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三代目桂春團治極付十番落語会 (総集編)

‥‥と云うほどたいそうなもんでもないですが、10 日間通った雑感などを。


極付十番落語会


繊細 華麗

 なんと云っても三代目の高座はまさに「繊細」で「華麗」。
 初日はさすがに若干硬さも見られましたが、日を追うごとに調子は上向きに。終盤はやや疲れもあったかもしれませんが、常にたおやかさをたたえた高座でした。
 今回、日替わりで十席を観たワケですが、とくに良かったのをムリヤリ挙げると、「高尾」「親子茶屋」「野崎詣り」「お玉牛」でしょうか。「代書屋」も良かったなぁ。なんとも贅沢な企画だったと思います。


華を添えたゲスト

 やはり目立ったのが、江戸からのゲストの小朝、正蔵、志の輔。関西ではあまり観ることがないんで心配でしたが、やっぱりみなさん実力者だけあって、いずれもよくウケていました。
 上方からも門派を超えて三枝、文珍、ざこば、南光、福笑、松喬、鶴瓶、染丸、等々。いやはや豪華絢爛。


いろいろ観られた 10 日間

 これだけ長いと、初めて観る噺家さんも多数。そんななかでも、福團治とその門下の福楽、福車は好感触。鶴志、三喬、福郎なんかもかなり気になる存在に。
 都、松枝、生喬、銀瓶なんかもおもしろかったですし、ひさびさだった小春團治、梅團治もあらためて良いなぁ、と。小つる、春駒あたりの丁寧な口跡も気持ち良かった。


豪華なパンフレット

 カラー 16 ページで写真も多く、無料配布のものにしては豪華な作り。もっとも、これも値段のうちに入ってるんですけども、春團治の芸能生活 60 年を祝う意味ではがんばってくれたと思います。

パンフレットと通し券


長くて高い

 ただ、やはり通し券でも 10 日間 40,000 円は、正直、高い。清水の舞台から飛び降りました。各日だと前売り 4,500 円、当日 5,000 円ですから、記念公演と云っても高い部類でしょう。各日が 1,000 円安ければ連日札止めになったんでは?
 あるいは、おなじ値段で春團治が毎日 2 席ずつ演り、各日 6 席で月・火・(水:休演)・木・金・(土:映画「そうかもしれない」上映会)・日の 5 日間だとありがたかった。もっとも、こうすると春團治の体力が心配ではありますが。
 調子にのって通し券を買ったんですが、さすがに連日の落語会は、観てるだけでも疲れました。


なんで自由席?

 おかげで早く会場に行かねばならず、行っても待たねばならず、かなり不便。逆に、がんばれば毎日最前列で観られるってことでもあるんですが、サラリーマンにとってはチときびしい。
 ただ、今回は吉朝ファンのみなさんと一緒に観ることも多かったんですが、こんなときは自由席だとありがたいなと思いました。
 そう考えると、一長一短ですかね。


落語ブーム?

 春團治ブランドでの特別興行だったことと、ゲストが豪華だったこともあるかと思いますが、普段は落語どころか劇場へも滅多に行かないようなお客さんもおられたと思います。そうすると、いろいろ気になることが。
 まずは携帯電話。日に 1 回は鳴ってたような気がします。うっかり 1 回はまだ許せる範囲ですが、何度も鳴ると常識を疑います。後ろの席でピコピコやられた日にゃ‥‥
 そして、噺の先を口走る人。わかってても云わないのが演者と他の観客へのマナーであり、あたりまえのこと。あんたの話を聴きに来てるんじゃない。高座の落語を聴きに来てるの!


松竹芸能って‥‥

 なんであんなに対応がええ加減なんでしょう?
 開場前の待ち行列の整列や誘導、会場内での案内、上からものを云うような横柄な応対、整理券を配ったり配らなかったり、どれもがサービス業とは思えない仕事っぷり。まぁサービス業とは思ってないんでしょう。普段はああ云ったことをしてない人たちなんでしょうね。人数だけやたらいても‥‥
 もうちょっと、観客に気持ち良く席に着いてもらって、気持ち良く春團治を観てもらって、春團治にも気持ち良く演ってもらう、そんな空間作りを心がけてほしかったと思います。


終わり良ければすべて良し

 最後の大阪締め、良かったなぁ。春團治さんの涙目に感無量。
 運営上の悪いところは目立ってましたが、良いところはあたりまえのように映って目立たないんでしょうね。観客側も悪いところはありましたから、「人の振り見て我が振り直せ」で自戒したいと思います。
 高座の方は良いところが多く、ゲストも豪華。新しい自分好みの発見も多数。未見だった春團治さんの噺もたくさん観られて、満足感と達成感の大きい企画でした。
 春團治さんはまだまだ元気。これからも機会を見つけてその《繊細・華麗》な高座を楽しみたいと思います。


 なにはともあれ、春團治師匠、極付の十番をありがとうございました。

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コメント

三代目極付十番落語会、皆勤賞おめでとうございます(*^-^*)
十日間五十席、同じ演目なく聞けるちゅうのも凄いもんです。
わさびさん、ここで気を抜くとポックリいっ(xx )\(^^;)
明日からも気合入れて落語会に通って下さい!!

投稿: ファイン | 2006.04.10 00:17

> ファイン さん
いやぁ、正直、疲れました。
十番のまえに茶臼山演芸会、十番が休みの土曜は南左衛門さんの会と林家一門会のハシゴ、十番のあとは‥‥!?!?
仕事にもこれくらい打ち込めばええんでしょうけどねぇ。

投稿: わさび | 2006.04.10 01:00

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