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男たちの講談会

2006/6/23 @道頓堀極楽商店街ゑびす座

  • 旭堂 南青 『寛政力士伝』より「越ノ海勇蔵」
  • 旭堂 南青 「江島屋騒動」
  • 笑福亭 たま 「山寺飄吉」 (作:笑福亭福笑)
  • 旭堂 南青 『太閤記』より「三日普請」

※ 第 2 回


 男前の南青さんの会。第 1 回は出張で行けなかったんで、今回はかなり楽しみにしてました。
 エレベーターで 5 階まで行き、そっから階段で 6 階へ。ここは別途入館料を取られるんですが、この日はサラリーマンは無料と云うことで、なんか得した気分。迷いつつゑびす座を発見。
 前回は満員だったそうですが、この日は 30 人弱とゆったりした入り。「講釈場 いらぬ親父の 捨て処」てなことを云うそうですが、男性客は 5~6 人で、あとは女性客。(って、あたりまえですが) しかも若い女性客率高し。たしかに南青さんは男前なんでわからんでもないんですが、意外な感じ。どこで知ったん?


 まずは南青。マクラ代わりに師弟関係のつらさを吐露。ネタは『寛政力士伝』の一節で「越ノ海勇蔵」。小兵の勇蔵を辞めさせようと、親方はじめ兄弟子たちが稽古もさせずいじめるも、辛抱に辛抱を重ね、とうとう稽古に‥‥ってな話。
 『寛政力士伝』では「雷電の初相撲」しか聴いたことなかったが、こちらもおもしろい。とくに念願かなって稽古を付けてもらう場面がなかなかの迫力。雷電も特別出演。
 外国人力士隆盛の最近の相撲界の秘密がこの講談に語り継がれている‥‥ってのはいつものパターン。これもまた良いオチに。

 つづいて南青。照明が暗くなり、近畿大学の怪談話をマクラに、怪談「江島屋騒動」を。強欲な古着屋の江島屋の蔵にあらわれた片袖の着物の女の幽霊。その実は‥‥って話。調べてみると、三遊亭圓朝の作。
 南青のキャリアを考えると上々以上の出来。グググッと引き込まれる。

 ここでゲストのたま。怪談のあとで演りにくそう。
 師匠・福笑の作の「山寺瓢吉」も、たま自身で多少手を入れているとのこと。嫁と会いたさに脱獄し、人質を取って廃屋に立て籠もった森田と、森田をよく知る山寺資料室長との対決。人質の母親の憎たらしさと、山寺の豹変ぶりが秀逸。作品自体のおもしろさとたまの勢いがうまく融合。
 出来はかなり良かったが、怪談のあとで客がカタくなってしまい、どうも笑いが弱い。

 最後に南青が『太閤記』より「三日普請」。遅々として進まぬ清洲城の塀の工事。織田信長に「三日で直してみせます」と進言した木下藤吉郎。さて、策は‥‥って話。
 豊臣秀吉の出世話だが、藤吉郎が子供のようで、なんかおもろい。人の使い方は現代にも通ずるものだろう。


 この日は講談も落語も一席 30 分ほどあり、たっぷり 2 時間の会となりました。どれも聴き応えありましたが、番組順がチと悪かった。怪談は最後にすべきだったと思います。
 それにしても南青さん、口跡も心地良く聴かせてくれますね。落語会のゲストでもちょくちょく見かけるんで、これからファンがどんどん増えてくるんじゃないでしょうか。要注目ですよ。

 次回は 9 月 8 日(金)の予定です。

旭堂南青 「みなみの青大将」

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