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月影十番勝負 第十番 『SASORIIX 約yakusoku束』

2006/3/11 @松下 IMP ホール

脚本: 千葉雅子
演出: 池田成志
出演: 高田聖子、木野花、千葉雅子、伊勢志摩、池谷のぶえ、加藤啓、池田成志

奈美子は凶悪事件をおこしていた。しかし、勾留後の言動に不審な点が多々あるため、精神鑑定をうけるべく北の地の施設へ護送されることになる。護送人に瀬川という女係官がつき、下り列車に乗り込んだ奈美子は同じ車両に乗り合わせた結城という男と出会う。奈美子と瀬川と結城の奇妙な旅がここから始まる。
一方、刑務所内で様々な想いを抱えて生きる女たち。それぞれの女たちの心が赤裸々に暴かれてゆく先に待っていた予想だにしない展開とは‥‥女たちと奈美子の意外な接点から紡ぎ出される、壮絶な女たちの生きざま。 (フライヤーより)

 JR「大阪城公園」駅からブラブラ。あったかい。
 開演 15 分前に会場入り。パンフレットを買って座席へ。座席案内図を見て「そうそう、きょうは張り出し舞台なんや」と思い出す。近鉄アート館をそのまま大きくした感じのセッティング。雛壇側だったんで観やすい。

 オープニングは漁港の町。大量のイカがあがってそれをさばく主婦たちと、それに混じる奈美子。そこに怪文書が持ち込まれる。「奈美子は人を殺してその死体を切り刻み、ナポリタンに混ぜて客に出した」。
 場面転換後、〈サソリの女〉奈美子は黒のコートにツバ広の帽子。ツバを持ち上げる仕草が印象的。

 逃げる奈美子をドラマが追いかけつつ、奈美子の過去、奈美子の追い求めるものが徐々にあらわになるストーリー展開。
 ちなみに、精神鑑定の施設が北の地ではなく南紀(和歌山県新宮市)になってました。

 生々しい感情の起伏が印象的。とくに後半の奈美子と瀬川に結城が絡んでくるあたりからが圧巻。
 全体にギャグが少なく、むしろなくても良かったのかもしれません。とは云え、なけりゃないで、この内容で 2 時間半ってボリュームを考えると、チとキツいかも。

 楽しみにしていた池田成志は脇役に徹した感じ。むしろ演出でがんばったんではないでしょうか。本物の水を使ったり、さらに主役の高田聖子をずぶ濡れにしてみたり。

 ひさしぶりに《熱い芝居》を観た気がします。出演者がみな芸達者で、しかも日本のどこかでありえそうなドロドロとした情念みたいなものが詰まった舞台でした。
 これで終わりなんですよね、月影十番勝負。チケットやなんかにも〈The FINAL〉って書いてあるし。高田聖子のソロ・プロジェクトとしてスタートした企画ですが、またあらたな形で高田聖子中心のなんらかの企画、あらたな 10 年を標榜するような企画がスタートすることを切に願います。唯一の希望は、パンフの裏表紙の〈The FINAL?〉の疑問符。
 土曜のソワレだったのに 9 割の入り。もったいないような気がしました。

月影十番勝負 第十番 『SASORIIX 約yakusoku束』

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コメント

期待できそうですね。23日に行くのですが、超楽しみです。
行ったらまた迷惑で無ければ報告します。

投稿: かんげきゆう | 2006.03.14 18:49

> かんげきゆう さん
はじめまして。
コメント、ありがとうございます。
23 日と云うと、東京公演ですね。
ご報告、お待ちしています。

投稿: わさび | 2006.03.14 19:39

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