« MOMMY? | トップページ | 平成紅梅亭 »

朝日東西名人会

2006/10/23 @シアター・ドラマシティ

  • 笑福亭 生喬 「犬の目」
  • 林家 染二 「素人浄瑠璃」
  • 立川 志の輔 「ディア ファミリー」
    ―― 中入り ――
  • 桂 雀三郎 「親子酒」
  • 柳家 小三治 「あくび指南」

※ 第三回


 近場で小三治師匠を観られるまたとない機会と云うことで、チケット発売日に最前列を確保。上手側ながら、かなり高座に近くて表情もよく見える位置でした。客席はほぼ満席。


 開口一番はラクゴリラのメンバーと発表されてるそうで、この日は生喬。医者絡みの小咄から「犬の目」を。医者がマッド・サイエンティストっぽくて、患者の方はかなりのアホ。ふたりのキャラと、脳天気な患者に医者が「あとで頭の方も診てみましょ」ってのがかなりツボ。

 つづいて染二。天満天神繁昌亭オープンの話題をマクラに、下手な浄瑠璃のサンプルを「どんぐりころころ」で演ってから「素人浄瑠璃」(「寝床」の旦那が浄瑠璃を語る前まで)を。以前にも観たが、旦那が徐々にキレる様子、持ち上げられて徐々にゆるんでくる表情が秀逸。

 中トリの志の輔は、勤続 30 年を迎えた亭主に会社から記念品が贈られたが、その記念品がシカの頭の剥製だった‥‥って噺。とりあえず押入へしまおうとするも、スペースがなくて亭主と妻が云い争いになる。
 志の輔の演じる妻は「はんどたおる」でも体験済みだったが、天然ボケと云うか、亭主との論点・視点が確実にズレてくるのがおもしろい。

 中入りをはさんで、雀三郎は酒飲みの小咄から「親子酒」。父親が酔っ払って寝込む場面から爆笑。まじめなうどん屋にツッコミを強要する息子は酔っ払いながらも勢いがあって、唐辛子だらけになったうどんを一気にズルズルズル~。

 トリは待望の小三治。
 40 年ほど前に出演した道頓堀の角座では、弁当をガサゴソ、隣同士でペチャクチャ。若い頃には、ふられた女性に歌ってくれと頼まれたのが“大阪のひと”。その女性の結婚相手が大阪出身。そんなこんなで大阪へのトラウマがあるそうな。
 ゆるぅ~いマクラが心地良い。リサイタルをしたって話から“砂山”を唄って、北朝鮮の VIP 用ゴルフ場の話へとマクラをつなぎ、突然「あくび指南」へ。噺へ入ればトントントンと小気味良いテンポ。あくび指南処で教えてもらうのが「四季のあくび」で、これはなかなか風流。


 関西勢の 3 人は、ややよそ行きの語り口と云うか、若干の硬さが感じられました。普段観に行ってる勉強会の雰囲気と比べるべきではないのかもしれませんが、逆に云えば、自分の芸をきっちり演った結果でしょう。
 関西勢の濃い 3 人はもちろん、志の輔さんもかなり濃厚な味わい。そんななか、小三治師匠の飄々としたマクラと気っぷの良い噺で、なんとも云えん味わい深い会になった気がします。なにより、マクラだけで 30 分超ですから、かなり堪能した感があります。

 次回は来年 1 月 29 日(月)、出演は、桂歌丸、柳亭市馬、笑福亭三喬、林家花丸、他、の予定です。

|

« MOMMY? | トップページ | 平成紅梅亭 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 朝日東西名人会:

« MOMMY? | トップページ | 平成紅梅亭 »