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笑福亭福笑一門会

2007/2/10 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭 たま 「くっしゃみ講釈」
  • 笑福亭 福笑 「江戸荒物」
  • 笑福亭 たま 「船弁慶」
  • 笑福亭 福笑 「ミナミの旅」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 福笑 「ちしゃ医者」


 かなり早くに前売り完売になり、補助席分も事前に売り切ってたよう。立ち見も出ての大盛況で、開演前から会場には期待感からくる浮き足だった雰囲気が漂ってました。一門会と云っても福笑さんとたまさんのふたりですから、それぞれのファンが集まって濃密な空間に。会場全体がこんなテンションの会は初めてかも。
 座席指定だったんで開場後に到着しましたが、お知り合いの方々とあれこれ話してると、あっと云う間に開演。


 開口一番のたまの登場に会場から声がかかる。某大学のテレビ CM の矛盾で軽く笑わせ、講釈の芸のスタイルを解説し、「くっしゃみ講釈」へ。
 師匠との会と云うこともあってか、得意ネタをきっちり繰ってきた印象で、口跡良く流れもスムーズ。そんななかにも新しいクスグリも見られ、のんきに観ているこちらの頭が下がる思い。

 福笑の登場にももちろん会場のあちこちから声がかかり、鳴りやまない拍手。立ち見客へのフォローをし、昔の物の名称を解説してから「江戸荒物」へ。
 基本は以前に呂竹で観たのと同じ型だが、荒物屋の夫婦の「おい、あんま」「なんだい、おまえさん」のやり取りあたりから、言葉へのこだわりが笑いを増幅させる福笑節が炸裂。

 たまは福笑の「江戸荒物」を受けて、高知なまりの桂三象のおもしろエピソードをマクラに。
 「船弁慶」もスッキリ整理されてる印象。時間の都合か、師匠への配慮か、いつもよりほんの少し抑えめに演りつつも、要所々々のたま流のこまかい演出が効果的。

 福笑の 2 席目は、ファミレス店員の年齢によるイントネーションの違いを考察し、言葉に着目した自作の「ミナミの旅」。中年の男ふたりがアメリカ村へジーパンを買いに行く噺。
 途中のラーメン屋では横柄な店員に噛みつき、ジーンズ・ショップではいまどきの言葉遣いの店員に説教する。アメリカ村へ向かいつつ世間にボヤきまくり、尋常じゃない言葉へのこだわりで笑いを積み上げる。道中、横道へそれて繁昌亭の客を持ち上げるサービスも。

 中入りを挟んで、福笑は電車内での人間ウォッチングから医者の物云いへとマクラをつないで「ちしゃ医者」を。
 やはり後半、赤壁周庵先生が駕籠のなかで肥壺を抱える場面がえげつない。噺を中断して肥汲み業の解説を入れたり、観客へのサービスをも笑いにしながら、とことん過剰に汚い。福笑は「中途半端はあきまへん。突き抜けて行くとこまで行くと、なんや甘~い香りがしそうな」と云っていたが、臭いもんは臭く、汚いもんは汚い。それでもここらのやり過ぎ感が福笑の真骨頂。大爆笑。


 とにかくヘヴィで濃厚な一門会でした。たまさんは自信のネタを洗練させてきた感じでしたし、福笑さんはこだわりを最大限にまで高めてきた感じでした。客席で笑いがうねりになってる感じがして、ものすごい一体感でした。
 笑いの追求に対して貪欲なふたりですが、交互に観ることで師弟での指向の違いも浮き彫りになってた気がします。今後も要注目の一門です。定期的な一門会の開催に期待しています。

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上から読んでも「笑福亭福笑」、下から読んでも「笑福亭福笑」。 あ、ブログは横書きですが…(笑)。 私が福笑さんを初めて知ったのは、昨年の「三代目桂春團治 極付十番落語会」。 いきなり春團治師匠のモノマネから入って、お腹がよじれるほどの大爆笑の渦だっ た高座を拝見して、一回でノックアウトされてしまいました。 それ以来大ファンの福笑さんの一門会、チケットが取れたのは本当にラッキーでし た。そして、無事に見... [続きを読む]

受信: 2007.02.21 10:17

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