« 桂千朝独演会 | トップページ | 吉朝、逝く »

兎の眼

兎の眼
兎の眼
灰谷健次郎
(角川文庫)

 『たまの気まぐれコレクション』の予習で、灰谷健次郎の『兎の眼』を読了。


 大学を卒業したばかりの新米教師、小谷先生が担任する 1 年生のクラスに、無口だが気性の荒い鉄三がいた。鉄三はハエを飼っていたり、突然凶暴になったりで、小谷先生は理解に苦しむ。しかし、同僚で変わり者の足立先生との対話から子供たちへの向かい方のヒントを掴み、鉄三らと接しながら手探りで自分なりの教育方法を模索する。


 ‥‥ってのが導入部のあらすじ。その後、小谷先生とそのクラスの子供たちが成長してゆく過程がつづられます。

 読了後、「こりゃ、もっと早く読めば良かった」と思いました。また、「最近の教師や親たちは、これ読んでんのかな?」との疑問も浮かびました。
 ネットでいろいろ調べると、本作をはじめ、灰谷作品については賛否両論あるようです。たしかに、小説は理想にすぎないって意見もあるでしょうし、現実の教育現場はもっと複雑だって意見もあると思います。
 ただ、本作を読むことでいろいろと考えるきっかけになると思います。子供が読むのと、大人になってから読むのとでは、とらえ方がかなり変わってくると思います。子供が読めば、いじめや差別について考えさせられるでしょうし、大人が読むことで、教育について、子供との対峙の仕方、距離の取り方について考えさせられるでしょう。

 小学校で 3 年間担任だった先生がこの本をおすすめしてたんですが、当時は推理小説を中心に読んでたこともあって未読でした。読んでみて、なるほど納得って感じでした。

|

« 桂千朝独演会 | トップページ | 吉朝、逝く »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24187/6971857

この記事へのトラックバック一覧です: 兎の眼:

« 桂千朝独演会 | トップページ | 吉朝、逝く »