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二人のビッグショー in 大阪 柳亭市馬・柳家喬太郎 二人会

2007/6/24 @TORII HALL

  • 林家 染左 「軽業」
  • 柳家 喬太郎 「夫婦に乾杯」 (作:春風亭昇太)
  • 柳亭 市馬 「佃祭」
    ―― 中入り ――
  • 柳亭 市馬 「雛鍔」
  • 柳家 喬太郎 「へっつい幽霊」

※ Vol. 4


 朝から GUNS N' ROSES 日本武道館公演のチケットを確保し、そのまま TORII HALL へ。11 時より整理券配布ってことで、ちょっと早いかと思いましたが、なんのなんの、すでに行列になってました。
 で、昼食がてらしばし時間を潰して会場入り。早々に前売り完売となったそうで、大入り満員です。


 開口一番の染左は「上方らしい噺を」と云うリクエストで、旅ネタ『東の旅』から「軽業」。安定感抜群で、ハメモノも入ってにぎやか。もぎ取りでだまされたあと、いちいち「イタチ(致し)方ない」ってな駄洒落を云うのがおかしい。サゲは「カルワザ(身体)じゅうが痛い」。

 喬太郎の 1 席目はマクラたっぷり。羽織を脱ぐと SWA ジャージ着物で、春風亭昇太の作った「夫婦に乾杯」を演って「知らないところで昇太いじめ」。
 新商品のネーミング会議で、ひょんなことから夫婦仲が良すぎることを非難され、帰ってから夫婦喧嘩を試みる‥‥って噺。ラヴラヴ指数の高い女房が絶品。喧嘩が始まってからの訳のわからないやり取りもおもしろく、昇太のは観てないが、かなり喬太郎味が濃くなってる印象。

 喬太郎と一緒になることの多い市馬は「夫婦に乾杯」を指して「私もそろそろ演れるんじゃないかな?」。そのあと喬太郎との出会いからいろいろとマクラをつなぎ、「情けは人のためならず 巡り巡りて己が身のため」の紹介や、昔の神信心や祭りについてのあれこれから「佃祭」へ。
 佃祭でたっぷりたのしんだ男が終い船へ乗り込もうとしたところ、見知らぬ女に袖を引かれて乗り損ねる。その終い船が沈んでしまい、男が死んだと早合点した女房と町内の連中が葬式を始めてしまう。語り口はやわらかく軽妙だが、登場人物のちょっとした喜怒哀楽の表情がお見事。

 中入りを挟んで、市馬の 2 席目は子ども時代の話から「雛鍔」へ。銭を知らずに「お雛様の刀の鍔か?」と云った純真な御大尽の子息に感心した植木屋が、家へ帰って自分の息子に云って聞かせる噺。息子の生意気さもさることながら、女房の憎めないおっちょこちょいぶりがたのしい。

 トリの喬太郎は妙な柄の浴衣で登場。わりとスッと「へっつい幽霊」へ。序盤の落語世界の崩し方や、「雛鍔」を引用したクスグリは喬太郎ならでは。そっからはじっくり古典の世界へ。基本ラインは上方同様。人物の切り返しが明確で、喬太郎の技量をたっぷり堪能。


 市馬さんと喬太郎さんが、がっぷり四つに組んだ感じでした。喬太郎さんの切れ味もさることながら、市馬さんのほっこりした味わいがなんとも云えず、とくに「佃祭」は満足度の高い高座でした。

 次回は来年 1 月 27 日(日)の予定ですが、その前の 9 月 17 日(月・祝)の『柳亭市馬独演会』もたのしみです。

柳亭市馬公式サイト

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コメント

はじめまして、以前から楽しく読ませて頂いています。
わからない演目があったので助かりました。

こちらの会で市馬さんの噺を初めて聞いたのですが、
落ち着いた優しいお声と雰囲気があり、
毒舌の多い江戸の噺もカラっと演じられていて、
本当に気持ちが良かったです。

(「佃祭」でいらなくなった棺桶をお婆さん(!)に
持って帰れと言って、お婆さん共々一同笑うという場面が、
江戸だからか市馬さんだからか、さっぱりしていて
こちらも嫌味無く笑え、何か感動しました。)

関係ないですが今日の笛上手でした。

投稿: sin | 2007.06.30 05:31

>> sin さん
ご訪問&書き込み、ありがとうございます。
市馬さんのやわらかい雰囲気、良いですよね。
私もまだ数えるほどしか観てませんが、だんだんハマってゆくような感じです。
秋の独演会もたのしみですね。

投稿: わさび | 2007.06.30 06:58

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