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朝日東西名人会

2007/1/29 @シアター・ドラマシティ

  • 林家 花丸 「時うどん」
  • 笑福亭 三喬 「まんじゅうこわい」
  • 桂 歌丸 「ねずみ」
    ―― 中入り ――
  • 柳亭 市馬 「七段目」
  • 笑福亭 仁鶴 「池田の猪買い」

※ 第四回


 余裕を持って入場し、腹ごしらえ。今回はなかなか観やすい席で、期待感も高まります。客席は 9 割入りって感じで、後方に若干空きがありました。番組は悪くないと思うんですけどねぇ。


 開口一番の花丸はいつものマクラで軽く客席をほぐしてから、時刻の解説を丁寧に「時うどん」へ。前半の喜六と清八のやり取りが丁寧で、後半の喜六のイチビリ具合が見事に映える。心地良い一席に。

 つづく三喬は新聞記事へ物申す話をマクラに「まんじゅうこわい」を。好き嫌いの訊ね合いでは独自のクスグリ満載。喜六は好きなものがグリコのポッキーなら、嫌いなものはグリコのプリッツ‥‥のところが不二家のシュークリームに。
 後半、まんじゅうが嫌いだと云う男の、ほん美味そうにまんじゅうを食べる所作がお見事。ほわっとしつつテンポ良く。

 中トリに歌丸。こちらはごく軽いマクラを振って、甚五郎物の「ねずみ」を飄々と。端正な語り口にウトウト‥‥。

 中入りを挟んで、市馬は相撲の呼出や行司のものまねで沸かせ、芝居の話へとつないで「七段目」。若旦那の芝居のまねがクサくて、それがまた芝居狂いの素人っぽくて良い。成田屋の襲名口上での睨みをまねたり、口上つながりで彦六のものまねをしたり、ここらは市馬独自の演出か。
 きっちりたっぷり、それでいて小気味良く、この日の秀逸。

 トリの仁鶴は湯たんぽやクジラ肉などの懐かしい話をマクラに、独特のフラで客席をつかんで、昔の大家族の鍋戦争へと話をつないで「池田の猪買い」へ。
 前半はわりと淡々としたペースで運ぶも、徐々に観客との波長が合い、冷え気の男が猪肉を買いに池田へ向かうあたりからええ感じのノリに。冷え気の男ののんきな性格と仁鶴のニンとがぴったりフィットし、牧歌的な雰囲気を醸し出す。


 とにかく申し分のない番組で、非常に満足度の高い会でした。なんとものんびりした空気が会場中に漂ってた気がします。
 とくに仁鶴さんはあの独特の語り口がなんとも云えずええ感じで、予想以上の高座に大満足です。独演会を NGK で始めたことが良い方向に作用しているのかもしれませんね。
 今回は花丸さんがお目当てだったんですが、もっとも印象深かったのが市馬さん。ネタが好きな「七段目」だったってのもありますが、これがまたええ感じで、爽やかさとクサさのバランスがお見事。たっぷりたのしませていただきました。

 ちょっと気になったのが遅れてくる観客のマナー。遅れてくること自体はいろいろ事情もあるでしょうから仕方ないと思いますが、客席への移動は演者の交代時にお願いしたいです。しかもこの日は遅れてくる客が多く、気になりまくりでした。
 シアター・ドラマシティは誘導係が配備されてますから、スタッフにも責任はあると思いますが、トップの花丸さんがお目当てだった私にとっては非常に不愉快でした。劇場スタッフは大勢おられるようですから、トップと 2 番手との間を長めにとって誘導するとか、それくらい簡単にできると思いますが、いかがでしょう?

 次回は 5 月 9 日(水)の予定です。

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コメント

柳亭市馬さん、去年テレビで初めて見て、気になる存在です。
声がすごく良いですよね。
生はどうでしたか?

投稿: るみ | 2007.02.03 15:27

>> るみ さん
市馬さんはこれまで数回、観たことありますが、今回がいちばん良かったです。
好きなネタだったってのもありますが、芝居狂いの若旦那をたっぷり演じてくれて、大満足でした。

投稿: わさび | 2007.02.04 03:04

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