« 三代目桂春團治極付十番落語会 (第八番) | トップページ | 三代目桂春團治極付十番落語会 (第十番) »

三代目桂春團治極付十番落語会 (第九番)

2006/4/8 @ワッハホール

  • 笑福亭 生喬 「道具屋」
  • 笑福亭 三喬 「花色木綿」
  • 笑福亭 福笑 「もうひとつの日本」
    ―― 中入り ――
  • 桂 春若 「兵庫船」
  • 桂 春團治 「高尾」


 朝から整骨院と散髪屋をまわり、昼飯もそこそこに会場へ。がんばって 4 時過ぎから列ぼうかと思って行ったら、なんと整理券発行。まぁ立って 2 時間近く待たされなくて良かっただけありがたいんですが、このあたりの仕切りがどうも適当な‥‥
 云わずもがなの大入り満員。吉朝ファンのみなさんに席を取っていただき、最前列で。


 開口一番の生喬。「楽屋は笑福亭一門ばっかりです」との報告から「道具屋」へ。時間の都合か、前半の甚兵衛はんのとこでの商品説明はほとんどカットし、さっそく商売。これがまた威勢のええ、ドスの効いた道具屋で恐おもろい。
 勢いだけじゃなくて、場面に合わせた所作はキッチリ丁寧。とくに笛のなかに詰まった埃を掃除するのに小指を使うあたり、理にかなってました。

 つづいて三喬。「おみやげにどうぞ」と、小咄「鶴の恩返し」「因幡ウアーの白ウサギ」「ライブドア」を。これがまたおもろい。
 「花色木綿」はラストが秀逸。やもめが持ってすらないもんを「あれも盗まれた、これも盗まれた」と並べ立ててると、押し入れで隠れてた泥棒がキレて怒鳴りつける。と、怒鳴られたやもめは袖から真っ赤なハンカチを取り出し、「すまんのぉ」と横山たかしに! どことなく顔も似てる! この飛び道具には思わず大爆笑! ズルい!
 ぬぼぉ~っとした風貌となめらかな口跡とのギャップも手伝って、三喬のファースト・インパクトは絶大でした。

 笑福亭一門会のトリは福笑。春團治のものまねも入った「ここだけの話」で会場をおおいにわかせる。
 落語は「もうひとつの日本」。日本企業と合弁会社設立を望むアメリカ企業から来た特使とのやり取り。大阪弁を中途半端に操るアメリカ人もさることながら、おもいっきり大阪弁で応対する日本人(って云うか、大阪人)もスゴい。アメリカ人の勘違いと中途半端な日本の知識が笑いの基本となるんですが、とにかく大爆笑。時間の都合か、なかばで切られたのがすこぶる残念。

 爆笑の連続だった笑福亭一門会のあと、中入りをはさんでも春菜は「演りにくい」を連発。たしかにあの大爆笑から春團治の繊細・華麗につなげるのは骨が折れそう。
 なんじゃかんじゃ云いつつ、「兵庫船」を。船に乗り込むまでをちょっとカットして、謎掛けも「いろは」のところをカットし、時間を調整しつつ。ほんあっさり演りながら、ハメ物が入るんでダイナミズムも。ええ橋渡し役でした。

 トリの春團治は、焦らず動じず、いつもどおり。
 この日の演し物は「高尾」。これはもうお家芸と云うか、十八番と云うか、春團治の代名詞と云っても良い噺でしょう。どの場面を切り取っても洒落ていて、それでいて滑稽で。とくに反魂香のなかから高尾が文字どおりスーッとあらわれる様は一見の価値あり。
 ひさしぶりに観ましたが、絶品でした。


 なんとも満足度の高い日でした。前半は爆笑ながらクドくなく、後半はあっさりながらたっぷりと。それぞれの一門の良いところが出てたと思います。
 終演後、ロビーで福笑さんが自ら独演会の前売りを販売。このチケットが写真入りのでなかなか良いんですよね。チケットぴあで買った私は、なぁんか損した気分に。
 で、吉朝ファンのみなさんと、ちょっと一杯。またまた F さんと U さんに結構な物をいただきました。毎度ありがとうございます。

|

« 三代目桂春團治極付十番落語会 (第八番) | トップページ | 三代目桂春團治極付十番落語会 (第十番) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三代目桂春團治極付十番落語会 (第九番):

« 三代目桂春團治極付十番落語会 (第八番) | トップページ | 三代目桂春團治極付十番落語会 (第十番) »