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あやめ・鶴笑 二人会!

2007/3/16 @茶臼山舞台

  • 桂 あやめ 「寿限無」
  • 笑福亭 鶴笑 「平林」×「酒の粕」
  • 桂 あやめ 「サカイで一つだけの花」 (作:桂あやめ)
  • 笑福亭 鶴笑 「パペット落語 布芝居赤ずきん」 (作:笑福亭鶴笑)
  • 笑福亭 鶴笑 「パペット落語 義経千本桜」 (作:笑福亭鶴笑)
    ―― 中入り ――
  • 月亭 遊方 「GORO」 (作:月亭遊方)
  • 姉様キングス 《音曲漫才》
  • あやめ、鶴笑、染雀 《二人羽織》
  • 《グランド・ファイナル》


 「緊急開催、茶臼山ホンマにグランドファイナル!」と銘打って、茶臼山舞台のホンマに最後の落語会。先日の『できちゃったらくご!』でチラシが入ってまして、限定 40 名と云うことですぐさま予約。予約完売の満員御礼です。


 “石段”で登場したあやめは、花枝の頃に戻った気分で、何十年ぶりかに演ると云う「寿限無」を。めでたい名前を付けてもらいに行ってるのに、いちいちツッコミを入れる父親がたのしい。最後に出てきた「長久命」「長助」に「はじめからそれ云うとけ!」。

 黒紋付きで無防備に登場した鶴笑は、いきなり「ごくお古いお噂でお付き合いを‥‥」と入りつつ、ひさびさの古典落語に照れてるよう。噺の導入部を何度も繰り返しながら、観客を探ってるよう。
 ようやく始まったのは「平林」。道中、丁稚が《平林》の読みを教えてもらって、「こんな口の動かしようやなかったで」「こんな云いにくい名前やなかったで」と云うつぶやきがたのしい。「《ひらばやし》をおぼえられんのに(4 種類も)すぐおぼえられるわけがない」と、途中で止めてしまう。
 で、いきなり「酒の粕」へ。酔っ払ったことを自慢してまわってる男と、さっきの「平林」の丁稚が道でばったり。「平林」と「酒の粕」のサゲを続けざまに。ストーリー的に無理のない噺のクロス・オーヴァーにバカウケ。
 あとのあやめが「どっちを演るか迷ってた」と云ってたが、両方をミックスして演れてしまう鶴笑のセンスに脱帽。

 ふたたびあやめで「サカイに一つだけの花」。花屋の花を擬人化した噺。花のキャラクターがさまざまで、しかもそれぞれの花にマッチしててたのしい。なんでもかんでも差した花かごを見て「まるで《百花繚乱》」「傷もんばっかりやから《百貨店によう売らん》」でサゲ。

 師匠の故・笑福亭松鶴の出囃子でふたたび登場した鶴笑は、得意のパペット落語。いちばん最初に作ったと云う、A3 くらいのボードに小さい人形が「布芝居赤ずきん」。小さくて演れる会場が限られるそうだが、カーテン・コールまで終始たのしく。
 つづいて「義経千本桜」の「河連法眼館の段」を。狐忠信の宙乗りを釣り竿に結わえた人形で再現。客イジリも手慣れたもんで、落語「猫の忠信」でも馴染み深い場面をにぎやかに。

 中入りを挟んで、飛び入りゲストの遊方が鶴笑との思い出をマクラに、自作の「GORO」を。田舎の喫茶店で、他の客の間違いにツッコめないもどかしさを描いた噺。関西ならではのイライラ具合がたのしい。

 つづいて姉様キングスがにぎやかに。本日のおたのしみは、都々逸、長崎ぶらぶら節、ストトン節、島唄(スペイン語ヴァージョン)など。いつもよりたっぷりと。

 さらに、売れっ子芸者のあやめ姉様に恋する幇間の鶴八(鶴笑)が、粋なところを見せようと染雀に助けてもらって三味線で「奴さん」を披露する‥‥と云う二人羽織。稽古中にしてはそこそこ形になっている。

 最後にグランド・ファイナルと云うことで、出演者が全員登場。手伝いに来ていた桂三金や笑福亭たまも舞台に上がって、お客さんも交えてビールで乾杯。プレゼント付きジャンケン大会もあり、にぎにぎしく大団円。


 茶臼山の最後は充実の会でした。あやめさんと鶴笑さんのお人柄もあって、終始リラックスした、たのしい雰囲気でした。
 先の『ドミニカへ行くの会』で鶴笑さんに初遭遇したんですが、今回もノック・アウトされました。落語の技術はともかく、演芸人としてのポテンシャルの高さを実感。鶴笑さんの高座で、下座のたまさんが大爆笑してたのが象徴的でした。

 1 年半ほど通いまくった茶臼山舞台がなくなるのはちょっとさみしいですが、あやめさんは繁昌亭を中心に新たな動きを見せられてますし、時期を見てまた別にスペースを作りたいと云う意向もお持ちのようですんで、今後の動きにも注目です。

茶臼山舞台

上方落語協会茶道部
KAKUSHOW.COM

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