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たまの出没!ラクゲリラ! さよなら茶臼山

2007/1/24 @茶臼山舞台

  • 笑福亭 たま 《ごあいさつ》
  • 桂 佐ん吉 「道具屋」
  • 笑福亭 たま 「七度狐」
    ―― 中入り ――
  • 林家 花丸 「千早振る」
  • 笑福亭 たま 「替り目」

※ その 2


 通路用の仕切りカーテンが取り払われて桟敷が広くなってたんですが、前回に比べて客足が悪く、結局は 30 人くらいの入りで桟敷はゆったり。やっぱり連続企画は最初と最後が人気なんでしょうか?


 まずはたまがパステル・カラーのキティちゃんの着物で登場。呂竹や花丸の話なんかで軽くほぐす。

 佐ん吉の「道具屋」は雛人形でバカウケ。それ以外はスタンダードなままで、ちょっともったいない感じ。もう少し工夫を加えて《佐ん吉の「道具屋」》とまで仕立てれば、と思うが。

 たまの 1 席目の「七度狐」はハメモノにさらなる工夫が。麦畑でおぼれる清八、あやしい尼さん、超不味いべちょたれ雑炊、お小夜後家の棺桶が来てからの騒動と、クスグリもふんだんにたまらしい演出のオンパレード。

 中入りを挟んでの花丸は、正月の一門会でのバラエティーショーのために年末年始はひとりでカラオケの特訓に明け暮れたとか。なんじゃかんじゃと軽快にマクラをつなぎ、歌つながりで「千早振る」へ。ここで観客が反応。やはりみんな期待してたか!?!?
 歌の本来の解説から始まってごく丁寧に進むかと思いきや、こまかいクスグリをこれでもかとてんこ盛り。歌の説明をしていた甚兵衛が、相撲の稽古の大変さから、落語の稽古の楽さを具体例を挙げて詳細に解説。突然、浪曲を唸りだし、ミュージカルで暴走。喜六が歌の最後の「とわ」を追求すると、いたこの修行を積んだ甚兵衛が千早の霊を呼び寄せて語らせる。とにかく大爆笑の連続で、以前に観たときよりも増補拡大版に。
 ただ笑わせるだけでなく、乞食におからを与えようとした竜田川が千早だと気づく場面で、普通ならおからを地面へ叩きつけるところを、花丸はそうせずに引っ込める。こんなちょっとしたところに花丸の人柄が見て取れるよう。
 花丸版「千早振る」は、福笑に「よぉあんなおもろない噺を、そこまで触ったなぁ」と云わしめた逸品。一見の価値あり。

 大爆笑の花丸のあとで演りにくそうなたま。2 席目はひさしぶりだと云う「替り目」。俥屋とのやり取りはカットし、サゲまで。
 酔っ払って帰ってきた亭主に対して女房が腹を立ててることが、その表情から如実に伝わってくる。酔っ払い亭主の酔態もなかなか。あとは目が据わってくれば完璧かも。


 それぞれ良かったんですが、とにかくこの日の MVP は満場一致で花丸さんでしょう。佐ん吉さんの「道具屋」の雛人形のくだりを聴いて「蔵丁稚」から急遽「千早振る」に変えたそうで、これはもう佐ん吉さまさまです。これを聴いた福笑さんが後日、たまさんに「『千早振る』覚えたいから、本、貸してくれ」と電話してきたそうな。このエピソードだけでも、花丸版がいかにおもしろいかと云うことがわかると思います。
 たまさんの「七度狐」はもう完成型だと思ってましたが、こまかくリニューアルされてました。「替わり目」もええ感じの仕上がりでしたが、今後さらに手が入るのかと思うと、期待せずにはいられませんね。

 次回《ラクゲリラ その 3》は 1 月 26 日(金)、ゲストはつく枝さんと南青さん(呂竹さんの代演)です。

らくごの玉手箱

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