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できちゃった二人会 遊方&たま

2006/7/23 @茶臼山舞台

【チューン・アップ・クラシック】

  • 遊方、たま 《ごあいさつ》
  • 笑福亭 たま 「愛宕山」
  • 月亭 遊方 「訪問者」 (「嫁の下駄」改作)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 たま 「胴乱の幸助」
  • 月亭 遊方 「親子酒」
    ―― 中入り ――
  • 遊方、たま 《トーク:新作について》


 曇天。夕方から雨らしいので、折りたたみ傘を持って出発。
 日曜と云うこともあってか、開場前に数人の列。ええ感じです。開演後もチョロチョロ来られて、最終的には 30 人を超えてたと思います。


 最初にふたりで番組案内。遊方は古典の現代化を、たまは古典を、それぞれ二席ずつ。おたがいのネタをほめあって、ハードルを上げまくる。

 まずはたまが、いきなり大ネタの「愛宕山」。菜の花畑での蝶捕りはマイムではしょり、尻突きのクスグリもカット。その分、一八の人物描写に焦点を当てた格好で、荷物を持たされた一八の山登りの様子がおかしい。旦那と一八による京都と大阪の対立もわかりやすく。
 初演時には未整理な部分が目立ったが、スッキリと整理されてかなりええ具合に。

 つづいて遊方が、文献にもあらすじ程度しか残っていない「嫁の下駄」を、舞台を現代に置き換えて復活させた「訪問者」。初めての結婚記念日に夫婦水入らずで祝おうと思っていたところへ押しかけてきた夫の上司をなんとか追い返そうと悪戦苦闘する噺。
 序盤の新婚夫婦のバカップルぶりや、空気の読めない夫の上司に対する妻のツッコミなど、独特な動きの絨毯爆撃に爆笑。

 中入りを挟んで、たまは 2 年半ぶりと云う「胴乱の幸助」。浄瑠璃の稽古風景をカットして、割木屋の親父へのスポットを当てたまま京都へ。当日の 10 時にこの構成に落ち着いたそうだが、流れとしてはこちらの方がスッキリ。

 遊方の「親子酒」は、こちらも現代版で。基本プロットは同じで、屋台はラーメン屋に。酔っ払い方はもうひと息な場面もあるが、ズッコケ方は強烈。最初に自宅がマンションってことを強調しておくと、後半の自宅を間違える場面がより効果的かも。

 ふたたび中入りを挟んで、トーク・コーナー。「新作について」と云う話題から、新作の作り方、米朝の工夫したマクラへの敬意、寄席の番組編成、さらには一昨日の「オススメトーク」についてなど、いろいろな方向へ発散。ここでも遊方は熱く語り、たまは冷めたツッコミ、の図。遊方講演会の様相で、1 時間以上しゃべる。


 たまさんは 2 席ともかなり整理されていて、とくに初演を観た「愛宕山」の仕上がりにびっくりしました。かなりええ感じにまとまってたと思います。
 遊方さんは 2 席とも高座に掛けるのは 3 度目とのことでしたが、噺のおもしろさに遊方さんのおもしろさがうまくミックスされていました。古典を現代に置き換える手法は春蝶さんも演られてましたが、古典をわかりやすくして残す一手法としてアリだと思います。
 落語は 4 席たっぷり、トークもたっぷりで、トータル 3 時間半。存分に楽しませてもらいました。満腹々々。

 帰りはえらい雨でした。

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