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SHINKANSEN☆RS 『メタル マクベス』

2006/7/1 @大阪厚生年金会館大ホール

 劇団☆新感線はチケット代の高騰と、主演が客演の状況に疑問もあってここ数年は敬遠してたんですが、『メタル マクベス』のタイトルで無性に観に行きたくなり、Yahoo! オークションにてマチネーの券をプチ・プラチナ価格で確保。それでも 1 階席の真ん中あたりでしたから、まぁ良しとしましょう。


原作: ウィリアム・シェイクスピア(松岡和子翻訳版『マクベス』より)
脚色: 宮藤官九郎
演出: いのうえひでのり
出演: 内野聖陽、松たか子、森山未來、北山有起哉、橋本じゅん、高田聖子、粟根まこと、上條恒彦、ほか

 西暦 2206 年。荒廃した世界に築かれた ESP 王国。レスポール王に仕える将軍ランダムスターは、朋友エクスプローラーとともに通りかかった森で三人の魔女と出会う。魔女たちはランダムスターを指さして、こう唱えた。
「万歳! マクベス! いずれは王になるお方」
 マクベスと呼ばれたランダムスターは、魔女から 1 枚の CD を手渡される。それは 1980 年代のヘヴィ・メタル・バンド、METAL MACBETH のアルバムだった。‥‥

 1980 年代の METAL MACBETH のマクベス内野と 2200 年代のランダムスターがシンクロし、METAL MACBETH の CD が予言書の役割を担う。第一幕では 200 年の時を隔てたランダムスターとマクベス内野をそれぞれ描き、第二幕ではそれが融和してゆく。

 ランダムスターとマクベス内野に内野聖陽、ランダムスター夫人と METAL MACBETH のマネージャーに松たか子。このふたり、新感線の世界観になかなかにマッチ。とくに内野、堂々の歌いっぷりもさることながら、コミカルな面もそつなくこなす。
 新感線の面々は、エクスプローラーとバンクォー橋本の橋本じゅん以外はチョイ役な感じで、非常に贅沢な使い方。とくに楽しみにしていた逆木圭一郎が脇々役の印象で残念。もうちょっと見せ場がほしかった。

 今回、原作の『マクベス』を(偶然にも松岡和子翻訳版で)予習していたおかげで、登場人物がだいたい把握できたことが観劇の助けに。
 自由に展開した第一幕(原作の第三幕まで)に比べ、終焉に向けて収束させてゆかねばならない第二幕(原作の第四幕以降)は、とくにその前半が面白味に欠ける(と云うか、原作に忠実な)展開。しかしながら、超越した時代の融和を感じさせる後半はなかなか。

 ステージ・プロダクションはさすがに金がかかっており、ド派手な照明や音響はもちろん、大掛かりなセット、凝ったスクリーン・システム、舞台美術と映像の効果的な融合と、かなりの気合い。ただ、歌詞を字幕よろしく出すのはどうかと。どうしてもそっちに目が行ってしまう。
 メタルへの原点回帰か、衣装はレザー&スタッドが主流。復活した JUDAS PRIEST に敬意を払ってか、ロング・コートも多い。やはりいのうえのなかでは《メタル = JUDAS PRIEST》なんだと再確認。

 そして、ヘヴィ・メタルの象徴はやはりメロイック・サインであることを強烈にアピール。


 25 分間の休憩を挟み、トータル 4 時間の長丁場。しかしながら、一気に観させられた感があり、鑑賞後は心地良い疲れ。ひさびさの新感線を存分に堪能しました。
 ただ、やっぱり劇団としての新感線のあり方には疑問も残ります。集客や資金繰りの関係で客演を主役に据えざるを得ないのも理解できるんですが、新感線のメンバーがもうちょっと目立っても良いような。もっとも、今回の内野さんのような役をこなせる役者がいまの新感線にいないのも事実で、もう劇団として単体で機能・存続させていこうと云う意識はないのかもしれません。

 休憩中に『LIVE! METAL MACBETH』の CM が流れてましたが、最後に大きな字幕で出る「レッツ・ヘッド・バンキング!」はいかがなものかと。なんか「頭金、振り込みに行こうぜ!」みたい。ちょうどトイレから戻ってくるところで、通路でコケそうになりました。

劇団☆新感線 OFFICIAL WEB SITE

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