染雀花舞台
2006/12/9 @上方亭
- 林家 染雀 「商売根問」
- 月亭 遊方 「虚礼困惑騒動」
- 林家 染雀 「質屋芝居」
―― 中入り ―― - 林家 染雀 「三枚起請」
※ 第 21 回
雨がポツポツと云った天気で、昼間に回ろうと思ってた予定は次週に持ち越し、夕方より出掛ける。天候のせいか忘年会のせいか、入りは約 50 人。
この日のゲストは遊方。声の方はすっかり戻ったよう。月亭一門のしきたりや、サラリーマンの飲み会での無礼講に意見しつつ「虚礼困惑騒動」を。愛想があだとなり、定年退職して実家の和菓子屋を継いだ昔の上司から頻繁に送られてくる激マズの豚足まんじゅうに辟易する噺。
秋の独演会でも観たが、この日の方がノリノリな感じ。とくに豚足まんじゅうが何度か送られてきてキレた嫁がまんじゅうを亭主に投げつける場面が秀逸。この嫁はんの変なたとえ話もおもしろい。
染雀の 1 席目「商売根問」は、茶栗柿麩の売り子から、スズメ、ウグイス、ガタロ(河童)を捕まえようとした失敗談へ。スズメを捕まえるのに使う「こぼれ梅」を云えずに「ひょこべんべ」になるのがおかしい。
2 席目は落語会での大向こう・リクエストの掛け方をマクラに「質屋芝居」をたっぷりと。先日、生喬ので観たときより芝居部分が長かったようにも。
3 席目は起請とサゲに掛かる都々逸の解説をマクラに「三枚起請」を。お山の小輝から起請をもらったいつもの三人(喜六、清八、源兵衛)の性格付けが明確でわかりやすい。妹に借りた金を小輝に貢いだ清八が独白する場面はもう少し重みとたっぷり感がほしかったかも。
染雀さんは充実の 3 席、遊方さんもノリノリで、たっぷりの 4 席で満足度の高い会に。染雀さんは単純な滑稽噺よりも芝居噺がやっぱりたのしいですね。
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コメント
「商売根問」「質屋芝居」「三枚起請」の三席とは、結構重たいですね。充実してますねえ。
染雀さん、要チェックですな。
投稿: 高岳堂 | 2006.12.12 19:35
>> 高岳堂 さん
この 3 席のなかでは「商売根問」がやや軽めでした。
おふたりともマクラがたっぷりめだったんで、親子丼 1 杯に牛丼 3 杯って感じ。
染雀さんは安定感ありますし、安心して観てられますね。
投稿: わさび | 2006.12.13 09:47
染雀さんは、芝居噺をよくやられるんですか?
ああいう落語は初めてだったので、とても楽しかったです。
投稿: るみ | 2006.12.19 21:58
>> るみ さん
芝居噺は師匠の染丸さんが得意とされてまして、一門のなかでも、染二さん、染雀さん、染左さんは演られると思います。
あと、亡くなられた吉朝さんが芝居噺の名手で、弟子の吉弥さん、よね吉さん、吉坊さんも演られますよ。
投稿: わさび | 2006.12.19 23:03