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福楽の底力

2006/11/25 @上方亭

  • 桂 雀五郎 「手水廻し」
  • 桂 福楽 「犬の目」
  • 露の 團六 「つる」
  • 桂 福楽 「尻餅」

※ Vol. 6


 『上方亭ライブ』のあと、落語をお茶請けに C さんとちょいしゃべり。時間つぶしに付き合ってもらいました。
 その後、ふたたび上方亭へ。入りは 30 人弱、もうひといきほしいところ。


 開口一番の雀五郎は手水の説明をマクラに「手水廻し」を。ちょこちょことカットして時間調整。おかげで早回し版にならず、ためるとこはためてメリハリに。

 ゲストの團六は、ハンカチ王子効果で大入りだった甲子園とこの会の入りとを比較して嘆いたあと、「つる」をごくオーソドックスに。

 福楽の 1 席目、いきなり「次回は来年ですけど、私、ひょっとしたら死んでるかもしれません」。メタボリック症候群だそうな。
 自分は文系だと云う話から谷崎潤一郎の『春琴抄』を紹介。美しい春琴に恋する丁稚の佐助が、怪我で美しさを失った春琴を見ないために自ら目を突いて失明する。これを受けての「犬の目」では、目が痛いと訴える男の原因が《春琴抄なぞなぞ遊び》。紹介された眼科で医者が診るなり「ひょっとしたら《春琴抄なぞなぞ遊び》やったね?」「御存知で?」「学会で研究してる」。目をくり抜くと云い出した医者に「目ぇて、なかでつながってんのと違うんですか?」「あれ、西洋医学の間違いや」。ほかにも福楽ヴァージョンのアレンジが随所に。とどめにサゲが「嫁はん、うしろから抱くようになりましてん。‥‥やらしいオチや」。‥‥参った。
 2 席目は季節の話をマクラに「尻餅」。こちらはあっさりスタンダード。亭主が家中でバタバタと芝居する場面はコミカルに、尻餅をつく場面はリズミカルに。


 サクサクサクッと進んで 70 分で終了。「短っ!」とも思いましたが、とにかく福楽ヴァージョンの「犬の目」が秀逸でした。これだけでも元取れてる感が。

 次回は来年 1 月 20 日(土)の予定。福楽さんが生きてることを祈ります。

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コメント

福楽ヴァージョンの「犬の目」>
比較的軽い噺に独自のクスグリを入れられてはまると
たまりませんねえ。

投稿: 高岳堂 | 2006.11.29 10:50

>> 高岳堂 さん
福楽さんは噺によってクスグリをかなり変えてこられるんで、そこらもたのしみのひとつです。

投稿: わさび | 2006.11.29 22:39

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