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三代目桂春團治極付十番落語会 (第十番)

2006/4/9 @ワッハホール

  • 桂 壱之輔 「転失気」
  • 森乃 福郎 「ないもん買い」
  • 笑福亭 松喬 「百年目」
    ―― 中入り ――
  • 桂 春之輔 「死ぬなら今」
  • 桂 春團治 「皿屋敷」


 早めに起きて整理券だけ確保しようと目覚まし時計をセットして準備万端かと思いきや、目覚めたら 2:46 ってもう始まってるやん!
 よくよく見たら 9:14 でした。焦ったぁ‥‥

 それでも二度寝してしまって、会場に着いたのは開場 1 時間前。それでも整理番号は 31 番でひと安心。軽く食事して入場。さすがに最前列とはなりませんでしたが、2 列目中央に陣取る。
 この日は千穐楽でしたが、補助席は後方のみとやや少なめ。それでも満員には違いありませんが。


 開口一番の壱之輔。十日間の出番のなかでいちばんの若手で持ちネタが少なく、先輩の梅團治と春菜に頼み込みんでとっておきの「転失気」をしっかり丁寧に。

 黄色いメッシュが気になる福郎は、マクラを振らずに「ないもん買い」を小気味良い口跡でテンポ良く。最初は三角の座布団やら合わせの蚊帳やらをないもん買い。次はぼた餅の値切り。最後に魚屋で鯛の値切り。いずれもおもしろかったです。

 中トリの松喬は、船場の商家のしきたりを解説してから、桜が満開の季節に合った「百年目」をたっぷりと。ややもっちゃりしてますが、しっかりとした情景描写と旦那の貫禄で魅せる。番頭の狼狽ぶりもお見事。

 中入りをはさんで登場した春之輔。嫁はんに虐げられてると嘆き、「『代書屋』か『いかけ屋』でも演ろかと思いましたんやけど、『それでは事が大胆な』」とマニアックな笑いの誘い方。なんやかんやで「死ぬなら今」を。(ちょっとゲン悪くない?)
 噺の方は、はっきり云ってそれほど良くない。が、“芸者ワルツ”ならぬ“亡者ワルツ”を歌って自ら「もうちょっと稽古せないかんな」には大爆笑。わかってんねやったらがんばってください。

 大トリの春團治。十日間の感謝を交えた挨拶から、この日の演し物は「皿屋敷」。
 最終日で疲れが出たのか、六兵衛が皿屋敷の因縁を説明するくだりで春團治にしてはめずらしく云い間違い。そこからはやや走り気味の印象。声が出にくそうで、咳き込むことも何度か。
 それでもお菊の初登場と、人気が出て愛想するお菊の様子は抜群でした。

 口演が終わり、深々と頭を下げる春團治。緞帳が下がり始める。
 と、途中で緞帳が止まり、高座の春團治も顔を上げて「おや?」と云った表情。すると、舞台袖からマイクを手にした春之輔が登場。楽屋に詰め掛けていた噺家たちも舞台に上がり、観客とともに大阪締めでお開きに。
 弟子たちの粋なはからいに、春團治の目も少しうるんでいたようでした。


 千穐楽は 2 時間半を超える、たっぷりとした会となりました。とくに松喬さん、この会で大ネタの「百年目」を持ってくるとは、まさに想定外。最終日ならではのサプライズってとこでしょうか。
 春團治さんの出来はちょっと残念。本人も、演りなおせるなら演りなおしたかったんではないかと思います。失敗をアドリブで笑いに転換したりする方ではないんで、よけいにお気の毒でした。

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