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たまよね DX

2006/6/18 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 笑福亭 たま 「Elderly Love」
  • 桂 ひろば 「書割盗人」
  • 笑福亭 たま 《ショート落語》
  • 笑福亭 たま 「次の御用日」
  • 桂 三風 「あの世めぐり (地獄八景亡者戯・前編)」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「愛宕山」
  • たま、米井 《雑談:今日のたまよね》

※ 第 2 回


 ダラダラと夜更かししてたせいで、起きたら 11 時。とりあえずバナナをほおばり、バタバタッと用意して出発。前日の雨で蒸し暑い。
 開場が始まったかと思う頃に到着したんですが、10 分ほど遅れててエレベーター・ホールが満員に。この日もなかなかの入りで 60 人くらいは入ってたと思います。


 まずはたまがマクラ代わりに上方落語協会総会の報告。名前入り提灯は限界に達しているが、それでも寄付は受け付け中とか。
 「Elderly Love」は「Apologize」の改作。元は老人が軍隊時代の上官に謝りに行く噺だったが、老人ホームでできたカップルの代わりにヘルパーがおばあちゃんの父親に結婚の許しをもらいに行く、と云う噺に。クスグリのパターンは変わらないが、設定が変わってストーリーがスッキリ。
 いとこの祖父の義理の息子の実の姉のはとこのはとこの姪の曾祖父の娘って誰?

 ひろばの「書割盗人」は教科書どおりきっちりと。やもめの軽口をいなす絵師の突き放し具合がおもしろい。絵師にもっとボヤかせればさらにおもしろくなりそう。サゲは槍で突かれて「死んだたい(つもり)」。

 たまの二席目、まずは新作ショート落語をいくつか。「蜘蛛の糸」が秀逸。
 屈伸タイムを挟んで、落語は「次の御用日」を。この噺、やはりポイントは天王寺屋藤吉の「ァエッ!」っと云う奇声でしょうが、たま版では「ォエァーコァーカァケァーァアェアーカコェアー、ァエッ!」ってな具合で、発泡スチロールを擦り付けたときの音を声で表現したような感じ。これがほんとに気持ち悪い。奇声を超えて狂奇声。ただ、後半の繰り返し部分でやや失速したのがもったいない。
 サゲは、御白州での取り調べで云った云わないの押し問答のあいだに娘の健忘が治ってしまいました、と云うものに。よくよく考えると、「次の御用日」でなくなってるのかも。

 中トリは三風が「あの世めぐり」と題して「地獄八景亡者戯」の前半部分(六道の辻で念仏を買って閻魔の庁へ向かうところまで)を。三枝門下だけに、時代を現代に置き換えて。やや無理のあるところも見られるが、時事ネタも意欲的に盛り込みつつ、三途の川での渡し賃のやり取りなどはおもしろい仕上がりに。全体にテンポの悪さが目立つも、ここらは今後に期待。

 中入りを挟んで、たまの「愛宕山」は、細部の演出にこだわるあまり、全体の構成がかみ合わなかった印象。とくにたま版では一八のキャラが突出しているので、一八を主軸に茂八がフォローしつつ旦那と絡む、そのフォーメーションが固まってくれば流れがスッキリするだろう。
 前半の山登りでの一八・茂八の使い方、後半の土器かわらけ投げでの旦那の表情と一八とのやり取り、そのあたりがとくに荒削りな感じで、この噺の難しさを再確認。

 最後に米井敬人(構成作家)氏を呼んで雑談コーナー。たまの三席をほん軽く振り返って、多くを語らず。


 たまさんは、新作のリニューアル、「次の御用日」の奇声、「愛宕山」のネタ下ろしと、三席ともそれぞれ課題があって大変だったと思います。とくに「愛宕山」は、私の場合、吉朝さんので聴き慣れてるんで、どうしてもそれと比べてしまいます。吉朝さんは軽い感じで演られてましたが、よくよく考えるとマクラを振らず普通に演っても 30 分を超える大ネタですから、初演でどうこう云うのも酷ですね。個人的には「次の御用日」の奇声がかなりツボだったんで、後半を踏みとどまれるような再構成に期待してます。
 ゲストのおふたり、三風さんはやや荒さが見られましたが、ひろばさんは徐々に良い部分が出てきてるような気がしました。三風さんの「地獄八景」は来月にも観られそうなんで、期待してます。

 それはそうと、今回のパンフレットの隅に書かれてた注意事項が強烈で。

他のお客様のご迷惑になるような変な笑い方はご遠慮して下さい。(普通の人は基本的に普通に好きなだけ笑て下されば結構です。たまに自己顕示欲で笑うオカシな人がいてるんで...) by たま

 な、なにかあったんでしょうか?
 私自身、笑いに対して広めの守備範囲で多めのポイントを拾い、しかも引き笑いなんで、こんなん書かれたら気になって笑うに笑えませんよ。(まぁ笑てましたが)

 次回は上方亭にて『たまよね RX』、7 月 15 日(日)の予定です。

らくごの玉手箱

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