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上方亭ライブスペシャル

2006/12/3 @上方亭

  • 桂 吉の丞 「子ほめ」
  • 桂 佐ん吉 「御公家女房」
  • 桂 あさ吉 「茶の湯」
  • 《ビデオ上映:桂吉朝の物まね漫才》


 この冬いちばんの寒さだったそうで、寝坊。あわただしく準備して家を出るも、腹が減ってフラフラ~。虫養いを買って会場に行くと、すでに待ち行列に。上方亭ライブにしてはめずらしいと思いつつ、ここらがスペシャルの重みかな、とか思ったり。吉朝ファンの元 O さんや F さんも早々に来られてました。
 入りは 80 人くらいでしょうか。この前の 『上方演芸サロン』 のときよりは少ない感じ。


 まずは吉の丞は「吉朝一門のなかでも暇な 3 人が集まりました」と、マクラから軽妙。観客調査ではやはり『特別展 桂吉朝の魅力』を観に来た客が多い。「訊いたからと云うてネタを代えるてな高度なテクニックは持っておりません」と「子ほめ」へ。
 途中で見知らぬ男に声を掛けるところだけを端折り、あとはフルサイズで。口跡も良く、独自のクスグリもあちこちに入っててたのしい。

 つづいて佐ん吉。この日はこの高座が 5 回目と云う。笑福亭仁福がメインの 24 時間耐久落語会『都島寄席』に真夜中の 1 時、2 時、3 時、4 時の出番で出演したとのこと。
 ネタの「御公家女房」はきっちり板に付いてる感じ。以前に観たときよりクスグリも増えており、終始たのしい雰囲気。噺が進むにつれて徐々にスピード・アップしていった感じで、ここらはチともったいない。新婦が公家言葉を使うところでもっとゆったりしゃべらせればメリハリにもなって良いかも。

 トリは総領弟子のあさ吉。マクラにパキスタン公演でのエピソードを。ひとしきり話したあと、羽織を脱ぐときの独特の間で笑いが起きるのがなんともあさ吉らしい。
 ネタは十八番、先代の歌之助に付けてもらったと云う「茶の湯」。隠居のたたずまい、長屋の連中のそわそわ感、どこを切り取ってもあさ吉に合った噺で、やわらかい笑いに包まれる。サゲはもうちょっとためた方がストンと落ちそう。
 最後に師匠から譲られた能管の演奏も。

 ここで舞台をバラし、吉朝が噺家仲間と漫才の物まねを演ったときのビデオを上映。 『上方演芸サロン』 のときと同じものだったが、たのしそうに演じる吉朝の姿がなんともほほえましい。


 トータル 1 時間半。落語は 3 席とも楽しめましたし、物まね漫才のビデオをまた観られてラッキーでしたし、お得な会でした。
 やっぱりですねぇ、あさ吉さんのええ意味で力の抜けた高座、これが心地良いです。吉の丞さんと佐ん吉さんにトントントンと運ばれて、あさ吉さんでほわっとなる、この構成は良かったように思います。もちろん吉朝一門の他の面々もそれぞれ持ち味があってええんですけど、あさ吉さんの空気感がなんとも云えませんね。現在は英語落語に注力されてますけど、古典落語の勉強会をまた開いてほしいです。(できれば大阪市内で)


 それにしても、上方亭の音響設備は問題ありです。この日も吉の丞さんが始まってすぐにハウリング。若干は調整されるもハウリングは最後までつづき、途中からは接触不良のようなノイズも。考えられる原因は、

  1. スピーカーの音量が大きすぎる。
  2. マイクの入力レベルが高すぎる。
  3. 音響設備が老朽化している。

あたりでしょうか。

 とくに気になるのがスピーカーの設置方向。会場後方の両角から会場中央へ向けて設置してあるんですが、あれでは高座のマイクがスピーカーからの音をもろに拾ってしまい、ハウリングするのはあたりまえ。スピーカーを真横に向けるだけでも改善効果がありそう。
 スピーカーの音量もやたらと大きく、前でしゃべってるのにうしろから声が聞こえてくる感じに。後方のからくり劇場のスピーカーは必要かもしれませんが、上方亭のスピーカーは出囃子以外では不要でしょう。もっと云えば、ここより広いレッスンルームではマイクなしで演られてるんですから、上方亭でマイクは不要だと思います。会場の状態をモニタリングしながら調整できないならマイクの使用は控えてほしいです。

 スタッフの方々には、音響設備がせっかくの高座を台無しにしていることを認識していただいて、なんとか改善していただきたいと思います。

上方亭ライブ
特別展 桂吉朝の魅力

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