« ビガロ、逝く | トップページ | たまの出没!ラクゲリラ さよなら茶臼山 »

田辺寄席

2007/1/21 @大阪市立阿倍野青年センター

【ラクゴリラ、田辺に出没! 新・じっくりたっぷりの会 林家花丸の段】

  • 桂 文太 《開口 0 番 文太の前ばなし [へ]ヘタリ》
  • 桂 三幸 「立候補」 (作:桂三枝)
  • 林家 花丸 「幇間腹」
  • 《三代目桂歌之助襲名披露口上》
  • 桂 文太 「悋気の提灯」
  • 《笑呆亭 出題編》
    ―― 中入り ――
  • 桂 歌之助 「しびんの花活け」
  • 林家 花丸 「幸助餅」
  • 《笑呆亭 解答編》

※ 第 413 回


 普段から狂ったように落語会へ行ってるため意外に思われるかもしれませんが、今回が私の『田辺寄席』デビューでございます。どんな会でもそうですが、やっぱりきっかけがないとなかなか足を運べないもんで、今回は花丸さん特集と云うこともあって出掛けました。
 近鉄「北田辺」駅からテクテクと、だいたい徒歩 15 分くらい。あとからわかったんですが、どうも「今川」駅の方が便利そうです。会場前には出番表やのぼりがええ感じの雰囲気に。

田辺寄席 (第 413 回)

 今回はなんと京都の H さんの招待券で潜り込ませていただきました。最終的に私のもとへ話がまわってきたような按配でしたが、なにはともあれ「ありがとうございます!」です。浮いたお金で田辺寄席の会員になりました。
 入りはほぼ満席で、終演後のクイズの解答数からザッと 120 人と云ったところ。詰めたら 150 人くらいは入れそうな会場です。


 まずは文太が開演前によもやま話。《ヘタリ》とは、鳴り物を担当するため下座にへたり込んでるところに由来するそう。文太が若い頃、鳴り物を稽古するために角座へ通ったとか。(当時、他の小屋ではテープに変わってたため) その当時のエピソードをいろいろと。

 開口一番の三幸は、師匠の三枝の新作「立候補」を。小学生の息子が生徒会長に立候補し、その演説原稿を父親が作ると云う噺。現在の政界のパロディを盛り込んで、なかなかたのしい一席に。

 花丸の 1 席目は男芸者の噺で「幇間腹」。幇間の茂八の軽薄さが秀逸。腹に刺された鍼が抜けずに痛がる茂八の発する奇声を受けた若旦那の「お前、どこの裸族やねん」がツボ。ほかにも花丸流のクスグリがあちこちに。

 ここでプログラムになかった《三代目桂歌之助襲名披露口上》。下手より、小米、あやめ、歌之助、南左衛門、進行の文太。小米、あやめ、南左衛門につづいて歌之助もひと言。

 中トリの文太は、男と女の小咄をいろいろとマクラに、贋作「悋気の提灯」(「権助提灯」の移入)。嵐の晩、旦那が本妻に「妾の家へ泊まってやって」と進言され、下男の権助を提灯持ちに妾宅へ行くも、妾の方も「ご自宅へお泊まりください」と追い返され、あっちへウロウロ、こっちへウロウロ‥‥と云う噺。軽快なテンポで心地良い。
 ここで《笑呆亭》の出題。この旦那が風邪が原因で死に、妾宅へ泊まらせなかった妾を本妻が訴えたら、妾は罪になるか、ならないか?と云うもの。クイズの解答用紙を中入りの間に提出。

 中入りを挟んで、歌之助の「しびんの花活け」は、おさまった武士と調子の良い道具屋との対比がたのしい。

 トリの花丸は黒紋付きに袴姿で「決して口上に並び忘れた訳ではありません」。先代と当代の歌之助との思い出を口上代わりにマクラで。
 花丸の 2 席目は裸芸者の噺で「幸助餅」。妹を郭に沈めて作った三十両を手にした幸助が、贔屓にしていた力士の雷の大関昇進祝いにやってしまい‥‥と云う噺。花丸は幸助の苦労と雷への複雑な思いを丁寧に描く。最後の「皆の笑い声が浪花の空に響き渡ります」と云うセリフが目に浮かぶようなハッピー・エンド。

 最後に《笑呆亭》の判決。文太の判断では「罪にならない」とのこと。(実際には、責任範囲が争点になる微妙なところのよう)
 そのまま大抽選会に突入。が、惨敗。‥‥


 とにかくお客さんの雰囲気があったかく、たのしもう、笑わせてもらおうと云う空気が会場中に満ちてました。さすが 400 回を超える長寿寄席です。地域に根ざしてるなぁってのが感じられました。
 文太さんはひさしぶりでしたが、やはりホームと云うことでリラックスされており、軽快なおしゃべり。《笑呆亭》では天然ボケ(?)の三幸さんにツッコミまくりで、普段の高座とはまた違ったたのしさを演出されてました。
 中入りではぜんざいが振る舞われました。餅好きにとっては、つきたての餅は非常に魅力的でしたが、豆嫌いなために断念。口直しに出されてた塩昆布をアテにお茶を一杯いただきました。
 番組も充実してましたし、中入りでのサービスや抽選会などのおまけ要素も豊富で、サプライズの口上もありましたし、たっぷりたのしんだ 3 時間でした。

 次回は 3 月 17 日(土)、18 日(日)の予定です。

上方落語の地域寄席 田辺寄席

|

« ビガロ、逝く | トップページ | たまの出没!ラクゲリラ さよなら茶臼山 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 田辺寄席:

« ビガロ、逝く | トップページ | たまの出没!ラクゲリラ さよなら茶臼山 »