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大銀座落語祭 2006 (その 1)

2006/7/16 @銀座ブロッサム 中央会館

【究極の東西寄席 C ブロック】

  • 桂 吉坊 「米揚げ笊」
  • 春風亭 小朝 「七段目」
  • 春風亭 小朝 「ヴィンテージ・オブ 1985」
    ―― 中入り ――
  • 林家 二楽 《紙切り》
  • 桂 春之輔 「死ぬなら今」
  • 桂 春團治 「皿屋敷」
    ―― 中入り ――
  • 柳家 小三治 「らくだ」


 今年のテーマ《小三治を観る》ための密航第 2 弾。開演の 12 時に遅れてはもったいないと 6 時半に出発し、前回の失敗も加味して贅沢に近鉄特急にて京都へ。すると、早く着きすぎました。
 キャパは 1,200 くらいでしょうか、前売り完売の満員です。


 開口一番は吉坊。「上方落語界のえなりかずき」で好意的に受け入れられた感じ。あいかわらずのなめらかな口跡が心地良い。
 ネタの「米揚げ笊」は、笊売りが立て前を思案する場面をカットし、米相場師の家での「兄と姉がひとりずつおます」のところも姉だけで、笊売りのしくじりもカットして番頭が「そないに上ばっかり見たら‥‥」とサゲへ。最後の場面でかなりウケていたので、前の方をカットした方が良かったかも。(結果論だが)

 袴姿で登場の小朝、いつもの軽妙なマクラから「七段目」へ。たしかな表現力で安定感抜群でトントントンと進み、とにかく軽妙。

 緞帳が下り、客席が落ち、出囃子に変わって“あのすばらしい愛をもう一度”が流れる。緞帳が上がった高座に照明が当たると、見台&膝隠しの向こうに小朝が板付き。
 かつてのフォーク・ソング同好会の先輩の男と後輩の女が、女の部屋でワイン片手に昔話‥‥って噺。男女の心の揺れをほろ苦く描くも、サゲはきれいに決まる。

 中入りを挟んで、二楽の紙切り。大会場と云うことで OHP を使う。桃太郎、客からのお題で両国川開きと小朝と切り、最後の事前に切ってあった絵巻のような阿波踊りには、荒川静香やジダン、果てはゴジラやドラえもんまで。切ってる最中のトークも慣れたもの。

 つづく春之輔は、師匠の前に携帯電話ネタのマクラで警鐘。ネタはお得意の「死ぬなら今」。地獄で唄う“芸者ワルツ”の替え歌の“冥途ワルツ”に加え、今回は“旅の夜風”の替え歌も。

 春團治はいつも以上に丁寧な挨拶から、季節ネタの「皿屋敷」。これがまた上々の出来で、メリハリも利いてじっくりたっぷり、夢のような 30 分。

 大トリの小三治。お茶をすすりつつ、作詞・北原白秋、作曲・山田耕筰の童謡“砂山”に惚れた話、長崎公演で知ったポルトガルとオランダの話、そこから日本に輸入されたラクダの話と、約 30 分のマクラ。そこから「らくだ」へ。
 引いた芸風に、らくだの兄貴分が「優しく云ってるんだぜ」と静かにすごむ様にシビレる。時間の都合か、紙屑屋が酔っ払ってらくだの兄貴分に絡むところまで。


 お目当ては小三治師匠だったわけですが、小朝さんも春團治師匠にも大満足。とくに春團治師匠は抜群の高座で、上方四天王の面目躍如。小三治師匠、ひょっとすると春團治師匠の熱演にほだされて急遽、大ネタの「らくだ」を持ってきたのかも。
 二楽さんも良い色変わりでしたし、吉坊さんも春之輔さんも良かったです。ただ、春之輔さんはそろそろ違うネタを観たいなぁ。
 15:35 終演の予定が、師匠連の熱演で 16:15 終演に。長けりゃ良いってもんでもありませんが、内容も充実の会でした。

大銀座落語祭 2006

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