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神田愛山独演会

2007/6/23 @薬業年金会館 5F 和室

【一部】

  • 旭堂 南海 『水戸黄門漫遊記』より「湊川建碑の由来」
  • 神田 愛山 『笹野名槍伝』より「海賊退治」
  • 神田 愛山 「漂泊の歌人・若山牧水 酒の歌」 (作:神田愛山)

【二部】

  • 旭堂 南海 『太閤記』より「秀吉の初陣」
  • 神田 愛山 『天保水滸伝』より「ボロ忠売り出し」
  • 神田 愛山 「葬式ばあさん」 (原作:結城昌治)


 昨年末の茶臼山舞台から半年、今回の『神田愛山独演会』は昼夜 2 公演に。
 昼の一部。開場直後に到着するも、一番乗り。座り位置を選んでると、愛山先生から話しかけていただきました。恐縮です。
 入りは‥‥なんとかつ離れ。


 前講に南海が『水戸黄門漫遊記』より、水戸黄門が楠木正成の墓を建立した話を。立て札の角に俳号の「水隠梅里」を書いて上手く事を運ぶ。軽妙なテンポが心地良い。

 愛山はえんじ色の唐草模様の着物で登場。今回の独演会へ挑む心境をマクラに、『笹野名槍伝』から「海賊退治」。前座時代に付けてもらったそう。海賊に襲われた風早丸で、ドスの効いた荒くれ者の文句が大迫力。危ういところで登場する笹野権三郎と、海賊との丁々発止の大立ち回り。臨場感抜群。
 つづけて 2 席目は、健康の話から酒の話へと進み、若山牧水の短歌をいろいろと紹介し、いつの間にかネタに入っている。講談と云うより、牧水の酒にまつわる短歌に愛山自身の経験を重ね合わせながらの随想と云った趣。


 1 時間半弱でしたが、ひさびさに心地良い愛山先生の語りを堪能。

 夜は別件を予定していたんですが、愛山先生の語り口の心地良さと、愛山先生の「夜の都合をキャンセルして残ってくださいね」との言葉につられて、夜の二部にも。
 入りは‥‥昼の半分。


 前講の南海は『太閤記』より「秀吉の初陣」。今川義元の家臣・松下之綱に仕えた秀吉が功名を上げるべく奔走する。話が枝葉へ脱線するのはいつものことだが、それがまたたのしい。

 愛山は本寸法の唐草模様の着物で登場。演し物は『天保水滸伝』より「ボロ忠売り出し」。親分の着物と金子を無断借用して賭場へ乗り込んだ、ボロ忠こと忠吉の話。金はないが度胸は据わった忠吉が大活躍(?)。ちょいちょいとクスグリも入っててたのしい。
 つづけて 2 席目は、結城昌治の小説を講談化した「葬式ばあさん」。葬儀の仕切り名人の男と、手練れの香典泥棒の婆さんの、水面下での対決。物語の展開もさることながら、ストーリー・テラーとしての愛山の面目躍如。


 愛山先生、演し物によって醸し出される雰囲気がガラッと変わるのもスゴいですね。ここらが講釈師としての腕なんでしょう。1 時間半強、堪能させていただきました。
 こんな良い会があの入りではもったいないですし、愛山先生にも気の毒です。聴く側からすれば、少人数で愛山先生の一級品の芸を堪能できたわけですから、非常に贅沢な会だったと云えますが。ハッキリ云って、今回は大赤字だったと思いますが、これに懲りずにまた来阪していただきたいです。

愛山の話芸ドットネット

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