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元祖大阪名物 あほの会

2006/9/27 @天満天神繁昌亭

  • 《口上》
  • 林家 笑丸 「時うどん」
  • 桂 三若 「カルシウム不足夫婦」 (作:桂三若)
  • 露の 都 「眼鏡屋盗人」
    ―― 中入り ――
  • 桂 勢朝 「ハイウェイ歌合戦」
  • 笑福亭 仁福 「たいこ腹」
  • 《大喜利》

※ 旗揚げ公演


 数ある繁昌亭の企画のなかで、もっとも気になって気になって仕方がなかったのがこの『あほの会』です。なんと云っても『あほの会』ですよ! しかも番組案内には「あほ口上」に「あほ大喜利」ですよ! 都さんがはじけそうやし、こら観に行かずばなるまい!ってことで、早々に前売り券をゲット!
 開場 30 分前くらいに行くと、繁昌亭の前にはすでにそこそこの行列が! その後もぐんぐん列は延びました! みんなあほです! 近郷近在のあほが揃いました!
 結局、入りは 1 階席がほぼ埋まり、2 階席に若干名。勢朝さんの公式発表によると 164 名だったとか。


 まずは口上。舞台上にあほの会のメンバーがズラリと勢揃い。前列下手側より、進行の仁嬌、右喬、勢朝、仁福、都、吉次、三若、後列下手側より、楓、笑丸、福矢、染太。
 口上と云うよりも自己紹介だったような。

 記念すべき落語のトップ・バッターは笑丸で「時うどん」。時刻表現の違いをサラリとマクラに、すぐさま本編へ。
 大きくてちょっと変な所作と声色の使い分けによって、ポップでコミカルな印象。喜六の気ぃ狂てるようなテンションのキャラが特筆モノで、あまりの異常さにうどん屋の親父も喜六の使った丼を「よぉ洗とこ。‥‥やっぱり割っとこ」。
 ときおりイントネーションが気になったが、スカしたような雰囲気が抜ければ万人にウケそう。要注目。

 つづいて“安もんのジュリー”こと三若。マクラで大阪人気質を「いつも怒ってる」と分析しつつ「カルシウム不足夫婦」へ。夫婦が口喧嘩をしつつ日常の些末なことにツッコミを入れまくる噺。
 とにかくネタが秀逸。いわゆる《あるあるネタ》だが、理不尽な怒気が笑いを誘う。後半はそうでもなかったが、マクラから噺の導入部あたりで早口だったのが残念。こちらも要チェック。

 都は天神橋筋商店街へ脳に良く効くと云うバナナを買いに行って吾妻ひな子に間違われた話から、なんじゃかんじゃとマクラと云うか都噺。その間、ネタを繰ってたとか。
 落語の方は「眼鏡屋盗人」の泥棒を、仁福&仁嬌&右喬に変えて。変えた意味はあったのか?と問われると‥‥。変えたおかげで後半、グダグダに‥‥。それでもなかなかきっちりと。

 中入りをはさんで、勢朝がいきなりトップ・ギアのハイ・テンションで「ハイウェイ歌合戦」を。商店街のみなさん(なぜか阪神タイガースゆかりの姓)のバス旅行に勢朝が余興で参加する噺。懐メロ中心の歌で盛り上がって賑やかに。

 仁福は自分の高座名に関するエピソードをあれこれ。独特の情けないようなけだるい雰囲気と相まって爆笑。
 落語の「たいこ腹」は、幇間がニンに合ってる。メリハリもあって、意外と云っては失礼だが、きっちりと。

 最後は大喜利。下手側より、司会の仁嬌、仁福、由瓶、都、右喬、吉次。とにかく仁嬌と仁福の掛け合いが最高で、仁福がいじられまくり。
 まずは謎かけだが、右喬や由瓶が意外に上手い答え。都がなんでもかんでも「○○とかけて、満塁ホームランを 2 回連続で打つととく、そのこころはハッテン間違いなし!」(勢朝が実際にネタで使っていたもの)を連発してわやくちゃに。
 つづくしりとりは《アツいもの》がテーマ。都の《日立の温風ヒーター》を皮切りに、最後は《高島屋で○○した温風ヒーター》のオンパレードに。右喬は微妙にらしい答えを。
 最後は数え歌で《繁昌亭の一から十》を。完全に仕込みネタだが、これまでの流れでなかなか盛り上がり、ええ感じで終演。


 いやはや、おもしろかったです! 大喜利のあいだ、都さんはずぅ~っと笑ってはりました。これがまた客席の笑いを誘い、ええ雰囲気に。ものすごい効果だと思います。
 口上や大喜利もたのしかったんですが、落語が充実。とくに初めて観た三若さんと笑丸さんがかなりおもしろく、もうちょっとアクが抜ければ何度でも観たいなと思わされました。もちろん仁福さん、都さん、勢朝さんも十分たのしめました。

 今後は毎月 15 日が「あほの日(仮称)」となるそうです。ってことで、次回は 10 月 15 日(日)の予定です。

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コメント

本当に露の都の無芸には興ざめ。「連発してわやくちゃに。」という指摘は当たっている。あれだけ芸のない、ただ笑ってるだけの人間が「アホ」を自称しては洒落にもならない。賢い芸人、あるいは芸のある芸人しか「アホ」といってはいけない。次回からアホの会には絶対に行かない。

投稿: 都は本当のアホ | 2006.10.02 12:47

>> 都は本当のアホ さん
まぁあの《おばちゃんノリ》が都さんの芸風だと思いますし、それがダメなら都さんの出られる会には行かないのが精神衛生上よろしいかと思います。
私個人としては、都さんも含めて『あほの会』はおもしろかったですけどね。
※ メール・アドレスは削除させていただきました。

投稿: わさび | 2006.10.02 15:54

コメントありがとうございました。
ライブ感あふれるレポ、楽しく読ませて頂きました。露の都さん以外は知らない方ばかりなので、「上方落語家名鑑」と見比べながら再読します。10月、11月は無理ですが、12月15日に開催されるなら行けるかも!? その前に、繁昌亭に行く機会も作れそうです。楽しみです。

投稿: ろくでなし | 2006.10.04 09:35

>> ろくでなし さん
この日は私も三若さんと笑丸さんの高座は初めてで、しかもなかなかたのしめました。
寄席ができて、『あほの会』のような企画も含めて、いままで観たことなかった噺家さんに出会う機会も増えると思います。
そう思うと、ますますたのしみです。

投稿: わさび | 2006.10.04 10:50

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