« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »

無我 2007 M-SPIRIT

2007/2/25 @ABC ホール


 日曜の午後にプロレス観戦。会場前で 某後輩 と合流し、会場入りするとやや薄い入り。試合開始直前にはそれなりに入りましたが、それでも空席がチラホラ。


倉島信行 vs マーク・マッカイ
 諸般の事情でほとんど観られず。

竹村豪氏 vs 正田和彦
 とにかく正田の動きが良い! 驚愕のムーヴ連発に感動!

吉江豊 vs 後藤達俊
 セコンドに後藤が目配せすると、すぐさま椅子が。公認凶器!?!? 後藤優勢で進み、差し上げた指を回した後藤がバックドロップを狙うも、体重を使って見事に切り返す吉江。最後は吉江がダイビングボディプレスでピン。なかなかの好試合。

 ここで休憩。

長井満也 vs 川田利明
 あまり期待していなかったが、長井が善戦。グラウンドに始まり、張り手の応酬、エルボーの応酬でゴツゴツした展開。川田のストレッチプラム、長井のキャプチュードに会場が沸き、またも打撃の応酬に。最後は川田のグーパンチが炸裂し、長井が沈む。

西村修&ヒロ斉藤 vs ジョン・ウォルター&藤波辰爾
 注目の藤波のタッグ戦。西村と藤波の力比べで静かにスタートし、徐々にヒート・アップ。キラー・コワルスキー道場出身のウォルターも善戦。西村と藤波がコブラツイストの取り合いで場外にもつれ込み、西村が場外で決めたコブラツイストに感動。藤波のドラゴンスクリュー連発が出るも、最後はウォルターがヒロのダイビングセントーンに沈む。
 期待してた藤波のドラゴンリングインは不発に終わり、西村の定番ムーヴもほとんど出なかったが、それでも充実。


 全 5 試合を 2 時間で。短くても内容充実で大満足の興行になりました。抗争や対立概念などの凝ったアングルがなくても、派手な大技がそれほど出なくても、試合内容に特化した昭和プロレスのテイストは日本のファンにマッチしてると思います。
 恒例の記念撮影には川田も参加。最後に藤波とガッチリ握手していたのがさわやかな印象で、これが無我の標榜するプロレス空間の心地良さやなぁ、と。

 ABC ホールは番組収録が絡まないと借りられないと云うことだったんですけど、今回は《なにわ突撃隊》のエキシビジョンもなく、どうやって借りたのかちょっと気になりました。

無我ワールド・プロレスリング

| | コメント (2) | トラックバック (0)

あべの寄席

2007/2/24 @アポロホール

  • 桂 二乗 「道具屋」
  • 桂 米左 「禁酒番屋」
  • 桂 千朝 「かぜうどん」
  • 桂 雀々 「鶴満寺」


 直前になんとか前売り券を購入。前売り 800 円、当日でも 1,000 円と格安の部類に入る会です。
 ちょっと早めに行ったんですが、すでに開場してました。整理番号があるわけでもないんで、無駄に待たされるよりは良いですね。値段につられてってことでもないでしょうが、200 人くらいは入ってたんじゃないでしょうか。


 開口一番の二乗は、本物そっくりのブランド品の話をマクラに「道具屋」。きっちりしたところをしっかり演り、安心して聴いてられるのが良いところ。ふと思ったが、ところどころ雀松に似た口調に。

 つづく米左は、毒気のあるマクラから米朝と飲んだときのエピソードへとつないで「禁酒番屋」へ。とにかく番所に詰めている侍の酒の飲みっぷりが秀逸。これだけでも観る価値あり‥‥かも。

 千朝はマクラで売り声のいろいろ。夢路いとし・喜味こいしの漫才からの引用も。マクラから独特のまったりした間で、そのまま「かぜうどん」へ。これがまたええ高座。酔いどれ男、賭場からの注文、小声の男、の 3 部構成で、これと云った特筆すべき点がないのに練りまくられてて心地良い流れに運ばれた印象。

 トリの雀々はラジオで語っていたとおり抑え気味にスタート。いろいろたっぷりマクラをつなぎ、CD にも収録されてるバス・ツアーの話で盛り上がってから「鶴満寺」を。この噺は演り手が少なく、雀々でしか観たことないが、金と酒になびきまくる寺男の権助が雀々にぴったり。酔っ払ってへべれけになったあたりは真骨頂。


 酔っ払いが絡む噺がつづいたが、3 席出たんで《特集》でしょう。たっぷり 4 席、たのしませていただきました。
 とくに今回は千朝さんの「かぜうどん」がええ出来で、なんとも云えんほんわかした満足感に満たされました。最後に雀々さんで大笑いし、値段分以上にたのしめた会でした

| | コメント (0) | トラックバック (0)

G2 プロデュース 『地獄八景‥浮世百景』

2007/2/23 @シアター BRAVA!

監修: 桂米朝
脚本: 東野ひろあき
演出: G2
出演: 佐藤アツヒロ、高橋由美子、山内圭哉(Piper)、松永玲子(ナイロン 100 ℃)、小松利昌(sunday)、出口結美子、桂吉坊、市川笑也、桂吉弥、升毅、松尾貴史


 G2 プロデュース公演の人気をすっかり忘れててチケットの手配に失敗。2 階席になってしまいました。それでも中央付近だったんで、まずまず観やすかったです。
 会場はほぼ満席。この手の演劇にしては年齢層の高めな、落語ファンっぽい観客もチラホラ。(こっちも他人のこと云えませんが‥‥)


 2 階建てのセットの上段に松尾貴史が出てきて、落語のマクラよろしくこの芝居の紹介。「なんも残りません」とは、まさに「地獄八景亡者戯」のそれ。

 勘違いしたまま死んでしまった小糸を追って、若旦那は閻魔の庁へ。現世に戻してもらうべく、これまでの顛末を閻魔大王に話す。‥‥と云うのが導入部。
 「立ち切れ線香」をベースに「崇徳院」「算段の平兵衛」「三枚起請」「ふたなり」で組み立てたストーリーを「地獄八景亡者戯」の枠組みにはめ込んだ構成。さらにあちこちに落語の小ネタを挟み込まれていて、落語ファンならよりたのしめると云う趣向。
 設定を変えて使われている噺もあり、たとえば「三枚起請」は男女を入れ替え、若旦那が小糸をはじめとする花魁たちに起請を書き出しまくっていることに。実はこれ、小糸へのもの以外は若旦那に化けた猫の仕業で、「猫の忠信」からの引用になっているが、舞台には猫が出てこず、セリフで「猫が‥‥」「猫が‥‥」と云うばかり。ここらは落語ファン以外に伝わってるのか疑問だが、‥‥まぁええか。

 衣装はパステル・カラーを基調とした着物。舞台セットは一間四方くらいで可動式の書割や台座を組み合わせたもので、シンプルだが立体的。
 展開の早さと台詞まわしの軽さでポップな印象。大阪公演初日と云うことで硬さが心配だったが、東京公演で練られていて、そこらは杞憂に。前半は軽過ぎにも感じたが、ストーリーを追いながら落語のネタを探すと云う、ある種パズルを解くようなたのしみもあり、中盤以降は良い感じに。とくに、噺の設定を変えてあったり、噺と噺を上手くつないであったりするのを紐解くことで、脳内はフル回転。

 佐藤アツヒロと高橋由美子の大阪弁はやや気になる程度だったが、佐藤につられて変になってる升毅がおもしろい。
 脇役ながら、小松利昌が怪演。遠くでわかりづらかったが、おそらく目を剥きまくっての熱演だっただろう。ひさびさに独特のキレ芸を堪能。
 脇役と云えば、出口結美子も好演。こちらも出番は少なかったが、心ここにあらずの高笑いは健在。


 最後はめでたしめでたしで、あっと云う間の 2 時間半。カーテン・コールが何度もあり、お客さんも大満足の様子でした。私も大満足。休憩なしで一気に観られたことから、この舞台の成功がわかると云うもんです。途中から、もっともっとと思ってしまいましたから。
 これだけの組み立てのストーリーってなかなかむずかしいと思いますが、たとえば「東の旅」を主軸にした話とか、そんなんで第 2 弾、第 3 弾、と期待してしまいますね。

G2 プロデュース

| | コメント (0) | トラックバック (0)

遊方のゴキゲン落語会

2007/2/22 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 月亭 遊方 《ごあいさつ》
  • 笑福亭 瓶成 「つる」
  • 月亭 遊方 「オーサカ・シネマロケンロール」 (作:月亭遊方)
    ―― 中入り ――
  • 月亭 遊方 「たとえばこんな誕生日」 (作:月亭遊方)

※ 第 20 回


 この日はかなり会のチョイスに迷いましたが、やっぱり遊方さんの会へ。わりとのんびり行ったんですが、お客さんがそこそこ詰めかけ、入りは 40 人くらいでええ感じに。


 まずは遊方の前説。ええ入りでテンション高め。実施は断念した落語会の動員アップ法や、前座ゲストの瓶成のしくじり話など、おっさん客からの「早よ演れよ」のヤジにもめげずしゃべりまくり。

 前座の瓶成は、「瓶成」命名のエピソードや、コンビニでバイトしてたときの話など、いろいろとたっぷりめのマクラ。噺には関係ない話題だが、ここらもなかなかおもしろい。
 「つる」はきっちり米朝の型。以前にも観たが、ちょこちょこと自分流にアレンジし、板に付いてきてる感じ。喜六的男の変な動きに瓶成自身の濃いキャラが加わって、こってり濃厚。

 遊方の 1 席目は、これまで 4 回経験した映画撮影の話をマクラに、「オーサカ・シネマロケンロール」は夫婦経営のタコ焼き屋でヤクザ映画のロケが行なわれる噺。獅子舞メイクの女房に、いちいち撮影を止めて指導する亭主。夫婦で野次馬を煽りまくって大騒ぎ。『できちゃったらくご!/遊方トリビュート』で笑福亭たまが演ったのしか観たことなかったが、ぎゅっとしぼってコンパクトにまとめ、笑いの密度が上昇。
 中入りを挟んでの 2 席目は、マクラでこまかい性格の遊方のこだわりを披露。年功序列、カップ麺の正しい作り方、鍋の具材を切るときの大きさ、等々を力説。「たとえばこんな誕生日」は、交通事故にあった男が誕生日だと云うことが発覚し、救急隊員らがむりやり祝ってやる噺。まわりは皆で祝ってやろうと云う雰囲気ながら、「小さな親切 大きなお世話で」傷口に塩を擦り込むような展開に。初演時よりも整理され、後味もスッキリ。


 昨年の後半はスランプ気味なところにノドの不調も重なってどん底状態だったようですが、ノドの調子も良くなった遊方さんは完全復活って感じで、2 席ともしっかり笑わせてもらいました。

 次回は 5 月 14 日(月)の予定です。

遊方 FOR YOU!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

出没!ラクゴリラ

2007/2/20 @ワッハ上方レッスンルーム

  • 笑福亭 呂竹 「動物園」
  • 笑福亭 生喬 「手水廻し」
  • 桂 こごろう 「へっつい幽霊」
    ―― 中入り ――
  • 林家 花丸 「鷺とり」
  • 桂 つく枝 「悋気の独楽」

※ 第 66 回


 出張先からワッハの 7F へ直行。案外早く着いて、まだ出演のみなさんがチラシの挟み込みをされてました。整理券をもらって、下のジュンク堂書店で時間つぶし。
 今回は意外に客足が延びないなぁと思ってたんですが、最終的には 80 人くらいは入ってたと思います。


 開口一番の呂竹はマクラに、とある会で舞台番をしたときの話。月亭八方が着物を忘れたんで自分のを貸すと、舞台番でチラッと出る自分自身より八方に着られて出たガワ(着物)の方が活躍した、と。そこから「ガワが活躍すると云う噺を‥‥」と「動物園」へ。
 ネタの方はスタンダードできっちり。

 つづく生喬は金糸を織り込んだ着物で登場。方言や符丁の話をマクラに「手水廻し」を。派手さはないが、こまかい表情やセリフに工夫が。田舎の宿屋の亭主と板前が大阪の宿屋へ赴き、出てきた手水を見て亭主が「朝、こんなもん出されたら、顔でも洗ろたらええのんかいなと思うわ」には爆笑。

 中トリは「動物園」のオーソリティ、こごろう。呂竹の高座にヤキモキし、「俺が演る!」と云う気になったそう。そんなこごろうも、最初は米朝に叱責されたとか。
 「へっつい幽霊」はこごろうらしいキャラクター付けでたのしい雰囲気に。とくに熊五郎と佐久次郎、幽霊のやり取りがメリハリがあってええ感じ。

 中入りをはさんで、花丸は《人情》と《落語》で大学を卒業できた話をマクラに「鷺とり」。こちらも花丸流にアレンジされ、鳥の取り方を考える男のバカさ加減が増量。天王寺の変を確かめに向かう連中のにわかも花丸オリジナルだが、こちらは考えすぎでややスベリの完成度 24 パーセント。
 五重塔から飛び降りた男に、「隠し芸大会のトリ取りなはれ」「トリ取ったらろくなことない」でサゲ。従来の「ひとり助かって 5 人死んだ」より良い印象だが、終盤の流れにもう少し整理が必要かも。

 トリのつく枝は師匠・桂文枝の思い出をマクラに、当時の自分を重ねながらの「悋気の独楽」。この噺はつく枝で何度か観てるが、丁稚の定吉のかわいらしさとの対比で、女中のお竹がさらに強烈に。


 ここ何回かの『ラクゴリラ』と比べると、やや盛り上がりが弱いようにも思いましたが、4 人それぞれの工夫はいつもながら。内容の濃い会でした。

 次回は 4 月 12 日(木)の予定です。

出没!ラクゴリラ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

桂団朝独演会

2007/2/18 @テイジンホール

  • 桂 さん都 「みかん屋」
  • 桂 団朝 「壺算」
  • 桂 紅雀 「いらち俥」
  • 桂 団朝 「崇徳院」
    ―― 中入り ――
  • 桂 団朝 「住吉駕籠」

※ 第六回


 以前から気になってた団朝さんの会へ。ゲスト出演では観てたんですが、独演会は初めて。ひさびさのテイジンホールには補助席も出ていて、9 割以上入った感じでした。


 開口一番のさん都は軽いマクラから得意ネタの「みかん屋」へ。風邪で声が出にくいとのことだったが、それを感じさせない軽快なテンポで熱演。気持ちの良い前座。

 中継ぎの紅雀は、北海道遠征の話からバイク事故の話と乗り物の話をマクラに、こちらも得意ネタの「いらち俥」を。こちらも軽快なテンポで天橋立まで連れていかれる。

 団朝の 1 席目は、マクラに通信販売の話。米朝宅にも「桂米朝」と彫られた包丁のセットが‥‥。ネタの「壺算」は、買い物天狗の徳の威勢の良さが団朝のニンに合った感じ。とくに後半、困惑する瀬戸物屋の番頭をどやしつけるあたりは抜群。
 中トリの 2 席目は、男女の仲を取り持つのが得意な団朝が 1 月に出ていた『松井誠 新春特別公演』の楽屋裏で大活躍した話をたっぷりマクラに、恋わずらいがテーマの「崇徳院」を。こちらも熊五郎が団朝にぴったり。マクラのとおり「一対の夫婦ができると云う‥‥」のサゲ。
 中入りを挟んでの 3 席目は、《くも駕籠》の解説を入れた軽いマクラから「住吉駕籠」。キツい値切りで駕籠屋をなぶる夫婦も登場するフル・ヴァージョンでたっぷり。茶店の親父が啖呵を切る場面はド迫力。終演時間を気にしてか、後半がやや走り気味になったのが残念。


 団朝さんはマクラも含めて 3 席みっちり。独演会と云うことでややよそ行きの雰囲気でしたが、威勢の良さが聴いてて心地良かったです。ゲストのふたりも団朝さんと色違いで、番組構成も良かったと思います。

 団朝さんはテイジンホールでの独演会を年 1 回開催されてるそうなんで、いまから来年もたのしみです。
 が、その前に、4 月 28 日(土)に氣樂堂で『桂団朝の会』があります。団朝さんが 2 席、ゲストに紅雀さん、吉の丞さんです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

旭区ふれあい寄席

2007/2/17 @旭区民センター 小ホール

  • 桂 二乗 「牛ほめ」
  • 桂 あさ吉 「茶の湯」
  • 桂 春若 「抜け雀」
    ―― 中入り ――
  • 桂 坊枝 「手水廻し」
  • 笑福亭 仁智 「川柳は心の憂さの吹きだまり」 (作:笑福亭仁智)

※ 第 12 回


 『上方亭ライブ』のあと、カレーを食べてから、地下鉄で「千林大宮」駅へ。そっから西へ徒歩 10 分ちょっと。同じ建物内の芸術創造館へは何度か行ったことありましたんで、迷うことなく会場へ到着。
 先着 200 名と云うことでしたが、会場はほぼ満席。普段、落語会でよくお見かけするようなお顔は客席にほとんどなかったんで、旭区(周辺)のお客さんがほとんどだったんだと思います。


 開口一番は二乗。軽いマクラから「牛ほめ」を。以前に観たときよりもコンパクトにまとまっており、スッキリ良い前座。

 つづくあさ吉はマクラなしで「茶の湯」へ。ニンに合った噺で、とくに知ったかぶりの隠居がぴったり。いつもながらマイペースな感じで、おかしみを醸し出す。

 中トリの春若は軽くマクラを振って「抜け雀」。基本どおり押さえるところ押さえ、きっちりと、たっぷりと。

 中入りを挟んで、淡路島での営業と掛け持ちの坊枝。地元らしく、京橋から会場までの道中にある地名や店名を並べてマクラから大ウケ。毒のあるネタもおもしろい。中入り後と云うこともあってちょいちょい携帯電話が鳴るが、やんわりあしらう余裕も。
 ネタの「手水廻し」へ入っても、マクラからの流れで笑い多し。

 仁智は「トクサントメさん」とネタ出ししていたが、ヤブ医者の小咄から酔っ払いの小咄を演ってから「川柳は心の憂さの吹きだまり」へ。熟年夫婦の日常に川柳でツッコミを入れる噺。笑い所がきっちりしていて、こちらも爆笑の連続。


 中入り前はまったり古典世界、中入り後は爆笑編と、色分けされたような会でした。たっぷり 5 席、たのしませていただきました。
 区民向けのイヴェントとは云え、この番組で 500 円ですから、かなりお得な会です。区民でない私も享受させていただきましたが、ええんでしょうか?

大阪市旭区

| | コメント (0) | トラックバック (0)

上方亭ライブ

2007/2/17 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 桂雀五郎 「初天神」
  • 桂こごろう 「動物園」


 この日は落語会のハシゴ。まずはひさびさに上方亭へ。
 開演が 2 時半のところを 2 時と間違えてて、えらい早めに着いてしまい、特別展を軽く流して開場を待つことに。入りは 80 人ほどでしょうか。


 まずは雀五郎がマクラ代わりの落語入門講座から「初天神」を。
 寅ちゃんの話し相手をする隣のおっさんや、お茶屋での父親の真似をする寅ちゃんの表情、とくにニタァ~っとする目付きがなんともいやらしい。藤子不二雄(A)のキャラクターを彷彿とさせる。
 サゲ(凧揚げで「お父ちゃん、連れて来なんだら良かった」)まで演ったが、時間を気にしてか、後半がやや走り気味でもったいない。時間厳守なら、逆に途中で切っても良かったかも。

 つづいてこごろう。「いろんなお客さんがいます」とマクラをいろいろつなぎ、頃合いを見計らって「動物園」へ。
 男がトラの毛皮を着て檻に入って開園すると、同級生の山田がデートで来園。こごろうオリジナルのクスグリで、山田の「このトラとどっかで会うた気がすんねん」がたのしい。おなじみの「パンくれ~」でもトラがいろいろしゃべりまくり。あいかわらず、いつ観てもおもしろい。


 雀五郎さんはきっちりした高座、こごろうさんは盤石の高座。いずれも安定感があってたのしめ、値段分以上ある会でした。

 この日は早くから列ぶことになってしまったんですが、普通のお客さんは係員に云われなくてもゆるく列ぶわけですよ。が、開演直前に来た団体のおっさん・おばはんはまったく列ぶそぶりも見せず入口前へ。開場するとそのまま突入して席取り。
 厚顔無恥と云うか傍若無人と云うか、自分さえ良かったらええんかい、と。だいたいこう云う連中の了見は顔に表れてますね。これやから大阪人のモラルの低さがネタにされたりするんやなぁと、再確認するとともに自戒しました。

上方亭ライブ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たまのゴキブン落語会

2007/2/16 @茶臼山舞台

  • 笑福亭 たま 「明石名所」
  • 月亭 遊方 「ハードボイルド・サザエさん」 (作:月亭遊方)
  • 遊方、たま 《座談会:ナイショの話》
    ―― 中入り ――
  • 月亭 遊方 「パンチ!パンチ!パンチ!」 (作:月亭遊方)
  • 笑福亭 たま 「愛宕山」


 先般の『たまの出没!ラクゲリラ!』につづいて、今回は『遊方のゴキゲン落語会』のパロディ落語会。本家の遊方さんをゲストに、ふたりが 2 席ずつ+座談会と云う番組で、発表されてからかなりたのしみにしてました。
 いつもよりちょっと早めに列びましたが、開場までどんどん行列が伸びました。茶臼山舞台が(オフィシャルには)閉館してからの秘密の会のはずが、50 人近くの大入り満員。


 まずはたまから。鳴り物で来ている笑福亭呂竹がちょいちょい慇懃無礼になってしまってることをマクラで指摘。気を回しすぎるのも考えもの。
 「落語をどんどん聴くと、逆にオヤジギャグやダジャレがおもしろくなってくる」と云うフォロー(?)を入れて「明石名所」を。いつものふたりが金比羅詣りから中国を回って明石へ入ったところから。立て弁を随所に、明石の名所でダジャレ尽くし。このあと「兵庫船」へとつづく『西の旅』の一節。
 あまり演られることのないめずらしい噺で、私も初めてだったが、なるほど、内容的におもしろく演るのは難しい。

 遊方も呂竹の慇懃無礼になってしまっていることをマクラに、以前に桂あやめ・桂三風・遊方の 3 人で演ったコントを落語化した「ハードボイルド・サザエさん」を。
 15 歳のときに家を飛び出したカツオが、とあるバーで 10 年ぶりに中島と再開し、そこにカオリもあらわれる‥‥と云う噺。『サザエさん』の設定をイジりつつ笑いに。カオリちゃんの衝撃告白がツボ。オープニングとエンディングの音楽がハードボイルドな雰囲気。

 座談会は、繁昌亭の話、月亭の話、育毛法の話、等々、まさにここだけの裏話や楽屋話、「ナイショの話」のオンパレード。なかには公然の秘密もチラホラ。そこらも含めて、マニアックに盛り上がる。

 中入りを挟んで、遊方はスポーツの話題をあれこれとマクラに、ボクシングがテーマの「パンチ!パンチ!パンチ!」。交通事故で負傷したマイッチング原田の代わりに、お好み焼き屋を営む双子の兄が 1 週間後の初防衛戦に出ることに‥‥と云う噺。
 ジャッキー・チェンの映画のような特訓シーンがあったり、終盤の試合のシーンではスローモーションになったり、アニメや映画を意識した演出がおもしろい。本人が「『ロッキー』と『あしたのジョー』を足して 2 で割ったような」と云うように、それらの作品を知ってればなおたのしめる。

 最後はたまの「愛宕山」。旦那と一八のやり取りを主軸に、茂八をイジられ役に配して再構成。以前は完全に添え物だった茂八の扱い方が良くなり、全体のバランスが良くなった印象。山道から転げ落ちたり、大きい傘を持ったまま土器投げの的にぶち当たったり、漫画的演出はヴィジュアル志向。
 かなりまとまりが良くなり、たっぷりの一席に。


 遊方さんの 2 席はええ感じでウケも上々。かなりたのしめました。とくに「ハードボイルド・サザエさん」は上手い構成で、もっとハードボイルドな世界の住人になりきって演ればおもしろさが倍増しそうです。
 たまさんの「愛宕山」は毎回成長が見られるんで、毎回興味深いです。とくに今回は前回で気になってた茂八の扱いが改善されており、ちょっとうれしかったです。
 落語も座談会もたっぷりで、おなかいっぱい大満足の会でした。

らくごの玉手箱
遊方 FOR YOU!
 

| | コメント (0) | トラックバック (1)

元祖大阪名物 あほの会

2007/2/15 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭 仁嬌 「煮売屋」
  • 笑福亭 仁福 「七度狐」
  • 笑福亭 右喬 「二人癖」
  • 桂 三若 「ひとり静」 (作:桂三若)
    ―― 中入り ――
  • 林家 笑丸 「道具屋」
  • 林家 染太 「軽業講釈」
  • 《大喜利》

※ 第 6 回


 徐々に客足の落ちていた『あほの会』ですが、今回は結構な入り。1 階席は 8 割ほど埋まり、2 階席にもお客さんが。


 オープニングは仁福と仁嬌の兄弟弟子による初のリレー落語。
 まずは仁嬌の「煮売屋」。奈良からの道中、なんじゃかんじゃと遊びながら煮売屋へ。きっちり丁寧に。

 つづいて仁福の「七度狐」。こちらはなんとなく端折りながら、上下もあやしい。それでも「これが仁福落語」と許せてしまえるから不思議。
 最後は伊勢音頭を歌う喜六・清八をさとしに以降とした百姓が「深~い~か~、深~いか」でサゲ。この型は初めて観たが、みんなのんきな感じがしてたのしい。

 右喬は仁福と右喬自身のおもしろエピソードをマクラに、いきなり「二人癖」へ。ネタはきっちりしているが、登場人物に右喬自身のキャラが加わって、変におかしい。

 三若はあいかわらずマクラからまくし立てる。十三の格差社会の話から十三のおばちゃんの話、東京と大阪の比較、とマクラをたっぷりつないで、自作の「ひとり静」へ。
 大阪へ転勤してきた東京人を飲み屋で励ます大阪人の噺。大阪人のモノローグで進行し、しゃべりの大阪人に圧倒されてる東京人と云う対比のよう。東京贔屓だった大阪人が徐々にキレてくる様がおかしい。

 中入りを挟んで、笑丸はいろいろとマクラうつなぐ。淀川沿いでネタ繰りしてたらホームレスに「たまにはちゃう噺、演ってくれ。聴く方の身になれ!」と怒られた話に爆笑。
 ネタの「道具屋」は仕込みも最小限でザックリした印象。クスグリの工夫はたのしいが、道具を見に来た客や隣の下駄屋のツッコミが絶叫型ばかりで耳に障るのがもったいない。逆に笑丸の味と云えなくもないが、登場人物の味付けにもうひと工夫ほしい。

 トリは染太。軽いマクラから「軽業講釈」へ。ネタはきっちり入っており、立て弁も安定感があり、好感が持てる。極端な顔芸がたのしい。

 最後に大喜利。下手より、司会の仁嬌、勢朝、右喬、都、吉次、由瓶。この日のメニューは、バレンタインデーの思い出で自己紹介し、アルファベット作文、しりとり風船ゲーム、東大合格までの数え歌。
 とにかく都が「私はきょう、しゃべってへんねんから!」としゃべりまくり。由瓶のがんばりもみられ、やや薄味ながらもたのしい雰囲気でお開きに。


 この日はとにかく中トリの三若さんが秀逸でした。マクラから独特のペースで観客をつかみ、ネタも怒濤の勢いでラストまで。もっと観たいが、4 月からは 1 年間の全国バイク行脚の旅に出られるそうで、しばらくは機会が減りそう。
 今回の大喜利はキーパーソンの三若さん抜きでしたが、まずまずの盛り上がり。今後の研鑽に期待します。

 次回は 3 月 15 日(木)です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大成閣寄席

2007/2/14 @中国料理 大成閣

  • 笑福亭 喬介 「寄合酒」
  • 笑福亭 三喬 「始末の極意」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 三喬 「短命」

※ 第 14 回


 小雨のなか、初めての大成閣へ出張先から直行。開演 40 分ほど前に到着し、開場前かと思いきや、すでに開場してました。わりとアバウト。三喬さん自身が受付されてて、うれしいやら緊張するやら。
 150 席ほどの会場がほぼ満席。ええ感じの入りです。


 開口一番の喬介は「寄合酒」を、師匠に付けてもらったとおりきっちりと。しっかりネタ繰りされてるようで、稚拙な表現も目立ったが、安心して観ていられて好印象。

 つづいて三喬が、先の「寄合酒」を受けて、《ヤング主婦のお料理教室》で講演したときの話をマクラに。落語のような実話が次々と。食事の話でマクラをつないで「始末の極意」へ。
 従来のクスグリに、さらにオチを付けるひと工夫が三喬らしい。食事の始末法ではアドリブで「寄合酒」を引用したクスグリも。サゲも変わってて、火を付けるのにマッチも火打ち石もなく、「爪に火ぃ灯してる」。

 中入りを挟んで、ふたたび三喬。少年時代、尼崎から西宮へ引っ越しし、「坊さんが屁をこいた」が「坊さんが本読んだ」だったことにカルチャー・ショックを受けたとか。四字熟語の話題から《美人薄命》の考察を挟んで「短命」を。
 こちらもほどよく味付けされており、落語世界を崩すようなクスグリも良いアクセントに。


 終演後、トリの中華料理。この日は水餃子に鶏の唐揚げに具だくさんスープ。結構なお味でした。落語 3 席に中華料理が付いて 1,500 円ですから、お得な会です。次回も期待。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大阪プロレス - 大阪ハリケーン 2007

2007/2/12 @グランキューブ大阪


 ひさびさの大阪プロレス。梅田からリーガ・ロイヤル・ホテルのバスに乗ろうとするも、えらい人。ほとんど大プロの客と思われます。まぁ私もですが。
 試合開始 15 分前に到着するも、ロビーがえらい人でごった返してます。脇を抜けてするする入場するも、エントランスもえらい人。早よぅ自分の席に行かんかい!
 で、結局、試合開始は 15 分遅れ。進行、悪いわ。


原田大輔 vs ロベルト田中
 若手の前座試合。最終局面でいきなりふたりともフラフラになるってのはどうよ!?!? ここらに経験の浅さが見られる。もうちょっとだんだん弱らんと。

ラ・内田&小峠篤司 vs カズシ&コンドル
 ラ・内田の、スペイン語の定冠詞《ラ》が新しい。

スーパー・ドルフィン vs アジアン・クーガー
 スーパー・ドルフィン復帰戦。クーガーがリング上に投げ込む椅子を、レフェリーは黙認。(公認凶器?) ドルフィンが勝つだろうなと云う空気感からか、どうもスウィングしない試合展開。

【大阪名物世界一決定戦】
くいしんぼう仮面、えべっさん、ミラクルマン、冨宅飛駈、アイスペンギン、ディンゴ、ペッキー、YUKA、ドン荒川、須知軍曹(吉本興業)

 バトルロイヤル。えべっさんと食いしん坊仮面の入場が長すぎ!
 試合中で秀逸だったのが冨宅。YUKA とベッキーの女子選手の絡みに近づき、おもむろにオープンガードで寝技に誘う。退場になってからもちょこちょことリングインしてオープンガードを繰り返すと云うムーヴに感動。そのほか、食いしん坊仮面の持ち込んだ飴玉をばらまいて、その上へのスラム技は白眉。固いから痛い!
 そして優勝は棚ぼたで須知軍曹。試合後のミラクルマンとのマイク合戦も本職の須知軍曹に軍配。(ミラクルマンのマイクは寒すぎる‥‥)

 ここでラッキー池田&ドン荒川&体操のおねえさんによるプチシルマ体操。スポンサー契約など大人の事情もあろうが、間延びしまくりでまったくの無駄時間。
 しかもこのあとに 15 分間の休憩。売店でのグッズ販売など大人の事情もあろうが、とにかく進行がダレダレ。

【大阪プロレスタッグ選手権試合】
《王者》ガイナ&ゼウス vs 政宗&秀吉 vs フラッシュムーン&ツバサ

 トリプルスレッド。試合前に「3 組 6 選手のなかから任意の 2 選手がリング上で戦い、パートナー以外にもタッチ可能」とのルール説明があったが、試合はメキシコ・ルールで進行するため、あまり意味はなかったかも。

グラン浜田&ウルティモ・ドラゴン vs スペル・デルフィン&ザ・グレート・サスケ
 デルフィンとサスケの連携がまったくなく、1 vs 2 vs 1 の様相でスウィングするはずもなく。そんななか、ウルティモのプロレス的センスの良さが光る。

【大阪プロレス選手権試合】
《王者》ビリーケン・キッド vs タイガースマスク

 世代交代がうまく進行していることを感じさせる一戦。前半はいまいち噛み合わなかったが、後半は高度な技とカウント 2.9 の応酬。タイガースマスクが新王者に。
 試合後、バッドフォースが乱入し、袂を分かっていたビリーとタイガースが共通の敵を前に結託することに。‥‥と、上手く次期シリーズにつなぐ。


 休憩後の 3 試合はなかなか見応えがありましたが、とにかく進行が悪すぎました。この内容でトータル 4 時間半は拷問です。長けりゃええってもんやないなぁと痛感。
 でもまぁ、冨宅とかウルティモとか、ポイントでたのしませてくれた選手も。メインも良かったと思いますし、構成次第で大プロもまだまだたのしめそうです。

大阪プロレス
大阪ハリケーン 2007

| | コメント (0) | トラックバック (0)

笑福亭福笑一門会

2007/2/10 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭 たま 「くっしゃみ講釈」
  • 笑福亭 福笑 「江戸荒物」
  • 笑福亭 たま 「船弁慶」
  • 笑福亭 福笑 「ミナミの旅」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 福笑 「ちしゃ医者」


 かなり早くに前売り完売になり、補助席分も事前に売り切ってたよう。立ち見も出ての大盛況で、開演前から会場には期待感からくる浮き足だった雰囲気が漂ってました。一門会と云っても福笑さんとたまさんのふたりですから、それぞれのファンが集まって濃密な空間に。会場全体がこんなテンションの会は初めてかも。
 座席指定だったんで開場後に到着しましたが、お知り合いの方々とあれこれ話してると、あっと云う間に開演。


 開口一番のたまの登場に会場から声がかかる。某大学のテレビ CM の矛盾で軽く笑わせ、講釈の芸のスタイルを解説し、「くっしゃみ講釈」へ。
 師匠との会と云うこともあってか、得意ネタをきっちり繰ってきた印象で、口跡良く流れもスムーズ。そんななかにも新しいクスグリも見られ、のんきに観ているこちらの頭が下がる思い。

 福笑の登場にももちろん会場のあちこちから声がかかり、鳴りやまない拍手。立ち見客へのフォローをし、昔の物の名称を解説してから「江戸荒物」へ。
 基本は以前に呂竹で観たのと同じ型だが、荒物屋の夫婦の「おい、あんま」「なんだい、おまえさん」のやり取りあたりから、言葉へのこだわりが笑いを増幅させる福笑節が炸裂。

 たまは福笑の「江戸荒物」を受けて、高知なまりの桂三象のおもしろエピソードをマクラに。
 「船弁慶」もスッキリ整理されてる印象。時間の都合か、師匠への配慮か、いつもよりほんの少し抑えめに演りつつも、要所々々のたま流のこまかい演出が効果的。

 福笑の 2 席目は、ファミレス店員の年齢によるイントネーションの違いを考察し、言葉に着目した自作の「ミナミの旅」。中年の男ふたりがアメリカ村へジーパンを買いに行く噺。
 途中のラーメン屋では横柄な店員に噛みつき、ジーンズ・ショップではいまどきの言葉遣いの店員に説教する。アメリカ村へ向かいつつ世間にボヤきまくり、尋常じゃない言葉へのこだわりで笑いを積み上げる。道中、横道へそれて繁昌亭の客を持ち上げるサービスも。

 中入りを挟んで、福笑は電車内での人間ウォッチングから医者の物云いへとマクラをつないで「ちしゃ医者」を。
 やはり後半、赤壁周庵先生が駕籠のなかで肥壺を抱える場面がえげつない。噺を中断して肥汲み業の解説を入れたり、観客へのサービスをも笑いにしながら、とことん過剰に汚い。福笑は「中途半端はあきまへん。突き抜けて行くとこまで行くと、なんや甘~い香りがしそうな」と云っていたが、臭いもんは臭く、汚いもんは汚い。それでもここらのやり過ぎ感が福笑の真骨頂。大爆笑。


 とにかくヘヴィで濃厚な一門会でした。たまさんは自信のネタを洗練させてきた感じでしたし、福笑さんはこだわりを最大限にまで高めてきた感じでした。客席で笑いがうねりになってる感じがして、ものすごい一体感でした。
 笑いの追求に対して貪欲なふたりですが、交互に観ることで師弟での指向の違いも浮き彫りになってた気がします。今後も要注目の一門です。定期的な一門会の開催に期待しています。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

こごろうの会 桂こごろうの勉強会

2007/2/9 @露天神社(お初天神)参集殿

  • 笑福亭 由瓶 「看板の一」
  • 桂 こごろう 「素人浄瑠璃」
    ―― 中入り ――
  • 桂 文華 「ふぐ鍋」
  • 桂 こごろう 「桜の宮」

※ その 10


 ひさしぶりの『こごろうの会』と思ってたんですが、前回から 5 か月ぶりだったそうで、途中 1 回抜けただけでした。
 雨男のこごろうさんの会で、やっぱり天気は悪かったんですが、ちょっと早めに行ってもすでに 10 人ほど列ばれてました。入りは 70 人ほど。


 開口一番の由瓶は、マクラで会主のこごろうを上げたり下げたり。
 「看板の一」は親父っさんが江戸っ子の型。それを真似るアホの江戸弁に大阪弁が混じって、おもしろさを増幅。

 こごろうの 1 席目は、マクラでカラオケの話。入門したての頃に生喬とよく行ったと云う話から、枝雀のカラオケの思い出など。
 「素人浄瑠璃」は、浄瑠璃道楽の旦那の表情が秀逸。客が来ないことがわかるたびに険しくなり、来ることがわかるたびにゆるむ。このゆるみ具合がこごろうらしくこまかい演出で。

 中入りを挟んで、ゲストの文華は軽くマクラを振るが、独特のノリがたのしい。鍋の話から「ふぐ鍋」へ。
 独特の荒っぽい口調がええ味に。いよいよふぐを食べることになり同時に口へ入れる場面がたのしく、鍋の中央への線の引き具合もクスグリに。

 観客にメクリをめくってもらってのこごろうの 2 席目は、すぐさま「桜の宮」へ。花見の趣向で芝居をすることにした 4 人のキャラが立ちまくり。本番で登場する 2 人の浪人も加わってにぎやかに。
 序盤のアクシデントをものともせず、ラストまでたっぷりと。前半はもうちょっと軽めでも良いかも。


 こごろうさんの 2 席はどちらも気合い十分でたっぷり、ゲストの文華さんと由瓶さんも違った味わいで、満腹の会でした。

 次回は 3 か月後‥‥の予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

旭荘の会 あの頃みんな若かった

2007/2/7 @天満天神繁昌亭

  • 桂 佐ん吉 「つる」
  • 桂 枝三郎 「七度狐」
  • 桂 雀松 「片棒」
  • 桂 千朝 「一文笛」
    ―― 中入り ――
  • 桂 米八 《曲独楽》
  • 笑福亭 仁福 「高津の富」


 直前まで行くかどうか迷ってたんですが、千朝さんと雀松さんはおそらく繁昌亭初登場だろうと云うことで、その勇姿を拝みに前売りを手配しました。
 京橋のアパート・旭荘にゆかりの噺家が寄っての会です。入りがまったく読めなかったんですが、8 割ほどの入りに。いつもとはまた違った客層だったのは、雀松ファンが多数詰めかけてたのかも。


 開口一番の佐ん吉はもちろん旭荘関係者にあらず。いつもの占いや似てる芸能人のマクラから「つる」を。きっちりと、トントントンとテンポ良く。

 つづく枝三郎を観るのはおそらく初めて。なんとも云えない独特のまったりした語り口でマクラからたのしい。茶髪の長髪は 5 歳の息子のリクエストで速水もこみちを意識したものだそうだが、どうも姉歯に似てきたと。
 「七度狐」は「煮売屋」のくだりから。人物の演じ分けも明確で雰囲気たっぷり。時間調整か、尼寺でのべちょたれ雑炊はカット。旭荘時代はよく先輩にダメ出しされたそうで、楽屋と時間を気にしながらの高座だったのかも。

 雀松の登場に客席から「待ってました!」の声がかかる。マクラで酔客からツッコまれるも、やんわりかわす。
 松阪投手の 60 億円を詳細に分析し、高齢化社会に触れてから、自分の死後の金の行く末が気になる「片棒」へ。どんな葬儀をするかを父親が訊ねると、長男は父親の銅像を建てて知り得るかぎりの宗教を呼び、次男はお祭り騒ぎで遺体を踊らせ長刀鉾の上に父親のからくり人形を載せて大阪中を練り歩き。丁寧な口調で云うことに漢字が多い三男も、よくよく聞けば無茶なことを。ここらの悪ノリ具合が抜群。

 旭荘の住人ではなかったが、よく遊びに行っていた準レギュラーの千朝は、旭堂南学(現・南左衛門)の話題など。
 捕まった泥棒がよく口にする「遊ぶ金がほしかった」に千朝らしいツッコミを入れてから「一文笛」をたっぷりと。が、睡眠不足でウトウト‥‥。酔客もウトウト‥‥。

 中入りを挟んで、米八の曲独楽は時間的余裕があってか、いつもの芸に加えて、一尺四方くらいの板の上に並べた 5 個の独楽をひとつずつ回すと云う芸を。独楽にそれぞれ、米朝、ざこば、南光、小米朝、すずめ、と名前を付けて、なかなかたのしい。

 トリの仁福は自虐的マクラ。うだうだとなかなか噺に入らず、「高津の富」を「(ネタ)出さんといたら良かった」。
 その「高津の富」は、‥‥荒いなぁ。まぁそこが仁福の味とも云えるわけで。


 同窓会とも云える会でしたが、「古典落語をたっぷり」って感じが良かったです。文太さんからも出演の打診があったそうで、第 2 回、第 3 回、‥‥と続けてほしいです。
 それにしても、酔っ払いには参りました。寄席と云う形態上、泥酔してなければ入れることになるんでしょうけど、ここらは判断が難しいでしょうね。今回は千朝さん以降はスヤスヤ寝入ってたんで被害は少なくて済みましたが。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ANGRA / BLIND GUARDIAN - Japan Tour 2007

2007/2/4 @なんば Hatch


 ブラジルの ANGRA とドイツの BLIND GUARDIAN のカップリング・ツアーは、さながらパワー・メタル界のワールド・カップの様相。(もっとも、ドイツ代表が BLIND GUARDIAN と云うと異論もあろうが、たとえ話と云うことでご了承を)
 とくにスタンディングのコンサートは開演 1 時間前に会場が通例で、ゆえに立って待ってる時間も長くなるわけです。これはつらい‥‥。それでも 某後輩 にナイス・ポジションをキープしてもらってたおかげで、かなり助かりました。
 今回はダブル・ヘッドライナーと云うことで、出演順を公演毎に入れ替えてるそう。大阪は BLIND GUARDIAN から。


BLIND GUARDIAN

 ほぼ定刻にスタート。これと云ったステージ・プロダクションはなし。人気のほどはよくわからないが、コーラス部やサビをいっしょに歌ってる観客が多く、ここらはさすがに老舗バンドだなぁと感心。曲が終わる毎にヴォーカルの MC が入って、丁寧と云うか、人柄がうかがえる。
 このバンドは、名前は知ってたが 1 度も聴いたことがなく、予習する時間もなく、今回のライヴが初体験。パワー・メタルにおもしろい味付けが入ってて、曲はなかなか。ただ、ヴォーカルは声域が狭いのか、高域がシャウトと云うよりガナリ声を絞り出してるようで、チともったいない。中域の伸びや張りはなかなかなんで、トレーニング次第でもっと良くなりそう。
 セットは約 1 時間半。

  1. War Of Wrath - Into The Storm
  2. Born In A Mourning Hall
  3. Nightfall
  4. The Script For My Requiem
  5. Vallhala
  6. Fly
  7. Time Stands Still (At The Iron Hill)
  8. And The Story End
  9. This Will Never End
  10. And Then There Was Silence

  11. Imagination From The Other Side
  12. The Bard's Song (In The Forest)
  13. Mirror Mirror


 セット・チェンジの間に軽食で ANGRA に備える。こちらは新譜のイラストのバック・ドロップが。こっちのテンションも上がってきます。約 30 分の休憩を挟んで、いよいよスタート。


ANGRA

 スタート直後、サウンド・バランスが最悪。と云うか、鳴ってないパートもあった感じ。なんとか持ち直すも、エドゥ(Vo)のマイク音量が小さすぎる。逆に声が出てないだけだったのかも。と云うのも、どっかで「エドゥののどの調子が思わしくない」と云う記述を見た記憶があり、少し心配してたため。オープニングの“Carry On”では高音がまったく出ておらず、さらに高くなる最後のところはカットし、メドレーで“Nova Era”へつなぐと云う苦肉の策。中域はしっかり出ていたので、高音域がほとんど使われていない新曲はそこそこイケてる感じ。
 ステージが進むにつれてエドゥの調子も徐々に上向いた感じ。ただ、やっぱりつらいのか、客にマイクを向けて歌わせる場面が散見。それ自体は悪いとも思わないが、やはり心配になる。
 聴きたかった“Angels And Demons”を演ってくれてラッキー。これで“The Shadow Hunter”も演ってくれたら云うことなかったが、前作の曲だから贅沢は云うまい。
 “Spread Your Fire”で大団円かと思いきや、エドゥがなにやらしゃべってメンバーがポジションを入れ替え、THE BEATLES の“Come Together”を。なんかよくわからんが、サプライズっぽい。サプライズ過ぎてぽかんとしてる客も。
 こちらも約 1 時間半のセット。それにしても、仁王立ちで 2 階席あたりを見ながらギターを弾くキコの姿はかなりカッコ良かった!

  1. Unfinished Allegro - Carry On - Nova Era
  2. Voice Commanding You
  3. Waiting Silence
  4. Wings Of Reality
  5. Z.I.T.O.
  6. Heroes Of Sand
  7. Ego Painted Grey
  8. Angels And Demons
  9. Salvation: Suicide
  10. Crossing - Nothing To Say
  11. Rebirth
  12. Course Of Nature
  13. Deus Le Volt! - Spread Your Fire

  14. Come Together


 タイプが似てるっちゃあ似てるバンドだけに、おなかいっぱいです。後方はやや空きもありましたが、前方は満員でしたし、待ち時間入れて 4 時間以上立ちっぱなしで、かなり疲れました。それでもそこそこの満足度。エドゥのノドがちょっと心配です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »