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福楽の底力

2007/5/19 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 森乃 石松 「浮世根問」
  • 桂 福楽 「子ほめ」
  • 露の 新治 「兵庫船」
  • 桂 福楽 「打飼盗人」

※ Vol. 9


 この日は『たまのカシミヤ 100 %』と迷ったんですが、福楽さんをチョイス。新治さんがゲストってのも大きかったです。
 梅田から難波へ移動し、某 C さんと合流。虫養いしてからワッハ上方へ。誰もいません。‥‥開場後、ぼちぼち来られましたが、入りは 15 人でした。


 開口一番の石松は初見。マクラは余裕がない感じで、しかもちょっとブラックなネタを持ってくるんで笑えないのがつらい。ネタの「浮世根問」に入ると徐々にテンポ良く。

 ゲストの新治は入りの悪さをイジリ倒し、入りの悪かった地方興行での話やら、病院でのええ話もはさみながら、いろいろとマクラをつないで旅ネタの「兵庫船」を。これと云った派手な演出はないが、心地良い口跡で船旅もたのしく。喜六が扇子に質札をくくり付けて「流れやすいように」と頓智を効かせる。

 福楽の 1 席目は、十数年ぶりに演ると云う「子ほめ」。春團治の型を踏襲しているが、年齢のことを考えてる喜六の間がスゴい。どうスゴいって、絶句したかと思わされそうなギリギリのライン。それでも下に云う 45 歳と上に云う 10 歳の間の 40 歳の伊勢屋の番頭に対して、どっちに云えば良いか論理的に悩むあたりは福楽らしい。
 2 席目は「打飼盗人」。初めて観るネタだが、「仏師屋盗人」と同趣向の噺で、こっちは盗人の同情を誘って逆に金を置いていかせる。盗人に入られた男の頼りなさが福楽のニンにぴったりで、無職と云うことに説得力を与える。ゆるぅ~い身の上話で盗人を丸め込むくだりがたのしい。


 独特のフラの福楽さんと、語り口が耳に心地良い新治さんで、なかなか充実の会になりました。とくにゲストの新治さん、まだ数えるほどしか高座を観てませんが、もっと観たいと思わされました。

 次回は 7 月 28 日(土)の予定です。

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