で、店の亭主と女将さんが喧嘩しまくり、出てくる料理も注文してないもんばっかりで‥‥って噺。
 遊方の口癖をマクラで振っておいて、うまくクスグリに使ってました。語り口はやはり講談調ながら、台詞が大部分を占める噺を語るのはつらかったそうです。色が変わって良かったと思います。

 こちらも初めて三風は、ヒーローショーに強盗犯が飛び込んでくる噺。観客参加型落語で、本編に入る前に練習もありました。
 演出的にはおもしろいと思うんですけど、いかんせん、噺が入ってなくてボロボロ。遊方は「三風兄さんは人物描写が良いです」みたいなフォローされてましたが、正直、出来は悪かったです。噺がきっちり入ってて本人にもう少し余裕があればかなり楽しい高座になったはずですが、残念。

 会場内への酸素供給(中入り)をはさんでのたまは、コテコテの大阪のたこ焼き屋で映画のロケがおこなわれる噺。
 ここでもおばちゃん(たこ焼き屋の女将さん)のキャラクターが大幅に変えられてたようで、遊方自身もかなりツボだったそうです。亭主の大阪弁指導のくだりなんかもなかなか。たま自身は出来にかなり不安だったようですが、良く受けてました。整理すればスタンダードになるんじゃないでしょうか。

 トリビュートのラストのあやめは、コンビニ店員指南噺。コンビニに訪れる不思議な客を見て見ぬふりすることが極意であり、人間観察の達人になれるとか。
 バイトくんをバイトちゃんに変えたとのことですが、そのおかげで世界観がかなり広がってるんじゃないでしょうか。日が変わるあたりがちょっと不明瞭で混乱しましたが、女性ならではの味付けが美味かったです。

 最後に遊方のボーナストラック、新作ネタ下ろしの 5 分落語。出張先で入った喫茶店で、なぜか間違えられる《ゴロー》の噺。「10 分はできるけど、5 分はむずかしい」を連発してましたが、なかなかどうして、きっちりサゲもありましたし、ツッコめないイライラ感は充分伝わってきました。

 最後に全員登場し、感想戦。って云うより《遊方をいじるコーナー》みたいな。「噺家でトリビュートされたのは、枝雀師匠に次いで二人目」に、場内大拍手。わぁわぁ云うてるうちにお開きとなりました。


 いやぁ、よぉ笑いました。どれもおもしろくて、それだけに三風さんの出来がもったいない。直前に独演会があって充分練習できなかったそうですが、演出的におもしろくなることが想像できるだけに残念でした。
 私のお目当ては、たまさん、南湖さんだったんですけど、あやめさんはさすがの貫禄でしたし、三金さんの落ち着き具合(と云うか、重量級の安定感?)がなんとも云えず心地良かったです。
 遊方さん自身もおもしろいんですが、もう少し髪をすっきりカットすればもっと人気が出るのに‥‥と思うのは私だけ?

遊方 FOR YOU!

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シルベスター・スタローン主演《ロッキー》シリーズ新作製作開始

スタローン、本気で『ロッキー 6』を製作開始 - eiga.com [ニュース&噂]

 何年も前から噂されてましたが、シルベスター・スタローン主演の《ロッキー》シリーズの新作制作が発表されたようです。還暦を目前に控えたスタローンが試合のシーンにどう挑むのか、ちょっと注目です。(って、ちょっとかい!)
 で、前々から気になって気になって仕方なかったんですが、記事によるとタイトルは『ロッキー・バルボア』となるようです。

 なんでそんなに気になってたのか?
 それは、アキ・カウリスマキ監督の『ロッキー VI』ってのがすでにあったから。

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たまのクラシックコレクション

2005/10/25 @茶臼山舞台

  • 笑福亭 たま 「いらち俥」
  • 笑福亭 たま 「佐々木裁き」
  • 桂 春菜 「善哉ぜんざい公社」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「くっしゃみ講釈」


 諸般の事情で遅れそうになりましたが、なんとか開演前に到着。開演時はお客さんが 15 人ほどでしたが、1 席目が終わる頃には 20 人ちょいに。なかなかの入りです。


 まずはたま。ゲストの春菜が密着取材されてるとのことで、2 畳の楽屋に 4 人で待機してたんで、「私の方が緊張します。ホームなのにアウェーみたい」。かるい業務連絡のあと、この日の番組紹介。自身が演る 3 席はどれも手を入れた、とのこと。
 で、最初の「いらち俥」、これが最高! 前半は大げさなパントマイムで頼んない車夫を誇張。後半は軽々と俥を引くパワフル車夫と悪路に暴れまくる客との対比で演出。車夫が競争する市電の運転士が唐突にカット・インするのも初めて観ましたが、箕面からの戻りの俥と市電とが激突寸前のところで、車夫、客、運転士の三者の驚きの表情がストップ・モーションに。この場面、アクション映画を彷彿とさせる演出で、脱帽! 着物もはだけまくりの熱演が秀逸でした。

 見台を用意して、たま再登場。マクラで「いらち俥」の演出解説。熱演でかなりお疲れのご様子。そらそうでしょう。
 本編「佐々木裁き」の方は、‥‥申し訳ないんですが、「いらち俥」の余韻で印象が薄い。おもしろかったんですが、佐々木信濃守が大人げなくイラついてきたりしても良いのかも。あと、説明台詞が多くて、さらにそこに未整理の部分が目立ってましたから、そのあたりは観客の頭にスッと入っていくような流れが必要かと。

 ゲストの春菜は「阪神、負けてます」とロー・テンション。「日本シリーズのラジオ中継で一喜一憂」を取材されてるそうで、「テレビ的に大げさなリアクションを取れば取るほど気持ちが沈む」と吐露。
 噺の方は、すでに古典とも云える新作「善哉公社」。きっちり入ってて安定感はあるんですが、ちょっと語りが淡々としすぎな気もします。客は善哉公社の極事務的な応対にもっとキレれば、その対比でおもしろさがアップすると思うんですけど。たまを観に来てるお客さんには、もう少し緩急が必要だと思います。

 中入りをはさんで、たまの「くっしゃみ講釈」。今後の会の予定なんかをマクラで。とりわけ翌日の『できちゃったらくご! 遊方トリビュートライヴ!』のネタ繰りで、遊方本人に相談した話がトホホな感じで。
 この噺は『たまよね祭り』でも聴いてるんですが、正直、どのあたりに手を入れたかを比較できるほどの記憶力、私にはございませんです、はい。アホが覗きからくりを語るときや、講談の会場で「コロッと忘れてた」てなときの仕草・所作が繰り返しギャグになってたとこかも。


 この日は 4 席でちょうど 2 時間くらい。たまさんは 3 席とも良く笑わせてもらいました。とりわけ「いらち俥」が秀逸で、これは着物の乱れさえなんとかできればどこで掛けても間違いないんじゃないでしょうか。
 春菜さんの方は、おさまり過ぎと云うかおとなし過ぎと云うか、若いんですからもうちょっと元気がほしいところ。本気で「あまりにも不甲斐ない阪神の駄目虎振りに意気消沈してた」んなら、ご愁傷様です。あれが芸風、春菜スタイルだったとしたら‥‥。

らくごの玉手箱
かつらはるな・どっとこむ

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まくらの会

2005/10/23 @軽井沢亭

 ちょっと気になってた『まくらの会』に行ってきました。

 まず、会場の軽井沢亭。初めてでしたが、地下鉄「動物園前」駅下車すぐ、軽井沢荘の 2 階ってことで、地図である程度の場所のあたりを付けて天王寺からテクテク。と、向こうから来るのは‥‥歌々志さん。またしばらく歩くと‥‥よね吉さん。方向は間違ってないことを確認。さらにしばらく行くと、「軽井沢荘」の看板が‥‥普通の家に。矢印に沿って裏に回ると、出丸さんが入口で写真を撮ってました。
 撮影終了後、入口を入って階段を上って 2 階へ。そこが軽井沢亭なんですが、10 畳間が 2 間続きで、奥に高座がしつらえてあります。客席の真ん中に柱が 1 本。普通の部屋やん。
 そんなですから、40 人も入れば満員。この日は 30 人近く入ってたと思います。


 まず、ざこばが普段着で登場。(これがまたおっさんクサくて‥‥) 私を含めて初めての客向けに「若手が出てきてマクラをしゃべります。いちばんおもしろかった噺家の名前に○付けてください。得票がいちばん多かった者が優勝で、賞金 3 万円と最後に落語を一席演ります」ってな会の説明。
 ここでこの日の挑戦者 5 人が登場し、ジャンケンで出番を決定。勝った者から好きな出番を選択し、たま、わかば、よね吉、歌々志、ちょうば、の順に決定。

 たまは最近の会でおなじみ、三象のおもしろエピソードを。いつもながらのハイテンション。良く受けてたと思います。
 替わってわかばは自身のヒモ生活、チャンネル権のない主夫の切なさを。ちょっと暗い語り口に、会場もやや引いたか!?!?
 つづくよね吉は、言葉のわかる犬の噺。以前に聴いたことあったんですが、おもろいですねぇ。きっちりオチがあるんで、好印象。
 その後の歌々志はチとキツいか。彦八まつりでの射的屋で垣間見た、行列に影響される人間心理を。
 最後はちょうば。テレビ番組のリポーターとして取材したセレブ犬について。ダジャレ云うときに本人が照れててはいかんでしょう。

 マクラ終了後、再登場のざこば(とスタッフ)が投票用紙を回収。私はたまかよね吉で迷いましたが、アウェーのたまに。

 ここでざこばの紹介で、ざこばに入門希望のクマザワくんが「ちりとてちん」を。九州出身で若干の訛りとイントネーションがおかしい場面もありますが、落研出身ってことでやや濃いめの演出ながらも安定感がありますし、独自のクスグリもあってなかなか。が、米朝一門にと考えているなら、最後に吐いちゃ駄目でしょう。

 三度、ざこば。なんとよね吉とちょうばが同点でくじ引きに。結果は、‥‥よね吉! そのまま落語へ。
 「河豚鍋」を予定していたそうですが、クマザワくんが食べ物ネタを演ったんで、「狸の賽」を。狸の恩人のキャラクターがいまいち弱い気もしましたが、キッチリ入ってて安心して聴いてられました。満足。

 最後にゲストの三象登場。マクラは延々と自虐ネタ。これがまたおもしろくて、場内大爆笑。そしてなぜかおかまキャラになってしまう三象に、また爆笑。
 噺の方は「天災」を。紅羅坊奈丸のキャラが三象にぴったりフィット。ただ、マクラがおもしろすぎて、落語の方のウケはやや弱い。もうちょっとゆっくりのテンポでじっくり演った方が雰囲気が出たと思います。

 最後にざこばがごあいさつ、でお開きに。約 1 時間半でした。


 ざこばさん主宰の若手育成の会、なんでしょうね。おもしろい企画だと思います。ただ、内容を考えると 2,000 円はちょっと高いかも。勉強会にしてはスタッフが多いのにビックリしました。
 マクラ対決については、どうしても「『美味しんぼ』の原理」が働きますね。すなわち「あとに出た方が勝つ」と。同程度のおもしろさだと、あとに出てきた方が印象に残るように思います。その意味で出番は大きなポイントでしょう。
 下に番組表を載せますが、たまさんとわかばさん以外の演題は私が勝手に付けました。


  • 笑福亭 たま 「I love 三象」
  • 桂 わかば 「紐はつらいよ」
  • 桂 よね吉 「言葉のわかる犬」
  • 桂 歌々志 「彦八まつりの射的屋」
  • 桂 ちょうば 「セレブ犬リポート」

  • クマザワくん 「ちりとてちん」
  • 桂 よね吉 「狸の賽」
  • 桂 三象 「天災」

ざこばのざっこばらん (工事中)


【追記】
「なんでこんな普通の家で?」って思ってましたが、ogwan8 さんの記事によると、軽井沢荘はざこばさんの生家だそうで。納得。

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フジハラ亭落語会

2005/10/22 @アートギャラリー・フジハラ

  • 笑福亭 呂竹 「色事根問」
  • 桂 しん吉 「河豚鍋」
  • 桂 つく枝 「嬶違い」
    ―― 中入り ――
  • 桂 しん吉 「狐芝居」 (作: 小佐田定雄)
    ―― お茶のじかん ――


 朝からの曇り空が、出かける前に泣き出しました。ちょっと前なら出かけるのを中止してるところですが、最近は自分のなかで落語への渇望が高まってまして、バタバタッと用意して出発。

 しん吉さんのこの会は初めてですが、ここの会場はひさしぶり。東西に長い会場の西側に高座がしつらえられてました。
 客入りは 80 人くらいでしょうか、よぉ入ってました。満員御礼です。ほとんどのお客さんが予約されてたようで。
 それにしても、女性客、とりわけ若い女の子のお客さんが多い。しん吉さん、なかなかに男前ですからねぇ。


 まずは呂竹。「《やまがそば》で出前のバイトしてます」「電車で化粧する女性に衝撃を受けました」ってなマクラから噺へ。まだまだ若手ですから淡々としたところは致し方ないものの、大きな声は好印象。

 つづいて主宰のしん吉。なにやらマクラはぎこちなかったんですが、噺に入るとスムーズに。「河豚鍋」は師匠の吉朝も得意な噺ですが、その師匠に稽古を付けてもらったとすぐわかりますね。そっくりです。
 亭主とお調子者の落差がもう少しほしいところ。本人が高座でもうちょっとはじけて、お調子者にイチビリ度が増せば笑いをもっと大きくできる思います。

 中トリは噂の(なんの?)つく枝。この人のキャラクターは良いですねぇ。なんとも場が和みます。
 ビッグマックでアゴがはずれた話から NHK の朝ドラ『風のハルカ』のロケでの話など、マクラから爆笑の連続。本人がいかにも楽しそうに話すもんですから、客もつられて大笑い。(実際、おもしろいんですが)
 さて、本編。後半の《嫁入れ違い事件》は同じことの繰り返しがややダレる場面で、さらに間違えた嫁を入れ替える算段にいたっては観客を混乱させずサラリと説明するのは難しそう。しかも最後の最後をトチッてたもんですから、サゲに釈然としない人がいたかも。それでも笑いどころが多く、楽しめました。

 中入り後、小佐田定雄・作の「狐芝居」。この噺、小佐田が吉朝に書いたものだったと思います。これも師匠に付けてもらったんでしょう。ネタおろしだったそうですが、キッチリと演ってました。
 前半と後半で噺の色が変わるんで、前半の旅役者の滑稽さと、後半の芝居全体のクサさの振幅をそれぞれ大きくすれば、より良くなるかも。


 終演後、お茶とお菓子がふるまわれます。(持ち帰りも可)
 この日のお菓子はカボチャのあんのお饅頭。カボチャは得意ではないんですが、クセのない甘さでおいしくいただきました。

 初めてのしん吉さんの会でしたが、チラシやパンフレットにしろ、《お茶のじかん》にしろ、手作り感があったかいですねぇ。お客さんをもてなす心意気が感じられました。
 ただ、受け付け時の整理券発行&整列入場には閉口しました。入場時の混乱をなくしたいとの意図は理解できますが、正直、「そこまでせんでも‥‥」と思います。
 あと、高座の照明がうまく設定できてなくて、演者の顔がやや影になってました。客席が縦長なんで、うしろの方の人には演者の表情がわかりにくかったかもしれません。
 落語の方は、呂竹さんは元気に、つく枝さんは陽気に、しん吉さんはキッチリと。それぞれの特色が出ていて、それぞれ楽しめました。満足度は高かったんで、次回も期待。

しん吉くん、色々と大変ねぇ。

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たまよね

2005/10/16 @上方亭

  • 呂竹、米井 《オープニング・トーク》
  • 笑福亭 呂竹 「寄合酒」
  • たま、呂竹 《大喜利》
  • 笑福亭 たま 「寛永三馬術」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 《ショート落語》
  • 笑福亭 たま 「与太郎」
  • たま、米井 《雑談》


 きのうに続いて、この日も上方亭。ちょうど開場の頃に到着すると、東京での落語会から帰ってくるたまさんが 30 分ほど遅れている、とのこと。開演自体が遅れるんかと思いましたが、定刻で開演。


 まず米井敬人(構成作家)氏が登場し、遅れているたまのつなぎで呂竹に一席演ってもらう旨、アナウンス。つづいて呂竹も登場し、「いきなり落語してもらうのもアレですから」って流れでしばし対談。B1 角座で開催される『“米”と“松”若手落語家交流戦』のチラシを手に、噺家に付けられているキャッチ・フレーズについてあれこれ。呂竹のキャッチ・フレーズ募集も。

 緊急登板の呂竹は「寄合酒」を。登場人物の色分けや細かい所作など、まだまだ課題が多そう。ただ、噺はキッチリ入ってるんで、その点は好感が持てました。

 呂竹が終わってちょうどくらいに、たま会場入り。5 分ほどで着替えたたまと、呂竹が登場。ふたりでの大喜利は、客から借りた物を使った《もしこれがサインを書いたら》。KICOCA カード持参者へのプレゼント色紙用です。四苦八苦しながらも、なんとかノルマ達成。

 ひとしきり苦しんだあと、たまの古典は講談を落語化した「寛永三馬術」。徳川家光が急な坂の上に咲く梅の花の枝を馬に乗って取ってこいと無理な注文をするって噺。ネタおろしで噺が入りきっておらず、しかも人名が多く出てくることもあってか、台詞をかむ場面もしばしば。しかしながらハメ物の効果が秀逸。ストーリー自体は単純で、サゲも想定の範囲内でしたが、演出はうまく仕上がっていました。

 中入りをはさんで、たまが再登場でショート落語を 20 題ほど。落語シリーズの受け具合に本人は納得してませんでしたが、個人的にはなかなか良かったと思います。

 つづくたまの新作は、たまよね初(?)の擬古典「与太郎」。村いちばんのアホの与太郎は、それでもどこか憎めず、村いちばんの人気者でもあった。暇な喜六と清八が与太郎の後をつけると、意外な秘密が‥‥ってな噺。
 キーワードは「《笑わせる》と《笑われる》の違い」と「公儀隠密」。清八がビビりまくる後半の演出がなかなか。大根のサゲはサラッと行けるような微調整が必要かも。最後はちょっと不気味な感じもあって、初の擬古典とは思えない、なかなかの秀作だと思います。

 最後にたまと米井氏が登場し、「与太郎」についてあれこれ。たまの「上方落語(の世界)に与太郎(のようなキャラクター)はあり得ない」ってのには、妙に納得。たしかに鼻水垂らしてるような天然のアホってキャラはあんまりいませんね。どっちかって云うとイチビリと云うか、そんな感じの方が多い。


 この日は 2 時間 15 分ほど。入りは 20 人ほどでした。たまの遅刻でバタバタしてましたが、内容的には本来の『たまよね』らしい感じだったんじゃないでしょうか。満腹ぅ。
 たまの落語は 2 席ともネタおろしでしたが、少し整理して噺がキッチリ入ってればそのまま普段の会で使えるんじゃないかと思います。

らくごの玉手箱

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オパイウーマンの詩

2005/10/15 @上方亭

 『たまよね祭り』でゲスト出演されてた杉岡みどりさんのイベントに行ってきました。
 当日券だったのと、初めてで様子がわからなかったんで、ちょっと早めに会場へ。客入りは 50 人くらいでしょうか、満員でした。
 開演までの間、会場には『田原俊彦ベスト』みたいな感じの曲が流れてました。懐かしさでほほえましかったですが、トシちゃんはやっぱり下手くそやねぇ。


 ほぼ定刻で杉岡みどりと荒木彰之が登場。ふたりが手帳を見ながら交互に詩を朗読する、ただそれだけ。後半にはふたりが一緒に行ったイベント(手芸、食品、ペットなんかの展示会)の感想をそれぞれが語ったり、一行詩のコーナーも。
 全体的に、ふたりが普段おもしろいなと思ったことを詩に託しました、って感じ。クスクス笑いのさざ波に、ときおり大波が混ざります。(ときに凪ぐときもありましたが)
 杉岡と荒木が交互に語るんで、かぶせネタのタイミングが遅れてくるのが良かったり悪かったり。聴き手の物知り度が要求されるようなネタも。
 詩にいちいち題名が付いてるんですけど、それがネタバレになってたり、詩の一行目とかぶってたりするんで、題名にもう少し気を配るか、内容によっては題名はなくても良いのかも。


 約 1 時間でしたが、なかなかおもしろかったです。杉岡さんの単独イベントは、しばらくはこの『オパイウーマンの詩』みたいです。(未確認ですが)
 帰りにふたりがデザイン(?)した T シャツを売ってましたが、どうせなら荒木さんが着てた、赤地に白抜きで「123 詩 5」と書かれた T シャツがほしかったです。
 次回 11/27 は北海道ですが、その次の 12/11 の大阪公演はゲストに笑福亭たまさん。これは観逃せませんね。

杉岡みどりファンサイト【オパイウェブ】

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ジュラ紀 大恐竜展

 行こう行こうと思ってる間に会期終了間近になってしまった『ジュラ紀 大恐竜展』に行ってきました。会場は南港の ATC ミュージアム、入場料は大人 1,400 円でした。
 とりあえずざっと一覧したんですが、展示品が少ない。これで 1,400 円は高いかなぁと思いながら写真を撮りつつもう 1 回見て回ったんですが、本物が多いことに気づきました。これが入場料に跳ね返ってきてるんですかね。珍しい恐竜も多かったですし、まぁなかなかに楽しめました。


ダトウサウルス
ダトウサウルス (実物)

ファヤンゴサウルス
ファヤンゴサウルス (実物)

スピノサウルス
スピノサウルス (実物)

シュノサウルス
シュノサウルス (実物)

オメイサウルス
オメイサウルス (実物)

ヤンチュアノサウルス
ヤンチュアノサウルス (実物)

ビシャノプリオサウルス
ビシャノプリオサウルス (復元)

フクイラプトル
フクイラプトル (復元)


 上の写真、実物の骨格標本は(ケース展示以外は)ほぼ押さえてあると思います。
 スピノサウルスは初めて見ましたが、なかなかおもしろい体型ですね。『帰ってきたウルトラマン』あたりに出てくる怪獣みたいです。

 子供たちは標本よりも『恐竜キング』の方に夢中だったようです。えらい行列でした。

ジュラ紀 大恐竜展

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たまの気まぐれコレクション

2005/10/11 @茶臼山舞台

  • 笑福亭 たま 《オープニング・トーク》
  • 笑福亭 たま 《名作をあなたへ 〜 シェイクスピア 『ハムレット』 〜》
  • 笑福亭 たま 「阿弥陀池」
  • 笑福亭 たま 「Myselves」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「初天神」


 朝方降っていた雨も夕方にはあがり、いつもの会場まで楽々と移動。バスの到着が遅れて開演 10 分前くらいに到着すると、ぼつぼつお客さんも集まってました。この日の入りは 15 人。


 なにやらスケッチ・ブックのような物を手に、たま登場。番組表にありませんでしたが、まずは軽くフリー・トーク。ラジオの株番組の収録のことや、某一門の大名跡襲名の噂など。とくに某一門については(ここでは書けませんが)ひとしきり盛り上がりました。

 そのまま《名作をあなたへ》に。この日はシェイクスピアの四大悲劇のひとつ、『ハムレット』を。
 ここでさっそくスケッチ・ブックが登場。主要な登場人物の相関図を示しながら、手元に用意した原稿に沿って紹介。このあたりは話す内容がスッキリ整理されていてわかりやすく、前回よりもかなり改善されたと思います。
 ひとしきり『ハムレット』の紹介があって、さらにシェイクスピアの紹介。「『ハムレット』は《喜劇期》ののちに書かれた戯曲であるため喜劇的要素も多く、落語的です」みたいな解説のあと、それっぽいシーンをいくつか。繰り返しで笑わせるような場面は「吉本新喜劇やがな」と。たしかに。

 つづく「阿弥陀池」が秀逸。序盤はトチリも目立ちましたが、中盤以降、アホが洒落を云いに回り始めるや爆笑の連続に。演ってる本人まで笑ってしまったのはご愛敬。

 一旦降りて、すぐさま再登場で新作「Myselves」を。『たまよね祭り』からさらに整理した、とのこと。たしかにスッキリ。ただ、前の「阿弥陀池」が良すぎたもんですから、チと物足りなさも。変なキャラが大勢出てくる分、笑いの山が分散してしまうのかも。

 中入りをはさんで、最後の「初天神」は師匠・福笑の演出を取り入れた、とのこと。福笑の「初天神」は以前観たことあるんですが、たしかにそれっぽかったです。いつもどおり勢い良くポンポン進むんで、人物の性格が軽くも感じられますが、その分、父親のお調子者っぽさが強調されてたと思います。


 ちょうど 2 時間くらいの、完全なる独演会でした。おつかれさまでした。

 この日はとにかく「阿弥陀池」ですね。お客との相性も良かったのか、かなりの爆笑でした。某一門の話や『ハムレット』でええ感じに会場の雰囲気があったまってたのも幸いしたのかも。
 他の噺も良かったですし、かなり密度の濃い会でした。もちろん満足度も高し。天気が悪いからってパスした方がおられたら、もったいなかったですよ!

 一応、この日のために『ハムレット』を予習してたんですが、時間がなくて半分までしか読めませんでした。(それでもじゅうぶん楽しめましたが)
 次回は灰谷健次郎の『兎の眼』だそうで、そのときは読了状態で挑みたいです。

らくごの玉手箱

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『サル』完結

サル (5)
サル (5)
藤子不二雄(A)

 『プロゴルファー猿』から 20 年後、大人になった猿丸が『サル』として帰ってきた! ‥‥ってな煽りで始まった藤子不二雄(A)の『サル』ですが、先月末に発売された第 5 巻で完結となりました。

 『プロゴルファー猿』は藤子不二雄(A)作品の中でも好きな作品で、その後を描いた『サル』もかなり楽しく読んでました。『サル』のことは単行本が出てたのを発見して初めて知ったんですが、読んでみて「この平成の時代でも、やっぱり闇ゴルフか!?!?」とうれしい悲鳴を上げてましたが、もう終わりかと思うと残念です。
 終わり方もやや唐突で、やっぱり人気なかったんでしょうか。‥‥

 藤子不二雄(A)でゴルフとくれば、『ホアー!! 小池さん』の続刊も気になるところ。連載してるのかどうかさえ定かではありませんが。‥‥
 で、いろいろ調べたところ、連載は終了しているようです。全 29 話のうち、単行本 2 巻に 20 話が収録されていて、残り 9 話と云うギリギリ足りないライン。かなりおもしろいんで、なんとか単行本化してほしいところです。

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恐竜時代

Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs
恐竜時代
エンサイクロペディア
太古の世界

ロバート・サブダ
M. ラインハート
わくはじめ

 以前ご紹介したロバート・サブダの『Encyclopedia Prehistorica Dinosaurs』ですが、今年は恐竜展が多いからか、日本語版が『恐竜時代―エンサイクロペディア太古の世界』と題して出てました。
 解説文がかなり多いんで、小さいお子さんがおられる家庭では日本語版の方がよろこばれるんではないかと思います。私自身は見てるだけで満足できてますが。

 私が天王寺の某書店で見たときには恐竜関連書籍のコーナーができていて、そこに山積みになってました。見本があったかどうかまではチェックしませんでしたが、あの分厚さはかなりインパクトがあると思います。見本を置くと、ボロボロになったり、見本で見て満足してしまう人も多いと思いますんで、代表的なページの見開き写真なんかを印刷してポップで紹介なんかすると、かなり売り上げが伸びるんではないかと思います。

Robert Sabuda

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町家寄席まつり (初日)

2005/10/8 @大阪くらしの今昔館

  • 桂 出丸 《ワークショップ》
  • 笑福亭 たま 「書割盗人」
  • 桂 雀喜 「鷺とり」
  • 桂 出丸 「壺算」


 最近、もっぱら《たまウォッチャー》と化しておりますが、おかげで「やっぱり、いろんな噺家の高座を観んといかんなぁ」と、妙な使命感が出てきてます。で、たまさんが出てて、かつお手軽な『町家寄席まつり』へ。
 『町家寄席』ってのは大阪くらしの今昔館内で開かれてるイベントで、定例の会では桂出丸さんを軸に 2 人の噺家さんで 2 席、約 1 時間の会のようです。この連休は『町家寄席まつり』として 1 時間半ほどの番組に拡張し、3 日連続でおこなわれるようです。(最終日は講談の会)

 初めて行く場所でしたが、地下鉄「天神橋筋六丁目」駅から今昔館の入ってる大阪市立住まい情報センターに地下道が直結していて、至極便利。エレベーターで 8F へ。入館料は 600 円。(これだけで落語も観られます)
 今昔館はビルの 8〜10F を占めてますが、寄席の会場は 9F の町家の奥、合薬屋(「ウルユス」の看板が目印)の奥座敷となっております。6 畳間に高座をしつらえ、続きの 8 畳間を客席に。縁側をはさんだ裏庭にも縁台が置かれてます。落語会の会場としては、なかなか良い雰囲気です。
 満席になれば 60 人くらいで、この日の入りは 50 人弱って感じでしょうか。


 まず番頭さん(?)の前説があって、出丸が登場。ワークショップってことで、初心者のための落語のスタイル解説を。いかにも初心者なお客さんをいじりつつ、舞台まわりの小道具なんかを紹介。

 たまは小咄からショート落語を 2 編。が、反応薄し。『たまよね』の宣伝をして「書割盗人」へ。いつもどおり上下かみしもなしでテンポ良く。登場人物が少ないんで、この噺ならもうちょっとそれぞれの声色を変えれば上下なしでも OK かも。クスグリは独自演出か季節を意識してか、猫がサンマをかじってました。サゲは「鍵も描いといてもらったら良かった」バージョン。こっちの方が自然ですね。

 雀喜はおそらく初めてでしたが、失礼ながら「ソツはないけど華もない」感じ。自身のウェブ・サイトの宣伝から「鷺とり」へ。前半はやや短め、サゲは「トランポリンのように戻ってしまう」バージョン。安定感はありましたが、ややもっちゃり。不自然すぎる大阪弁の云い回しをもうちょっとスッキリできんもんでしょうか。(雀喜に限りませんが)

 出丸は「便利な世の中になりました」ってなマクラから本編へ。ただ、普通はここで入る「一荷、二荷」の説明を省略。ワークショップするくらい初心者を意識した会のはずが、これではちょっと片手落ちの気がします。「二荷の水壺を買いに行く」ってフリもなかったような。
 瀬戸物屋に着いてからの値段交渉は勢い押し。これはこれで楽しい。番頭にはもうちょっとそろばんをはじきながら困ってほしかったですが。(個人的には、他の客の応対をしながらイライラして店じまいしてしまう演出が好きなんで)


 終わってから、今昔館をあらためて見学。再現された大阪の町家がメインですが、裏長屋とかが落語の世界そのままで楽しいです。まぁそれでも 1 回見たらええかってくらいのもんで、落語会やなんかのイベントはリピーター確保のための企画なんでしょう。
 それにしても、今昔館も含めて、住まい情報センターってかなり無茶な施設ですね。財政難にあえいでいるはずの大阪市、基本は相談所の部署にこんな贅沢な施設が必要なんですかね? 文化事業、市民への福利厚生の一環としては認める部分もありますが、『町家寄席』にしても入館料を稼ぐためって感が否めません。
 それでも 600 円って価格は「ちょっと行ってみよか」って気にさせますね。小さい公民館でも使って、500 円で 2 席 1 時間くらいの『ワンコイン寄席』とか、どっかで始まらないですかね?

まいど出丸です!
ひらけ!ジャッキッキ
らくごの玉手箱

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