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三代目桂春團治極付十番落語会 (第七番)

2006/4/6 @ワッハホール

  • 桂 蝶六 「がまの油」
  • 桂 福楽 「京の茶漬け」
  • 桂 文珍 「御神酒徳利」
    ―― 中入り ――
  • 桂 昇蝶 「犬の目」
  • 桂 春團治 「親子茶屋」


 開場 15 分前に到着すると、もうえらい行列。日増しに客が増えてるような気がします。補助席も出て超満員。吉朝ファンの某女史が先に来てて席を取っててくれて、しかもえらい前のええ席で助かりました。


 「がまの油」は雀々くらいしか聴いたことなくて、しかもそれが爆笑系の出来なもんですから、どうしても比べてしまう。蝶六は、前半のがまの油売りの口上は所作も細かく丁寧でかなり良い感じ。ただ、後半の酔っぱらいがイマイチ。雀々はこっからがスゴいんですよね。もっと極端に演っても良いくらいに思います。

 福楽はおっとりほんわかした感じ。客席から演目のリクエストを受けるか、福楽の好きなように演るか、会場アンケート。拍手の結果、福楽の好きなように演ることとなり、「そしたら、横山たかし・ひろしのネタを演らせてもらいます」。
 客席もゆるんできたところで「京の茶漬け」がまたおもろい。大阪男と京都女のお茶漬けをめぐる攻防ですが、とくに大阪男の粘り具合が秀逸。福楽自身のおっとりした雰囲気で当たり障りのない会話で時間をつなぐんですけど、お茶も出さない京都女にイライラしてきて時折見せる鋭い目線が効果的。「ニンに合った噺」とはまさにこのこと。

 やはり文珍は高いよう。自身の両親の会話をマクラにしっかり笑わせ、探りさぐり「御神酒徳利」へ。前半はぎこちないところもありましたが、後半に進むにつれてノリノリに。こまかいクスグリはいかにも文珍的で、自由奔放な感じです。
 この噺は先日、染雀のを観ましたが、かなりストーリー展開が違ってました。

 中入りをはさんで登場した昇蝶は、師匠の春蝶に似た雰囲気。しゃべり方も似てるんじゃないでしょうか。
 脈絡のないマクラから始まった「犬の目」は、爆笑とまではいかないんですが、安定感があって、独特のおかしみがにじみ出てくる感じ。ええ感じでした。

 この日の春團治は白の着物で登場。粋やなぁ。
 「親子茶屋」はとくに観たかった噺で、お座敷遊び「狐つり」の「やっつく やっつく やっつくな」が楽しい。目隠し用の扇子は腰のうしろから紫色のを取り出し、いかにも遊び慣れた旦那ってな雰囲気を演出。仲居が若旦那の手を取って階段で二階へ導く様子なんかも自然。
 この噺は米朝に付けてもらったとのことですが、「狐つり」の唄に米朝の口跡が感じられますね。


 この日はちょっと長くて 2 時間半近くありました。文珍さんの、ちょっと毒気の強いマクラが長かったですかね。おもしろかったんで OK ですが。その毒も、前後の福楽さんと昇蝶さんで中和された感じ。とくに福楽さんは拾いもんで、もっといろいろ観てみたいです。
 春團治さんは好調をキープ。あと 3 日、がんばっていただきたいです。

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