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出没!ラクゴリラ

2006/12/7 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 笑福亭 喬介 「犬の目」
  • 桂 つく枝 「狸さい」
  • 笑福亭 生喬 「崇徳院」
    ―― 中入り ――
  • 林家 花丸 「あくびの稽古」
  • 桂 こごろう 「二番煎じ」

※ 第 65 回


 今回のラクゴリラ、『花ちゃんの会』で大爆笑だった花丸さんの「あくびの稽古」への期待もさることながら、他のお三方のネタもどれも未見だっただけにたのしみで、たのしみで。なのに、雨でバスが遅れると云うトラブル発生。早めに出てたんで開場過ぎぐらいに到着できましたが、焦った~。
 で、到着時点でやや薄い入り。最終は 71 人だったそう。天気が悪かったんで敬遠された方が多かったかも。


 開口一番の喬介の「犬の目」は、師匠の三喬の口調までをも継承。ややたどたどしいところも見受けられるが、つっかえたりするところもなく安心して観ていられる。ここでも眼科医は元たこ焼き屋であることが発覚。

 つく枝は犬嫌いだったのが内弟子時代に犬好きになった話をマクラに、「動物との出会いを‥‥」と始まった「狸さい」は近所の子どもたちにいじめられてた子狸を助ける場面から。子供に「おっさん、仲間とちゃうか?」と云われる男(=つく枝)。前半の流れで噺にふくらみが出た感じ。
 サゲも従来の 5 で「天神さんの紋みたいなん」ではわかりにくいからか、1 で「おかしい。このサイ、なんかニオうぞ。‥‥うわっ、ホンマにクサい!」「いま屁ぇこきよった」。このサゲ、学校寄席向けかも。

 生喬は繁昌亭の朝席での学校公演に対してひとしきり毒吐き、噺家の寿命が短いのは学校寄席が原因では?とまとめて「崇徳院」へ。
 こちらもかなり変えられていて、熊五郎に焦点を当ててスッキリした流れに。若旦那の悩みはすでに旦那が聞き出しており、相手のお嬢さんが書いた歌も下の句まで書かれている。たくわんを突っ込まれたおひつを首から掛けられ放り出された熊五郎は、手づかみでご飯をほお張り、たくわんをボリボリ。サゲは散髪屋の鏡を割ってしまうパターン。

 中入りを挟んで花丸は、小学生時代のそろばん塾での思い出からマクラをつないで「あくびの稽古」へ。稽古好きの男のこれまでの稽古歴も独自のクスグリに変えて、これがまたおもろい。ガオー! 花丸版の御欠伸稽古処は「売りゃせん家の微笑流」。あくびをしたあとにニヤッとほくそ笑むのが流儀。
 全体の構成やその流れが以前よりきっちり整っており、あくびの所作もより自然に。これは花丸の代表作になるのでは?

 こごろうは開口一番「ラクゴリラ、おもしろいですねぇ」。冬の話題で、風邪の話から火事の話へとマクラをつないで「二番煎じ」。こちらは基本に忠実に、丁寧にたっぷりと。多数の登場人物を上手い具合に演じ分けで、充実の一席に。


 いやはやスゴいですわ、ラクゴリラ。存分に楽しませてもらいました。それぞれが刺激し合って全体が高みに登ってゆくような会です。位置付けとしては《勉強会》ではなく《研鑽会》なんでしょうね。
 今回、つく枝さん、生喬さん、花丸さんはそれぞれのアレンジ・ヴァージョンで、ある意味、実験的な高座でしたが、それをこごろうさんが最後にスタンダードな古典でグッと引き締めた、そんな感じでした。

 次回は来年 2 月 20 日(火)の予定です。

出没!ラクゴリラ

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