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神田愛山独演会

2006/12/2 @茶臼山舞台

  • 旭堂 南湖 『難波戦記』より「冬合戦」
  • 神田 愛山 『男伊達昔風俗 幡随院長兵衛』より「芝居の喧嘩」
  • 神田 愛山 『赤穂義士外伝』より「忠僕元助」
    ―― 中入り ――
  • 神田 愛山 講談私小説「真剣師」


 午前中に演劇と落語のチケットを手配し、空き時間は天王寺界隈をぶらぶら。買い物はしませんでしたが、なかなかええもんを発見。
 開場頃に会場へ行き、しばし休憩。入りは 20 人弱。「講釈場 いらぬ親父の 捨て処」てなことを云われますが、どうしてどうして、お客さんの半分が女性です。


 まずは南湖の前講から。デニムに南湖ワッペンの着物の話をマクラに、『難波戦記』の「冬合戦」を。あちこち脱線しながら徳川家康の逃走譚をおもしろく。

 愛山は中入り前に古典を 2 席。講釈師の成立などたっぷりめのマクラから、まずは『幡随院長兵衛』のなかから「芝居の喧嘩」。長兵衛の舎弟が間違いで芝居小屋の若い衆に殴られたことを発端に、町奴の幡随院長兵衛一派と旗本奴の水野十郎左衛門一派との喧嘩に発展。次々と恐ろしい男たちが出てきて大騒動に。この男たちのキャラクターが詳細に語られるあたりが聴きどころ。
 つづけて 2 席目は『赤穂義士外伝』のうち「忠僕元助」を。片岡源五右衛門は討ち入りの前に下僕の元助に暇を出したいが、忠義からどうしても聞き届けない元助。あれこれ手を変えて元助を納得させようとする源五右衛門がおもしろい。東京では「忠僕直助」の演り手は多いが「忠僕元助」の演り手は少ないそう。

 中入り後は、《講談私小説》と称して自身のアル中の経験談を講談化した、その処女作「真剣師」。千葉の営業先でヤクザに殴られたアル中の講釈師・品川陽吉が、中野のアパートへ戻る前にいつも寄る深夜スナック「夜明け」で真剣師(賭け将棋指し)の島田と出会う。陽吉の怠惰な生活を、微に入り細に入り克明に描写。ここらは講談の真骨頂。真剣師・島田の怪しさも相まって、陽吉の生活にグイグイ引き込まれる。


 これまで愛山先生の高座は 1 度しか観たことなかったんですが、やっぱり良いですねぇ。とくに「真剣師」の持つ独特の雰囲気、これは一聴の価値ありです。《講談私小説》と云うネーミングもまたグッド。また聴きたいです。
 南湖さんは「独演会にしては会場が小さいように思うが、数年後には大阪ドームで」と云われてましたが、愛山先生は「私の会の特徴は、だんだん会場が小さくなる」と。はてさて、次回の会場はどうなる?

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