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繁昌亭夜席 木よう寄席

2006/11/2 @天満天神繁昌亭

【月亭八方プロデュース】

  • 月亭 八方 《ごあいさつ》
  • 八方、八光 《ステレオ立体落語》 「つる」
  • 米平、遊方、八天、竹丸 《はなしか団地》 「時うどん」
  • 月亭 八方 「軒付け」
    ―― 中入り ――
  • 《爆笑レトロ大喜利》


 東京遠征がオジャンになって、体調も回復傾向ってことで「なんぞないかいな?」とチェックしてみれば、東京行きがなければ観たかった八方プロデュース興行! これは行かねばと急遽、前売り券を手配しました。
 開場 10 分前到着するも、すでに長蛇の列。普段お見かけするようなお客さんはごく少なめ。客席はほぼ満席、当日券用に補助席も出ていっぱいの入りです。ええ感じ。


 まずは八方プロデューサー自らごあいさつ。マクラ代わりの楽屋噺(西川きよしと若井みどりのネタ)でかるく客席をあっためて番組案内を。

 入れ替わりに八光が登場し、八方との親子共演にて《ステレオ立体落語》の「つる」。八光が喜六を、八方が甚兵衛と竹を演じる。立体落語はわかるが、どこらへんがステレオなんかと思ってたら、甚兵衛が上手袖から、竹が下手袖から出てくる、つまり八方が羽織を着たり脱いだりしつつ舞台を右往左往するんでステレオ。
 普通の「つる」では喜六がボケ役だが、ここでは喜六は進行役で、甚兵衛や竹がボケると云うスタイル。八光の早口がやや気になるも、とにかく八方がたのしそう。

 つづく《はなしか団地》は、いわゆる《鹿芝居》(噺家による芝居)で、こちらは「時うどん」。遊方(はずれ屋)、八天(あたり屋)の八方門下に、米平(喜六)、竹丸(清八)が助っ人出演。最初に八天が昔の時刻の解説を。
 とにかく米平の喜六が秀逸。袖を引いてもうどんをくれない清八に業を煮やした喜六が、清八の帯をつかんで文字どおり引きずり回す。ようやく手にした鉢にはうどんが 3 本。名残惜しそうに最後の 1 本は半分にして食べる。次の日も、ひとりでぶつぶつ話す喜六を不審がるはずれ屋に「心清き者には見えたある」を連発。残った 3 本には「う」「ど」「ん」と名前を付ける。もともと喜六が中心になる噺だが、ここまでヘンなんは初めて。鹿芝居ならではのにぎやかな舞台に。

 中トリに八方が落語を。マクラでは、長唄を習ってるって話から、東京と大阪の気質や言葉の違いについて。東京で割り込み乗車に注意する「ならびなよ」ってのが「わらびもち」に聞こえるってのが大ウケ。考えてみると「○らび○○」しか合ってなくてかなり無理があるのに、八方の語り口でそうも聞こえそうと思えてくるから不思議。
 五色太夫をあらわした狂歌「まだ青い 素人太夫が 玄がって 赤い顔して 黄な声を出す」を紹介し、「軒付け」をきっちり基本に忠実に。登場人物がいきいきとしてて、八方の息と間がやっぱりおもろい。

 中入りを挟んで、出演者全員による爆笑レトロ大喜利。(しかしこのタイトル、かなりハードル上げてると思ったのは私だけ?) 並び順は下手側より、司会の八方、米平、竹丸、八天、遊方、八光。まずは八方が下手側より順に出演者紹介するが、ここからすでにおもしろい。
 最初のお遊びは、八方の人となりを紹介する数え歌。予想どおりクサされるが、そのたびに「帰らしてもらいます」。そんななか、遊方の「し~でシ~モは弱ってる」に食いつき、以後、これをネタに張り扇で遊方をシバきまくり。
 次のお遊びはベンベン。八方はとにかくこれが演りたかったようで、最初の音合わせからノリノリで遊びまくり。ネタ自体はグダグダな感もあったが、ここでも遊方がシバかれまくりでええスパイスに。


 とにかく八方さんがええノリで、なにかと云うと「身内が来てんねから」を連発しつつ、終始たのしそうな様子でした。
 夜席にしては 2 時間とやや軽めながら、それでもお好み演芸会のおもむきでたのしいひとときに。数日前まで体調をくずしてた身としては、ええリハビリになりました。

 八方さんの独演会もご無沙汰ですから、繁昌亭を期にまた独演会をしてもらいたいです。朋友のきん枝さんにもお願いしたいところ。ここらのテレビでおなじみの方々の会ってのはやっぱり落語界の活性化、落語ファンの開拓に効果ありだと思います。

天満天神繁昌亭

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