« 平成紅梅亭 | トップページ | 繁昌亭夜席 木よう寄席 »

氣樂堂寄席 桂こごろう落語会

2006/10/28 @氣樂堂

  • 桂 吉坊 「千早振る」
  • 桂 こごろう 「代脈」
  • 桂 つく枝 「宿替え」
  • 桂 こごろう 「愛宕山」

※ 第 3 回


 朝からノドが痛くて風邪かなとも思ったんですが、拠ん所ない事情もあって「まぁなんとかなるやろ」と京都へ。
 京都落語のメッカ(?)氣樂堂は以前から気になってたんですが、いざ行ってみると普通の喫茶店。大通りから奥まったところにあるんで、近所の人以外は知るよしのないような店です。(失礼!)
 狭い店内にぎっしり座布団が敷き詰められてて、50 人ほどの観客で熱気ムンムン。空気も薄い。予約完売状態だったようです。


 開口一番の吉坊は、高座の真横からのぞき込んでる客や、開演直後に入場してくる客に動揺しながらも、「千早振る」をきっちりと。噺に入れば安定感抜群で、走りすぎないテンポで軽快に。ここらは吉坊だけに安心して聴いてられる。

 メインのこごろうに挟まってのつく枝も、高座の真横の客に「お尻を見られてるよう」と。マクラは保育園で落語を演ったときの話から、この日の名古屋からの新感線での移動中に見たカップルの話に。イチャイチャしてるのも最初だけ‥‥と「宿替え」へ。何度か観てるが、つく枝のは引っ越し先でほうきを掛ける釘を打つ場面から。釘を打ち込んだあと、隣へ行ってのノロケ話が強烈かつ強引で、ここらがつく枝の真骨頂。

 こごろうの 1 席目は、松竹座で観てきた『染模様恩愛御書』の話題から、雨の日にビニール・テントの下で高座を勤めたときの話へとマクラをつなぎ、十八番の「代脈」へ。こちらも以前に観たが、若先生・州達が羊羹を食べるまでの半ギレ具合と、待望の羊羹を口にしたときの恍惚の表情が秀逸。後々まで羊羹がひと切れ少なかったことにこだわるクスグリもたのしい。
 トリの 2 席目は、季節外れながら「愛宕山」を。風景はもとより、芸妓や舞妓の衣装の描写も丁寧に。ビラビラの簪でこごろうの顔が舞妓に見えてこない客のために、簪をゆらゆらと揺らして催眠術をかけるひと工夫。一八と茂八の山登りはたっぷりと、土器かわらけ投げの場面では一八のおとぼけ具合を強調してたのしく。乱暴な表現・描写はカットして、ほのぼのとしたピクニックの雰囲気を全面に押し出した演出で、全体の流れもよりスムーズになっており、見どころ多く充実の一席に。最後に息切れしたのはご愛敬。


 終演後に、出演者のサイン入り団扇や氣樂堂特製 CD などが当たる抽選会。なんとこの CD が当選しました! ありがとうございます。(もっとも、商品数が多くて、当選確率は 4 分の 1 くらいでしたが)

 ギッチギチの客席で空気も薄く、暑さも相まってかなりキツい会でしたが、高座は充実でした。ええもん(?)ももらえましたし、行った甲斐はあった気がします。
 ところで、隣のおばちゃんが終始ガサゴソガザゴソ。どうも暑くて扇子を探されてたようなんですが、それやったらあっさり鞄を持ち上げて 1 回で対処してもらいたかったです。気になってしゃあないっちゅうねん!

|

« 平成紅梅亭 | トップページ | 繁昌亭夜席 木よう寄席 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 氣樂堂寄席 桂こごろう落語会:

« 平成紅梅亭 | トップページ | 繁昌亭夜席 木よう寄席 »