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染雀花舞台

2006/6/24 @上方亭

  • 林家 染雀 「化け物使い」
  • 桂 あやめ 「ルンルン大奥絵巻」 (作:桂あやめ)
  • 林家 染雀 「須磨の浦風」
    ―― 中入り ――
  • あやめ、染雀 《対談:ロンドンのこと船弁慶のこと》
  • 林家 染雀 「船弁慶」

※ 第二十回


 梅雨の晴れ間で暑いアツい。こんな暑さにもめげず、入りに入った上方亭。後方の扉はもとより、下手側の出入り口も開放して補助席を設置。80 人以上入ってたんやないでしょうか。


 まずは染雀。「化け物使い」は鶴瓶に付けてもらったとのこと。人使いの荒い旦那とそこの奉公人ではなく、人使いの荒い夫とその女房に。宿替え先が化け物屋敷で、怖がった女房は里帰り。まったく動じない夫は出てきた妖怪に用事をさせる。
 用事を云い付けるときの立て弁が心地良い。出てくる化け物ってのが『ゲゲゲ‥‥』なんかでおなじみの連中で、学校寄席なんかで演るとウケが良いかも。(もちろんこの日もウケてたが)

 ゲストのあやめはマクラで昔のドラマ『大奥』が大好きと振って、自作の「ルンルン大奥絵巻」を。
 綾小路が連れてきた清楚な美女のお美乃に対し、河内が連れてきたのは暴走馬賊上がりで黄金色の髪のお竜。上様を虜にするのは、お美乃か、お竜か?‥‥って噺。
 河内弁でまくし立てる河内方の暴走具合がすさまじい。山場では下座から上様の喘ぎ声が。(声の出演:林家染雀)

 ふたたび染雀。次はめずらしい噺で「須磨の浦風」。夏の暑い盛り、鴻池善右衛門が大名をもてなす趣向に、座敷にはギヤマンで作ったこたつ、庭には白布と綿で作った雪、そこへ須磨の浦の涼しい風を送ろうとなり、千人の人足を雇って須磨へ風を採りに行かせる‥‥って噺。
 苦労して採ってきた風を疲れた人足が途中で涼んでしまい、長持のなかにおならを詰めて持って帰ると云う、いたって落語らしい展開に。風流な場面はとことん涼しく、最後はワヤクチャに。五感を刺激するような展開がおもしろい。

 中入りを挟んで、あやめと染雀の対談。2 日後に控えた姉様キングスのイギリス遠征の話から、あやめが師匠の文枝に「船弁慶」の稽古を付けてもらったときの話など。

 トリの染雀の「船弁慶」。ちょっと走り気味な感じだが、聴いてて心地良い。前半の暑苦しいくらいの雷のお松のしゃべりっぷりが、後半の船遊びでの涼しさを引き立てる。
 そしてラストの源平踊り、ここは染雀の真骨頂。やわらかな指づかいがなんとも優雅。川に落ちて平知盛に扮したお松と、それを受けて弁慶を演る喜六の芝居がかった夫婦喧嘩は、雰囲気満点の語りっぷり。サゲは値切るではなく「きょうは三円の割前じゃ」。


 いやいやいや、大満足。染雀さんは夏を意識した色とりどりの三席、あやめさんは飛び道具と、たっぷり楽しませていただきました。とくに「船弁慶」のラスト、やっぱり染雀さんの芝居噺が観てみたくなりました。
 それにしても、この日の入り。あやめさん目当てのお客さんが多かったのかもしれませんが、できればレッスンルームに移っていただきたいです。

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