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文太の会 in 茶臼山・余一寄席 (二日目)

2005/12/30 @茶臼山舞台

  • 桂 文太 《ギター弾き語り》
  • 笑福亭 たま 「Hospital」
  • 桂 文太 「鷺とり」
  • 旭堂 南湖 『赤穂義士外伝』より「天野屋利兵衛」
  • 桂 文太 「文六豆腐」


 ほんの少し寒さのゆるんだ天王寺、きのうに引き続き文太さんの会へ。30 分前に到着すると、もうぼつぼつ集まっておられました。
 事前予約で 200 円引きになるんですが、2 日連続で予約してるとこの日はさらに 100 円引き。こまかいことですが、こう云った心遣いはうれしいもんです。
 きのうはペコちゃんの棒付きキャンディーが付いてたんですが、この日はサイコロ・キャラメル付き。でもこのサイコロ・キャラメル、昔より小さくなってるような気がするんですけど、気のせい?
 しかも「年末だから」と 『まちかど寄席ファイル』 って本までいただきました。大阪の落語・講談の定期会を中心に紹介されたもので、情報が 2004 年夏頃のものでやや古いですが、会の様子が写真入りで紹介されてて参考になります。(これ、税込み 1,365 円で、木戸銭より高いんです。なんか申し訳ないような)


 開演 10 分前に文太がギターを抱えて登場。“噺家ブルース” に始まり、故・旭堂南陵 師に捧げる歌、メロディーにのせた都々逸(?)などを。

 たまはマクラ代わりにショート落語をいくつか。本人お気に入りの「日韓(肉感)首脳会談」がウケてご満悦。
 病院の怪現象(?)を落語にした「Hospital」ですが、何度か高座にかけることでかなり洗練されてきてます。あとはネタ繰りで間を調整すればグレートに仕上がるかと。

 南湖は先日の 二人会 でも語った「天野屋利兵衛」を。あらすじがわかってると、講談としての語り口を堪能できますね。このあたりは歌舞伎にも通じるところがあります。

 文太の一席目のマクラで今年亡くなられた噺家の思い出を。吉朝は、鳴り物を演ってくれると安心できるが、とにかく洒落がキツかった、と。和歌山出身の文福が吉朝の会で「ぜんざい公社」をかけるとき、会の案内に「でんだい公社」と書いて文福が激怒したとか。(和歌山ではザ行をダ行で発音するそうです)
 この日のお楽しみは「鷺とり」。アホが思いついた鳥捕りのアイデアにペンギン捕りが登場。全身にコールタールを、腹にはトリモチを塗り、ペンギンに化けて捕まえる、と云うもの。これは初めて聴きました。最後も見台に座布団をポンと載せ、天王寺の僧侶が持ち出した布団に見立てる演出。爆発的な笑いはないですが、全体に楽しい雰囲気でした。
 そして最後は、江戸の「文七元結」を上方に移した「文六豆腐」を。「人情噺と云われるもんで、笑いが少ないです」とのことでしたが、後半は上方らしい笑いが盛り込まれており、たっぷり楽しませていただきました。


 2 日連続で文太さんの会でしたが、独特のゆるりとした雰囲気を堪能。
 文太さんは《贋作》と称して江戸落語を上方に移していろいろ演られているようで、これはなかなかおもしろいと思います。関西で演るとなると笑いの盛り込み方とかでかなり工夫が必要だと思いますが、江戸落語はじっくり聴かせる噺が多いんで、こう云うのが一席入ると会に厚みが出ますね。

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文太の会 in 茶臼山・余一寄席 (一日目)

2005/12/29 @茶臼山舞台

  • 桂 文太 《ギター弾き語り》
  • 笑福亭 たま 「船徳」
  • 桂 文太 「青菜」
  • 旭堂 南湖 『太閤記』より「天王山の戦い」
  • 桂 文太 「南京屋裁き」


 先日の 『ABC 落語まつり』 でなかなか感触の良かった文太さんの会へ。今回の会は 2 日連続公演で、両日ともたまさん&南湖さんがゲスト出演。そこらも楽しみです。

 『en-taXi』 第 12 号に吉朝さんの追悼記事があり、吉弥さんも寄稿されてるってことで、ちょっと早く家を出て書店で立ち読み。(すんません)
 等身大で書かれた吉弥さんの記事、良かったです。(立ち読みですんません)

 文太さんの会は初めてで早めに行きましたが、入りは 25 人くらい。


 開演の 10 分ほど前に文太が登場し、ギターを手に「これ演らんと始まりませんので」と引き語り。曲は “噺家ブルース” “ゲラゲラ” “茶臼山ブルース” と、あと 1 曲。
 寒いところでチューニングしたギターを暖かい部屋に持ってきたため音程がおかしくなったと気づくも、その場でチューニングはできないそうです。

 たまはマクラで、先日の「ABC 落語まつり」で文太口演中の舞台袖での事件を弁明。番組収録してるにもかかわらずやかましい舞台袖に、文太が怒り心頭。犯人は河内音頭と相撲甚句でおなじみの文○さんだったそうな。
 「船徳」は初めてでしたが、座布団の上で回りまくりの揺れまくりで、着物の乱れもなんのその。これは楽しい。細かいことはどうでも良くなります。「いらち俥」同様のアクション落語で、こう云うの、かなり好きです。

 南湖は韓国遠征公演の話をマクラに、旭堂一門のお家芸『太閤記』から「天王山の戦い」を。
 これは基礎知識がないとむずかしい。筋を追うので精一杯になります。(私の脳はやや飽和) ただ、南湖は随所にクスグリを入れてますんで、講談初心者でも楽しめると思います。

 文太はお楽しみで「青菜」を。大工のたけやんのツッコミは抜群なんですけど、おさきさんのキャラが弱い。たまの刺激に慣らされてると、あまりにも薄味。全体に丁寧な描写で、素朴な味わいと云う感じです。
 「南京屋裁き」は初めて聴きましたが、若旦那の境遇は「船徳」と同じパターンですね。長屋連のお節介なまでの人情に、新町に思いをはせる呑気な若旦那と、いかにもな落語世界を半ばまで。こちらも丁寧な語り口でした。


 文太さんの会は初めてでしたが、とにかく丁寧に演られるなぁと云う印象が残りました。安心して観ていられますね。自身の会ってことで「ABC 落語まつり」のときよりもリラックスした雰囲気でした。

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ラジオを録音

 吉朝さんが亡くなられて、テレビやラジオでも追悼番組が放送されています。ただ、テレビっ子だった私はラジオを聴く習慣・文化が根付いていないため、ラジオ番組を聴いたり録音したりするどころか、ラジオそのものすら手元にありませんでした。わざわざ車ん中で聴くってのもたいそうですし。
 ところが、ABC ラジオ で「地獄八景亡者戯」の 80 分ノーカット放送されるとのことで、「こらぁなんとか聴きたい」と、いろいろ調べてみました。

 まず、録音したラジオ番組を iPod なりで聴ければ便利ですから、そのあたりの情報収集。すると、ラジオ放送を直接 MP3 で録音できる TalkMasterII ってな商品を発見。
 「こらぁええわい」といろいろ調べ、そこそこ使えそうだと判断。いざ買うとなると、電器店ではなく三省堂書店を中心に大型書店で取り扱ってるとのこと。いちばん安い RIR-500S を購入。

 手に取ると、軽くてややチープな質感。インターフェイスも洗練されておらず、全体的に安っぽさが漂ってます。
 ただ、ラジオ番組のタイマー録音はちゃんとできます。(あたりまえか) 無事「地獄八景亡者戯」を聴くことができました。これから活用できそう。

 で、「地獄八景亡者戯」ですが、いつもながら時間を感じさせないおもしろさ。アクシデントにも動じずサラッと笑いに転じるあたりはさすがですね。前後に吉弥さんと伊藤史隆アナとの対談もあり、その内容も吉朝さんを偲ぶ良い内容でした。
 詳しくは こちらこちらこちら をご参照ください。

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できちゃったらくご!

2005/12/28 @茶臼山舞台

  • 桂 あやめ 「鉄砲勇助 ロシア編」
  • 林家 市楼 (鶴の恩返し)
  • 旭堂 南湖 「芝浜」
  • 笑福亭 たま 「15 Minutes」
  • 桂 三風 (山荘で相部屋)
  • 月亭 遊方 「ティラノサウルス・アライブ」
  • 桂 三金 (おもろい病院)


 前回が大入り満員だったんで、今回はちょっと早めに行ったんですが、この日の入りは 20 人ちょい。年末だからか、寒かったからか、いつもムラがあるのか、前回の《遊方トリビュート》って企画がウケてたのか‥‥


 まずは進行役のあやめが登場。「せっかくですから短いのを」ってことで「鉄砲勇助 ロシア編」を。まんま「鉄砲勇助」のパロディで、ポンポンポンとロシア語ダジャレを連発。
 姉様キングスのロシア興行用に作ったそうで、もう演られることはなさそう。

 つづいて市楼。初の新作は、鶴の恩返しの昔話を下敷きにした噺。擬古典の趣で、短いながらもなかなか。

 南湖は先日の 二人会 で演った「芝浜」を。ほとんどの客が「芝浜」を知ってたんで、あらすじは省略。
 三題噺の趣向もそのまま持ってきましたが、出たお題が「酔っ払い」「北浜」に、「ヘビ革の財布」を聞き間違えた「エビ革の財布」。この聞き間違いが効いて、良いアクセントになってました。

 たまも 『たまよね』 で演った「15 Minutes」を。
 構成は整理されてたように思いますが、ネタが十分に繰れてなくて、つっかえつっかえ。時間制限の焦りもあってか、サゲも不明瞭に。初めての人にはわかりづらかったと思います。

 三風は、道に迷った男がたどり着いた山荘で大学の名誉教授と相部屋になる、ってな噺。
 この日にできたところだったそうで、素材としてはおもしろいと思うんですけど、まだ骨格が組み上がっただけとの印象。サゲもホラーと云うか SF と云うか、そんな感じなんですが、ややわかりにくい。
 後半で男が教授のいびきに悩まされるんですが、いびき以外に歯ぎしりや寝言なんかも入れると笑いがふくらむんじゃないでしょうか。

 遊方は新ネタを作れなかったとのことで、12 年前に初演したきりだった「ティラノサウルス・アライブ」を再演。北海道で発見された恐竜のタマゴからティラノサウルスが誕生しムツゴ○ウ王国で育てられる、ってな噺。
 遊方本人は SF 的な噺は自分の新作らしくない、との理由で封印してたそうなんですが、こんなんもなかなか良いんじゃないかと思います。ただ、恐竜を演じる姿に若干の照れが感じられて、そのあたりはチと残念。

 最後の三金は、先生がみな演芸を披露しつつ診察する病院の噺。
 実際にマジックやバルーン・アートを演ったり、先生の漫才や患者の大喜利があったりと、賑やかな舞台に。普通の落語会で色物の替わりに演るのも良いかもしれません。


 この日のなかでは南湖さんが良かったですねぇ。市楼さんは初めて観たんですが、今後に期待できると思います。
 『できちゃったらくご!』は東京遠征も計画中だそうで、そっちゃの方々もお楽しみに。

 この日、舞台下手側で最前列のご婦人が写真を撮られてたんですが、フラッシュはいかがなもんでしょう。
 高座にはちょっとした照明が当たってるんですから、フラッシュなしでもそれなりの写真が撮れると思います。もうちょっと演者やほかの客のことも考えていただきたいもんです。これやから大阪のおばちゃんは‥‥

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たまのクラシックコレクション

2005/12/27 @茶臼山舞台

  • たま、佐ん吉 《対談》
  • 笑福亭 たま 「ないもん買い」
  • 桂 佐ん吉 「始末の極意」
  • 笑福亭 たま 「替わり目」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「宿屋町」


 チケットぴあで『新春林家一門顔見世興行』と『精選上方落語会』の前売り券を購入。来年も落語のようです、私。
 来年はたまさんの定例会も再編されるようで、この日で『クラシック』も最終回。入りは受付の呂竹さんを入れて 20 人。観る方としてはちょうど良い感じです。


 最初にたまと佐ん吉が登場しての対談コーナー。たま曰く「なんにも考えてないんやけど、チラシに『対談あり』って書いてしもたから」。
 たまが「自分より下の世代の志向がわからん」とか「どんな悪口、云われてる?」とかを佐ん吉に訊くんですが、基本的に「しゃべりまくるたまの話に相づちを打つ佐ん吉」の構図。キャリアとキャラ考えたら、ああなりますね。落語会でのネタ選びの基準など、約 30 分ほどしゃべりたおしてました。

 この日のたまの落語は 3 席とも初めて観るもの。まずは「ないもん買い」で、サゲ(魚屋で鯛を買う・買わんのくだり)まで。
 この噺自体、それほど聴いたことないんですが、脇からなんでも盗んでくるのがサゲに効いてますね。

 替わって佐ん吉「始末の極意」は、マクラの小咄からして「教えてもらったとおりに演ってます」って感じ。軽〜くでも自分なりのマクラを振った方が観客も入りやすいと思いますし、演る方も客の雰囲気を探れるんじゃないでしょうか。
 前半はやや固かったんですが、後半の住吉さんへお参りに行くあたりからテンポ良く。ただ、最後の始末の極意を教えるくだりはもうちょっとためた方が良いかも。

 この日の秀逸がたまの「替わり目」で、とにかく酔っ払い具合の振り幅が大きく、しかも常に酔っ払いのテンションを保つ理想型。おもろかった〜!

 中入り後、「どこがおもしろいかわからないんですけど」と云いつつ「宿屋町」を。演るのは 5 年ぶりくらいだそうです。
 どこがおもしろいかと問われれば、ハメ物が入って賑やかなところ、そして宿屋町の風情を楽しむところなんかで、直接的な笑いとはまた違った落語の楽しみ所だと思います。その点で、きっちりと演られてはいましたが、雰囲気づくりに課題がありそう。
 最後は、風呂にするか食事にするか迷った挙げ句に「今年はこのあたりで」。


 最後の『クラシック』は 2 時間半を越えるフル・スケールでした。どの噺も出来が良かったと思いますし、たま版で初めての噺ばっかりだったんで、新鮮度の高い会でした。
 とくに演出のきっちりした「替わり目」が秀逸。抜群の酔っ払い具合で、おもいっきり笑わしてもらいました。

らくごの玉手箱

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笑福亭たま・旭堂南湖 二人会

2005/12/25 @TORII HALL

【昼の部】 クリスマス寄席〜チェンジ企画
  • 南湖、たま 《紙芝居》 「原始怪物ガニラ」 第 1〜3 話
  • 笑福亭 たま 《落語》 「くっしゃみ講釈」
  • 旭堂 南湖 《落語→講談》 「芝浜」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 《講談→落語》 「寛永三馬術」
  • 旭堂 南湖 《講談》 『赤穂義士外伝』より「天野屋利兵衛」
【夜の部】 大喜利パーティー (カップリングも可)


 ビックカメラで買い物、TSUTAYA で時間つぶしを経て、開場時刻を過ぎてから会場に到着。受け付けの美女を尻目に会場入りすると、すでに 20 人くらいのお客さんが。その後も続々と詰めかけ、60 人ほどに。TORII HALL にしてはやや少ないかもしれませんが、舞台の正面はほとんど埋まってましたから、まずまずでしょう。

 昼の部は《チェンジ企画》と云うことで、それぞれ落語を講談化、講談を落語化して 1 席ずつ披露。そのあたりも楽しみです。


 まずはたま&南湖のご両人が山下達郎の“クリスマス・イブ”のお囃子にのって登場。ごあいさつとたま不眠をしゃべったあと、語り手・南湖、聴き手・たまによる紙芝居「原始怪物ガニラ」を。
 チラシなんかの事前情報ではダイジェスト版とのことでしたが、第 1〜3 話を通し読み。北の海へカニ漁に出かけた 2 隻の漁船が、氷山のなかから突如現われた原始怪物ガニラに襲われる、と云う話。
 半世紀前の紙芝居と云うことで、なんとも味のある絵。ただ、ストーリー展開はツッコミどころ満載で、そのあたりは舞台芸としてかけるのに向いてますね。実際、たまもツッコミまくりでした。
 個人的には、もうちょっと脚色してもらって語りを増やして、グイグイ語りで引っ張るところとツッコミで脱線するところのメリハリがつけば、より入り込んで堪能できるかも、と思いました。
 ただ、この食い足らなさが紙芝居の醍醐味(?)なのかもしれません。南湖の「このあとがおもしろくなる」に、たまも「ごっつぅ気になるわぁ」。

 つづいてたまは歌入りの“クリスマス・イブ”のお囃子にのって登場。南湖との二人会と云うことでか、演目は「くっしゃみ講釈」。最初は客席も固くどうなることかと思いましたが、八百屋の前で覗きからくりを語るあたりから急上昇。とくに顔芸が秀逸!
 たまの「くっしゃみ」は何度か観てますが、演出的には完全版だったんではないでしょうか。贅沢を云えば、あとは全体の流れの洗練でしょう。このあたりは来年の課題なんですかね。

 替わって南湖は“ジングル・ベル”で登場。落語「芝浜」の講談化で、「まずあらすじを紹介しますと‥‥」と、5 分で要約。明治期に三題噺から生まれたことを解説し、この会場で「酔っ払い」「芝浜」「革財布」の三題がいま出たものとして、その場で即興で三題噺が出来たものとして、「芝浜」が生まれた瞬間を疑似体験すると云う趣向。これを学術用語で「やらせ」と云うそうです。
 疑似体験版では、南湖が森ノ宮で革財布を拾う、と云う話に。紀宮様ネタも絡めて、かなりおもしろおかしく仕上がってました。講談と云えるかどうかは別として。(かなり落語寄りだったと思います)

 中入り後、たまは講談「寛永三馬術」を落語化。これは以前に 『たまよね』 で初演を観てますが、整理されてわかりやすくなってました。
 とくに、愛宕山の男坂から馬ごと転げ落ちる場面での演出がおもしろく、ハメ物との相乗効果でコミカルに。いまの形でもじゅうぶん楽しめますが、もう少し季節感・風景描写を盛り込めれば奥行きが出ると思います。

 最後は南湖が、赤穂浪士のために武器調達をした天野屋利兵衛についてたっぷりと。幕府御禁制の槍梯子がどんなものか、かなり気になりました。


 ここで会場設営のため、一旦退場。ふたたび TSUTAYA にて時間をつぶし、会場へ。
 夜の部は 30 人弱って感じでしょうか。うるうさんとファインさんが、某噺家さんの最初で最後(?)の独演会から流れてこられました。

 夜の部は《大喜利パーティー》ってことで、飲み食いしつつ、観客参加の大喜利ゲームあり、「原始怪物ガニラ」の第 9〜10 話の続き読みあり、たまさん&南湖さんとの雑談ありで、ワイワイワイの 2 時間あまりでした。
 チラシには「カップリングも可」とか「どきどきわくわく告白タイム!?」とかあったんですが、南湖さん曰く「勝手にしてください」とのこと。その企画放棄たるや、潔し。

御祝儀袋 私も大喜利ゲームに参加させていただきました。ひさしぶりに高座に上がって、しかも TORII HALL ですから照明も当たってて、気持ち良かったですわ。(私の答えがどうやったかは別として)
 ただ、酒が入ってたんで、座布団の上でグニャグニャでした。こればっかりはもうどうしようもない。頭ではわかってても身体が云うことを聞かんのです。
 大喜利ゲーム参加者には御祝儀袋(500 円のキャッシュ・バック入り)が。ありがとうございます。

 たまさんはお酒、弱いんですかね。途中からグダグダになってました。それでも一生懸命、芸談を語ってました。よっぽど好きなんですねぇ。まぁ好きでないと続けられない職業でしょうけど。

 大喜利やガニラも良かったんですが、2 時間枠やといろいろ詰め込み過ぎだったかも。たまさん&南湖さんを囲んで、ざっくばらんな飲み会っぽくても良かったかもしれませんね。


 昼の部は満足度がかなり高く、おふたりの本芸はもちろん、「ガニラ」やチェンジ企画も二人会の趣向としては大成功だったと思います。最近は『甲虫王者 ムシキング』とか『古代王者 恐竜キング』とか、虫とか恐竜がそのまま戦うのが流行ってますから、いまどきの子どもでも「ガニラ」を楽しめるんじゃないでしょうか。
 夜の部ではうるうさんやファインさんといろいろ話せましたし、『山葵的日常』の隠れファン(?)の存在も確認されて、いろんな意味で有意義な会でした。とくに夜の部はどんな雰囲気になるのかちょっと不安だったんですが、参加して正解でした。

 それにしても、ここ、わりと読まれてるんですね。あんまりうかつなことも書けんなぁと思いましたが、まぁ根がええ加減な性格ですから、こればっかりはいかんともしがたいです。

 ちなみに、受け付けの美女は南湖さんのご婚約者だとか。あっぱれ大金星! 私もそんな南湖さんに、嗚呼、あやかりたい、あやかりたい。(と、これで南湖さんの未来の奥さんが喜んで、天ぷらで一杯、と‥‥)

らくごの玉手箱
正直南湖

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ABC 落語まつり (四日目・第四部)

2005/12/23 @ワッハホール

  • 桂 文福 「御存知!! 文福おいやんステージ」
  • 月亭 遊方 「ゴーイング見合いウェイ」
  • 桂 あやめ 「コンパ大作戦」
  • 桂 文太 「明烏」
  • 姉様キングス 《音曲漫才》
  • 笑福亭 福笑 「浪曲やくざ」


 「上方落語をきく会 50 周年記念」として 4 日間連続で開催されたこの会、最終日は朝の 9 時からの 4 部構成。第四部は 21 時過ぎに開演、終演は 23 時半頃と、かなり無理矢理な設定です。こっちも無理矢理に行ってきました。
 個人的には、初日の染二さん、たまさんが米朝さんの前でどう演られるか観たかったんですが、やっぱり競争率が高かったものと思われます。

 親戚が南海「粉浜」駅付近に住んでまして、少し安い駐車場があったんで、そこに車を放り込んで南海電車で難波へ。
 20 時過ぎに会場へ行くと、すでに待ち行列が。そんななかに wakadoshi さん発見。吉朝さんの形見分け「そってん芝居」を聴かせてもらう。ありがとうございました。機会がありましたらよろしくお願いします。
 第三部のお客さんが 45 分ぐらいから出られて、21 時頃に入場。なんともあわただしい入れ替えで、スタッフは大変だったでしょう。『たまよね』でおなじみの米井さんの姿も。

 遅くの会でしたから入りが心配でしたが、所どころ空きが見える程度でいっぱいの入り。やっぱり大阪、「タダで観られる機会は逃さんぞ!」って意気込みが感じられます。


 まずは伊藤アナ(ABC)が、つづいて三代澤アナ(ABC)も登場し、ごあいさつ。最終公演にいっぱいのお客さんで、安堵感が伝わってきます。

 開口一番の文福は、ポンポンポンと洒落のめしてから、パッと着物を脱ぐと派手な衣装で河内音頭を。さらに衣装を脱ぐと化粧まわし姿になり相撲甚句。無理矢理の盛り上げっぷり、あっぱれ。

 文福の熱演に、遊方は出てくるなり「このあたり、めちゃくちゃ汗臭いんですよ」。
 会社の掃除のおばちゃんが勝手に釣書まで捏造(?)して見合いを勧める、って噺。三金が演るのを トリビュート で観ましたが、本人のは初めて。良くできた噺でおもしろく、ウケてました。なのになぜ、遊方の手はふるえているのか?

 あやめは噺家のコンパでの傾向をマクラに。とにかく話し方がじじクサくて失敗に終わるとか。
 三十路をすぎた女 3 人組のコンパ対策会議をおもしろく落語化。登場人物が女性ばっかりってことで、女流ならではのリアリティが。

 文太を観るのは初めて。ややもっちゃりしてますが、しっかりした語り口で安定感も抜群。
 「明烏」は江戸の噺と思いますが、郭であればどこでも良いような内容なんで、それほど違和感はありませんでした。

 バラライカを抱えたあやめ小路ビッ千代(桂あやめ)と、三味線を携えた雀リーヌ染奴(林家染雀)の、白塗り花魁ふたり組が登場。姉様キングスは派手に陽気に音曲漫才を披露。
 都々逸やら阿呆陀羅経やら、とにかく賑やか。皇室ネタとか、耐震構造計算書偽造ネタ(と云うか、姉歯氏ネタ)とか、時事ネタを扱ってるのが良いですね。(放送できないネタも多数)
 最近はこう云ったスタイルの演芸は減ってきてるんで、続けていただきたいです。

 トリの福笑は万雷の拍手で迎えられるも、遅くの会で恐縮しきり。ヤケクソ気味に「なんやったら、朝まで演りましょか?」に、さらに大きな拍手が。
 就任したばかりの組長が、対抗勢力の組長の寝込みを襲うことを計画するも組員の手が足りず、しかたなく浪曲にハマってる組員を連れて行く、ってな噺。一生懸命の大熱演。あり得ない展開も勢いに任せてグイグイと。ひさしぶりの福笑でしたが、大満足。

 最後に伊藤アナと三代澤アナが再登場し、福笑を呼び出してお礼の挨拶。大阪締めで終演となりました。


 満腹々々。メンツ的に茶臼山舞台の拡張版って雰囲気でしたが、観客の雰囲気も良かったと思います。途中で帰られるお客さんもおられましたが、まぁあの時刻では致し方なしでしょう。
 終わったのが 23:20 頃。思ってたより早く終わって、ゆうゆうと南海電車に乗り込むと、乗る線を間違えてあらぬ方向へ。途中で気づいて下車するも戻りの電車はなく、駐車場まで 30 分も歩かされてしまいました。

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桂吉朝を送る会

2005/12/22 @アルカイックホール・オクト

入口

祭壇

 受け付け開始前に会場へ到着。平日の昼間と云うこともあって混雑はなし。写真を撮って入場。
 直前まで香典はどうしようかと迷うも、一般人だとご遺族にあとあと面倒が増えるかと思い、記帳のみに。

 座席を確保し、祭壇の写真を撮ってると、なんと うるう さんに声をかけられる。「まったく面識ないのに、なんでわかんの? 個人情報の漏洩?」との思いを悟られぬよう、ごあいさつ。
 その後、こちらも初対面ながら、事前にお約束していた wakadoshi さんとロビーにて面談。とは云え、人見知りなのであまり積極的に話せず。
 開会時刻が迫り、ふたたび会場へ。その頃には会場いっぱいの参列者。立ち見の方や、会場には入れない方も。座れて良かった。

 おごそかに開会。
 スライドとともに吉朝さんの足跡をつづる。構成はごく一般的ながら、ナレーション(あさ吉?)に笑いがふんだんに盛り込まれており、会場はなごやかな雰囲気に。吉朝さん、お父さんにそっくり。最後に幽霊の格好をした吉朝さんが映り「そして、現在にいたる」とはシャレが効いてる。
 つづいて吉朝さんの一席をビデオ上映。演目は『平成紅梅亭』での「ふぐ鍋」。先日、吉弥さんのを観たが、さすが師匠の貫禄、安定感が違う。軽妙かつ絶妙な間で、マクラも自由奔放。どこを切っても吉朝印の高座に、当然のように会場から拍手が起こる。

 映像の部が終わり、送る言葉。
 予定では米朝さんからのはずが、まず呼ばれたのがざこばさん。憤り混じりのざこば節。そのなかで「ちゃあちゃん(米朝さん)、来てはらへん。めまいする、云うてはる。あんたが死んだこと、認めたないねやろ」と云う衝撃発言。米朝さんの心中、察するにあまりある。ざこばさんの、ぶっきらぼうながら飾らぬ言葉に、涙が出た。
 つづいて千朝さん。こちらはごく丁寧に、しかし涙をこらえて語られてることが伝わってきた。内弟子時代に同じ釜の飯を食った者として、無念さは大きかろう。
 最後にサンケイホール元会長(?)さん。こちらは急遽ご指名されたと思うが、われわれファンの代弁もしていただいたよう。

 喪主・恵子さん、息子の啓介さん、吉朝一門が祭壇に上がり、ごあいさつ。その後、献花となり、順次散会となる。
 献花のときに映し出されていた吉朝さんの高座での写真、なんともええ感じ。

 仕事の都合ですぐに移動しなければならないので、wakadoshi さんとうるうさんにごくごく簡単にごあいさつ。時間があれば少しゆっくりお話しさせていただきたかったところで、少し後ろ髪引かれる思いで会場をあとにする。

 会場を出る際に手渡された封筒には、吉朝さんの笑顔が入っていた。

桂 吉朝


 正直、亡くなられてからこれまで、涙は出なかった。信じられないとの思いが強かったと思う。しかしきょう、ざこばさんの言葉で一気に現実を突きつけられた思いがした。
 そして、涙が出た。

 喜怒哀楽のうち、さすがに《喜》はありませんでしたが、在りし日の吉朝さんの映像から《楽》があふれ、ざこばさんの送る言葉が《怒》を代表し、参列者から《哀》がただよう、なんとも云えない送る会だった。《楽》があったことこそ吉朝さんらしさで、それを演出した奥さんやお弟子さんたちに感謝。


 移動中に「地獄八景亡者戯」でも聴こうかと思ったが、iPod mini の電池が切れていた。

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たまよね

2005/12/18 @上方亭

  • たま、呂竹 《大喜利》
  • 笑福亭 たま 「七度狐」
  • 村冨 満世 《津軽三味線》
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「15 Minutes」 (作:たまよね)
  • たま、米井 《雑談&ショート落語》


 寒いなか、買い物なんかの雑用を済ませて上方亭へ。あまりにも寒かったからか、この日の入りは 15 人ほどと、『たまよね』にしてはやや寂しい入りです。


 まずはたまが登場し、真ん中の席のみ膝送り。呂竹を呼び出しての大喜利は《物ボケ》。この日の秀逸は、呂竹が袋入り BB 弾を使った「誰やっ、イクラ茹でたん!」。

 あらためて、たま「七度狐」は以前よりさらに練り直したとのことでしたが、つっかえつっかえ。喜六・清八のリアクションなど、演出の発想はなかなか良かったと思うんですけど、とにかく稽古不足でしょう。

 つづいてたまの紹介でスペシャル・ゲストの村冨満世が登場し、津軽三味線の演奏。“津軽じょんから節”など 4 曲を披露。狭い会場ですから、大迫力でした。

 中入りをはさんで、たまの新作。演題は「Real Time」と迷ってるそうですが、「15 Minutes」の方がしっくりします。ドラマ『24』のように、時効 15 分前から起こる出来事を実時間で。
 初演ですからまだまだ改善の余地はあると思いますが、発想としてはかなりおもしろいと思います。サゲは「池田の猪買い」を彷彿とさせるもので、あくまでも落語です。

 米井敬人(構成作家)氏が登場し、雑談コーナー。今回の新作について話したり、番組構成はバラバラですが、ここでショート落語も。前回の『たまよね』に《咲くやこの花賞》の審査員が来ていたとか。最後に今後の予定なんかを話してお開き。


 この日は古典の出来こそ悪かったんですが、色物と云うには贅沢な津軽三味線も堪能できましたし、新作はなかなか楽しめたんで、そこそこの満足度。時間の都合もあるかと思いますが、もうちょっと雑談してもらっても良いくらいやと思います。

らくごの玉手箱

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桂吉弥独演会

2005/12/18 @テイジンホール

  • 桂 ひろば 「兵庫船」
  • 桂 吉弥 「書割盗人」
  • 桂 まん我 「子ほめ」
  • 桂 吉弥 「ふぐ鍋」
    ―― 中入り ――
  • 桂 吉弥 「崇徳院」


 寒い〜〜!!!!
 テイジンホールは地下鉄「堺筋本町」駅にほぼ直結してるんで、かなり助かりました。

 吉弥さんの独演会は初めてですが、補助席も出てほぼ満席。ぽつぽつ空きもあったようですが、250 人近く入ってたでしょう。若いお客さんも多く、落語デートのカップルもちらほら。


 開口一番は、ひろば「兵庫船」。以前観たときより良くなった印象。前半の謎掛けはどうせそれほど笑えないんですから、変に笑わそうとためずにサラッとテンポ良く演った方が良いように思います。

 吉弥は「雪が降らんで良かったです。交通機関が止まったらここへ来れないんですから。まぁチケットはもう売ってあるわけですけど」と、師匠チックなマクラ。
 噺の方は、所作よりも会話・セリフで無理・矛盾なく展開させることに重点を置き、細かい積み重ねでリアリティを構築した、との印象。サゲは「殺されたつもり」で、エグいようでいてコミカル。心地良い高座でした。

 まん我の「子ほめ」は『上方演芸ホール』(NHK)で観ましたが、そのときよりもリラックスした印象。クスグリがやや少ないですが、これは枝雀スタイルなんかも。おもしろかった。

 再度の吉弥、マクラで師匠の思い出話から内弟子時代の米朝宅での食卓へ。このあたりの噺に入るまでの流れは上手い。
 「ふぐ鍋」は得意ネタらしい。旦さんと大橋さんの対比がもう少しほしいところですが、出来自体はなかなか。

 中入りをはさんで、吉弥「崇徳院」はすぐに噺へ。熊五郎はもっと憔悴させても良いようにも思いましたが、よぉ笑わせてもらいました。


 吉弥さんの会なんですから、マクラももっとたっぷり転がしてもええんちゃうかと思いましたし、もうちょっとじっくり演っても良かったようにも思いました。まぁ、まだ若いんで、勢いがあるんでしょうね。
 悪く云えば「吉朝さんのコピー」なんでしょうけど、いまはそれでええと思います。この日の 3 席とも、会話で全体に無理のでない展開になっていて安心感はピカイチでしたし、吉弥さんなら初心者にもお勧めしやすいと思います。

 吉弥さんはもとより、まん我さん、ひろばさんも良かったですし、満足度高し。吉弥さんの会はまた行ってみたいですし、まん我さんの会にも行ってみたいと思います。

 パンフレットに、やはり吉朝さんのことが触れられてました。弟子としての決意が等身大で語られててちょっとええ感じなんで、最後に引用させてもらいます。

 うちの師匠、桂吉朝が先月 8 日にあちらの世界へ旅立ちました。吉弥の独演会や東京の会には、結局出てもらえずでした。私がもうちょっと大きくなってから、お客さんの入りなんかも心配せんようになってから、特別ゲストとしてさらっと出てもらおうと思っていたんですが、残念です。『俺に頼らんとやっていかんかい』じゃなく『ええ会やな、俺も出してぇな』とあっちで師匠がうらやむような会をやっていこうと思っています。

桂吉弥ホームページ

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鶴瓶と慎吾と上方落語

 昨晩、 SmaSTATION-5 にて上方落語特集。ゲストに笑福亭鶴瓶をゲストに迎え、香取慎吾とともに上方落語の歴史を学ぶ、と云う趣向。

 落語の起こりから、米朝、文枝、春団治、松鶴の《四天王》の活躍など、上方落語の歴史をまとめたビデオが 30 分以上も。明治期の第一次ブーム、初代・春団治による第二次ブーム、そして漫才の台頭による衰退から四天王が復興し現在にいたる第三次ブーム、と云う位置付け(やったと思います)。
 仁鶴さんや三枝さんへのインタビューもあり。仁鶴さんが映るたびに鶴瓶さんが香取くんに「おもろい顔やろ」。

 四天王がふたり亡くなられ、そんななかで天満天神繁盛亭が来年オープン。現在の東京の落語ブームにのっかって、それまでに上方落語ブームを加速させたいってのが狙いでしょうか。
 ただ、あの番組構成では、落語ファンは興味深く観たとしても、そうでない人が落語への興味をかき立てられたかって点では疑問が残ります。知らせなければならないのは落語の魅力であって、落語の歴史ではないんですよね。たとえば、香取くんと『新撰組!』つながりの吉弥さんの高座からクスグリの部分を 3 分ほど流すとか、構成の仕方はもっとあったと思います。
 それと、生番組とは云え、鶴瓶さんの説明が言葉足らず過ぎ。歴史ビデオが長すぎて対談する時間が限られてたことも要因でしょうが、あれでは落語ファンは不足分を補完できても、そうでない方はちんぷんかんぷんだったんではないでしょうか。
 とは云え、香取くんが初代・春団治の口演をおもしろいと感じていたあたりは救いでしょうか。(リップ・サービスとの感もありましたが‥‥)

 まぁ、ああ云った企画が全国放送に乗せられるってことが、落語への追い風が吹いてる証拠なんでしょうね。ブームのあとにとどまる人がどれだけ残るか、これから数年がかなり重要になってくると思います。

 それにしても、松尾貴史の「文枝」の発音、おかしくなかったですか? 《ぶ》にアクセントを置いてたんですが、関西やと普通は《し》に置くと思うんですけど。もっちゃりするから?

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見事当選‥‥!?!?

 12/20〜23 にワッハホールで開催される ABC 落語まつり ですが、豪華な番組が目白押しで、普段はラジオを聴かない私も応募しました。内容考えたら 3,000 円くらい取られてもおかしくない会ですが、それがタダなんですから、応募しない手はないです。
 で、見事当選したんが 12/23 の第 4 部(21:00〜23:30)。個人的には、染二さん、たまさんの出られる 12/20 に行きたかったんですよね。インターネットで応募できたんでとりあえず全公演に応募してたんですが、よりにもよって最終の会とは。‥‥

 いや、番組に不満はないんですよ。ひさしぶりに福笑さんも観たいし、いまだ未体験の姉様キングスも観たい。ただ、終電の早い近鉄沿線に住む田舎者にとって 23 時半終演はきびしい。と云うか、帰れん。
 とりあえず車で行くことを想定して調査してみようとは思いますが、なんとも大儀な。(応募しといてなんですが)

 これを読まれた方で、12/20 の会に当選された方で、おひとりで行こうと思っておられる方、私をワッハに連れてって。

上方落語をきく会 50 周年記念 ABC 落語まつり (ABC ラジオ)

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オパイウーマンの詩

2005/12/11 @上方亭

 かなり寒いですねぇ。うっかり膝サポーターを忘れて出かけたら、いきなり痛み出しました。‥‥

 杉岡みどりさんと荒木彰之さんによる(おもろい)詩の朗読イベントに、今回は笑福亭たまさんがゲスト出演。さてさて、どんな化学反応が見られるか?

 会場入りすると、この日は『中山美穂ベスト』みたいなんが流れてました。この客入れ音楽のチョイス、杉岡さんの趣味?
 入りは 30 人くらい。前回よりも少なくなりましたが、まぁこんなもんとちゃいますかね。


 舞台には椅子が 2 脚用意されていて、まずは杉岡&荒木が登場。
 前回、荒木のフェチっぷりを披露する《黒のタイト・スカート&白のブラウス》の(詩ではなく)歌に続いて、今回は《ブーツ&デニム・スカート&ダウン・ベスト》の(詩ではなく)歌が秀逸。歌は下手くそですが、その心情は良く理解できます。
 杉岡によると、「萌え〜」の次は「萎え〜」がくるらしい。かなりウケました。
 11/27 の『オパイウーマンの詩 〜北へ〜』(北海道遠征公演)の報告がまたおもしろくて、2 回公演に観客がそれぞれ 1 人! 当事者はおもしろくないでしょうけど、客の方もつらかったと思います。次回はあるのか!?!?

 中盤にたまが袴姿で登場。杉岡と荒木は小さい手帳に詩を書いてるんですが、たまは手拭いの中にメモ用紙?を挟んで。たまの場合、詩と云うよりも小咄っぽい感じの出来。初めてで気負いもあったと思いますが、そこそこウケてました。ただ、やっぱりあの舞台で笑ってはいけません。必死にこらえてましたが、思わず笑ってしまう場面も。(まぁそんだけ杉岡&荒木のネタがおもしろかったってことなんですけど)
 荒木の《卒業式》連作はなかなかに秀逸。後半には 3 人で順に 1 行詩(小ネタ)なんかもあって、耳当たりを変える工夫も。最後にそれぞれが歌って終了。


 ゲスト参加でどうなるかと楽しみにしてましたが、それぞれの持ち味があって対比がおもしろいですね。1 時間弱とやや短めで、前半に杉岡さんと荒木さんで同テーマの詩を披露とか、もうちょっと厚みがあればなと思います。
 次回は 2/19 に会場をワッハ上方レッスンルームに移して開催予定。ゲストはないようですが、そのあたりはまたいろいろ企画してもらいたいです。

杉岡みどりファンサイト【オパイウェブ】
らくごの玉手箱

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新生・快楽亭ブラック毒演会 大阪篇

2005/12/9 @TORII HALL

【なにわ借金道、の巻】

  • 快楽亭 ブラック 《近況報告》
  • 快楽亭 ブラック 「オマン公社」
    ―― 中入り ――
  • 快楽亭 ブラック 「全女番」
  • 快楽亭 ブラック 「英国密航」


 開演 10 分前に上方ビルのエレベーターに飛び込み、4F で扉が開くと会場前は薄暗く、受け付けもなく誰もいない。「すわっ、中止か!?」と、事務所脇にある掲示板でチラシを確認すると、日を間違えてた‥‥ってのが 12/8。
 出直しの当日は開演 15 分前に到着。ブラックさんの会は初めてで、どれくらい入るのか予想できなかったんで不安でしたが、約 30 人とやや寂しい入り。

 今年 6 月に借金で立川門下より除名に至ったことは知ってたんですが、10 月に心筋梗塞で入院し急性大動脈乖離で手術したってことまでは知りませんでした。その後、無事に退院されたそうで、現在は入院費および借金返済のため精力的に活動中のご様子。
 強烈な艶笑噺を得意とするってことしか知らないんで、とりあえず 1 回くらいは観ておこうと今回参戦。ただ、とりあえず観るのに TORII HALL とは云え 3,000 円は高いなぁとも思いましたが、定価 2,000 円の CD 付きってことでなんとなく納得。(しかし、これで自分に合わんかったら目も当てられんなぁ‥‥)


 定刻に真っ赤な着物で杖を突きつつブラック登場。この日は発表済みの 3 席に加えてリクエストを 1 席の予定でしたが、リクエスト枠を使って入院前後の顛末を。
 基本的に ZAKZAK の記事にある話をさらに詳細に、って感じ。映画に行くか唐沢俊一のラジオ番組に出演するか迷い、仕事を取ってその現場で倒れ即入院し一命を取り留めたことや、急性大動脈乖離の手術で左足切断の可能性もあったなど、まさに奇跡の連続の綱渡り人生。

 ひとしきり入院話をしゃべったあと、唐突に落語へ。消費税を 85 % に増税などもってのほか、なにか税収増加の手立てはないかといろいろ思案し、風俗業経営が良かろうと「オマン公社」を設立‥‥ってな噺。そっからは「善哉公社」のパロディで、サゲも上手い。

 中入り後、星条旗の着物に着替えて、まずは「全女番」。仕事のない男が紹介で全日本女子プロレスに潜り込み、レフェリーとして活躍する?って噺。プロレス好きならより楽しめると思います。

 最後の「英国密航」は、英国密航を命じられた長州藩士 4 名 + 1 名の顛末。義経の時代から幕末に至るマクラを含め、かなり聴き応えのある 1 席でした。


 やや滑舌は悪いブラックさんですが、日本的にデリケートな話題やエロいネタをストレートに扱いつつも、思った以上に話芸の基本はしっかりしてると感じられました。とくに「英国密航」など、それなり以上の技量を要求されると思います。
 ただ、ときどき次の句が出ない場面が散見され、このあたりは稽古不足を感じました。私生活や高座以外の仕事なんかでバタバタされてるんでしょうけど、そのあたりはきっちり押さえてもらいたいです。
 とは云え、なかなか気に入ったんで、帰りに CD 第 2 集を購入。来年は TORII HALL で 4〜5 回予定しているとのことで、また行ってみたいと思います。少しでも興味があれば一度観てみることをおすすめします。

 ちなみに、旭堂南湖さんがお手伝いされてました。親交あんのかな?

快楽亭ブラックの出直しブログ

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雀松向上委員会

2005/12/7 @TORII HALL

  • 桂 雀松 《雀松時遊本舗》
  • 桂 ひろば 「兵庫船」
  • 桂 雀松 「短命」
  • 林家 染二 「豊竹屋」
  • 桂 雀松 「盗人の仲裁」


 あしたのための その39。
 会場を太融寺から TORII HALL に移しての第 1 回です。設備の整った会場になって、その分お値段も 500 円アップの 2,000 円。そのせいか、若干入りが減ったようにも思いますが、100 人弱は入ってました。


 開口一番は雀松のトーク。会場移転のことに触れながら、耐震構造計算書偽造問題、NHK『紅白歌合戦』にゴリエ出場、その司会がみのもんた、等々を話題に。偽造問題はホット・トピックだけに、ウケも良かったです。

 落語は、まずひろば「兵庫船」。マクラもなしに本題へ。中盤の《なぞかけ》は知ってるとあまり笑えないんで、演者の腕の見せ所と思いますが、まだまだですねぇ。きっちり演ってるんですが、全体的に一本調子でやや中だるみ。登場人物の作り込みが今後の課題でしょう。

 雀松「短命」は、「今年の上方落語界は不幸事が多かったですが‥‥」と軽くマクラを振ってから本題へ。甚兵衛はんの回りくどい説明がわからんアホと、説明に困る甚兵衛はんの様子が手に取るようで、もどかしさが良く伝わってきました。
 「盗人の仲裁」の方は、たまバージョンしか聴いたことなかったんで、オリジナル版(枝雀版?)は初めて。盗人のつまみ食いが美味そうで、この時間帯にはきつい。後半の夫婦喧嘩はもうちょっと派手な方が良いようにも思いましたが、全体としてはきっちりまとまってました。サゲはいくつか流儀があるのかも。

 雀松 2 席に挟まれての染二は、観るのひさびさ。「豊竹屋」は初めてでしたが、染二自身もネタおろしだったようで。にもかかわらず、豊竹屋節右衛門さんが得意の即興浄瑠璃で「堀江のようで堀江でない。村上のようで村上でない。それはなにかとたずねたら‥‥楽天、楽天」ってな時事ネタも挟んでみたり、サゲ付近に出てくる言葉の解説をさりげなくマクラで振っていたりと、かなりきっちり稽古を重ねてる様子。もちろんいつものハイテンションですから、頭から仕舞いまで爆笑でした。


 終わってみれば 1 時間 45 分と短かったですが、雀松さんでほっこり笑わせてもらって、染二さんで爆笑と、なかなか満足度の高い会でした。風邪でちょっとぼや〜っとしてましたんで、これくらいがちょうど良い感じでした。
 最後にいつものミニ抽選会がありましたが、さすがに今回ははずれました。

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ワッハ上方の演芸ライブラリーで吉朝さんの高座を観よう

 もう 1 週間ほど前になりますけど、『恐竜博 2005』『名探偵ナンコ』の間が 5 時間以上あったんで、wakadoshi さんの記事で知ったワッハ上方の演芸ライブラリーへ行ってきました。

 まず 4F の窓口で利用申し込み用紙に住所・氏名等を記入し、入場プレートをもらい、それを胸に付け入場。演芸ライブラリーのみの利用なら無料です。府立の施設ですから、扱いとしては図書館と同等なんでしょう。
 利用可能範囲内にトイレやジュースの自動販売機もありますんで、長時間の滞在も可能です。(もっとも、無料ですから一度退場してもなんら問題はありませんが)

 演芸ライブラリーには、演芸関連の書籍、ビデオ、CD、レコード等々が収蔵されています。ライブラリーのカウンターにある検索端末で「きっちょう」を検索すると、31 件ほどあり。そん中から「くっしゃみ講釈」「鯉盗人」「池田のいと思い猪買い」「狐芝居」の入ったビデオ 4 本を視聴。ちなみに、ビデオは 1 本毎にカウンターで視聴依頼書を書く必要があります。
 あらためて観ると、やっぱり上手いなぁ。「くっしゃみ」や「猪買い」ももちろん良いんですが、小品ながらサゲの決まる「鯉盗人」なんかも鯉をさばく所作がやたらと細かい。小佐田定雄さんの新作「狐芝居」は《芝居噺の吉朝》の面目躍如で真骨頂ですし、たっぷり楽しめました。
 ただ、一部で音声にノイズの入ってるものがあって、このあたりは VHS テープを使ってるから仕方ないんでしょうねぇ。もったいない気がします。

 ビデオばっかりではあれなんで、書籍の方もチェックしましたが、こちらは思ったほどないんですよね。まぁ江戸落語に関しては研究資料なんかも多いんでしょうが、やはり大阪を中心に関西圏でのみ発展してきた上方落語に関しては資料が少ないのかもしれません。
 そんななかで、在りし日の枝雀さんの姿をつづった『笑わせて笑わせて 桂枝雀』を、写真を中心に斜め読み。巻末の、枝雀一門(南光、雀三郎、雀松、雀々、九雀、文我、む雀、紅雀)による座談会はじっくり読みましたが、なかなか興味深かったです。

 映像資料は市販品のほかにテレビ局から提供願ったものも多く収蔵されてますんで、そのあたりは一般の図書館と違ってがんばってますね。無料ですから、また利用したいと思います。

ワッハ上方

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