« 五日のあやめ | トップページ | 笑福亭福笑独演会 »

六日のあやめ

 「六日の菖蒲あやめ」とは、広辞苑によると「(5 月 5 日の節句の翌日の菖蒲の意)時機におくれて役に立たない物事のたとえ」とのこと。

 で、蛇足かつあとの祭りですが、『五日のあやめ』に 5 日間通った感想など。


番組に満足

 あやめが毎日 3 席、ゲストは「あやめ自身が繁昌亭で観たい人」と「日替わりイケメン 5 人衆」で構成。『できちゃったらくご!』のメンバーが入ってなかったことで、特別な会と印象付ける効果があったと思います。
 とくに東京から春風亭昇太、神田山陽、ポカスカジャンを呼んでくれたのはうれしかったですね。昇太はともかく、山陽とポカスカジャンは関西ではなかなか観る機会がないですから。実際、よそからゲストを呼べばそれだけ費用がかかるってなもんですが、そこをあえて起用するところにあやめのプロデューサーとしてのセンスと手腕がうかがえます。
 今回のゲストはそれぞれがその日しか空いてないところにピッタリはまったそうです。幸運の女神があやめに微笑みかけてたんでしょうねぇ。


ネタに満足

 新作 11 席+古典 3 席+姉様キングスをまんべんなく配置。
 新作は、初期作品から定番ネタ、記念の会向けの趣向物と、バラエティに富んだチョイス。とくに趣向物は普段掛ける機会がほとんどないようで、ネタの虫干しの意味合いもあったかと思いますが、それらがみな良くできた噺で、タンスの肥やしにしておくにはもったいないと思いました。定番ネタの安定感は云わずもがなで、初期作品も古さを感じさせないよう手を入れられていて、とにかく充実していたと思います。
 古典の方は、「軽業」と「船弁慶」はスタンダードでしたが、女性版「ちりとてちん」が秀逸で、まさに新作派の面目躍如。
 姉様キングスは云わずもがな。さすがに過激度は抑えてましたが、本人らがたのしんで演ってる風が舞台から伝わってきます。いつもながらにぎやかに。


エピソードに満足

 あやめ本人はもとより、ゲストからもあやめのエピソードがいろいろと。とくにあやめ本人は 3 席ともマクラを振ってまして、そのエピソードの多さにもびっくりさせられます。(もっとも、新作だとネタ自体が短いものが多く、マクラを振らざるを得ないと云うのも一因かもしれませんが)
 それぞれのネタにまつわる話や、入門前後の話など、かなり興味深いエピソードがマクラに満載されてました。


客席の雰囲気に満足

 繁昌亭と云うせまい会場での一体感、とにかくこれが良かったように思います。繁昌亭バブルのお客さん(とくにあやめ目当てでもなく、単純に繁昌亭に行ってみたかったお客さん)はいたかもしれませんが、きっかけはなんであれ、みんなたのしみにして来てはるなぁってのが会場の雰囲気から伝わってきました。
 ただ、やっぱり何回か鳴ったんですよねぇ、携帯電話が。残念。


料金設定に満足

 前売り 2,500 円、当日 3,000 円は独演会としては普通だと思いますが、通し券 10,000 円(1 日あたり 2,000 円)はお値打ち。これでおみやげ付きですから、かなりお得感がありました。


長蛇の列にぐったり‥‥

 通し券のこともあって全席自由にしたんだと思いますが、当日指定制にするとか、整理券くらいは出しても良かったんじゃないかと思います。スタッフの負担とか、なかなか難しい問題もあるのかもしれませんが。


 ‥‥とまぁ、なんやかんや書きましたが、とにかく充実した 5 日間でした。
 終演後はあやめさんご本人が毎回お見送り。これは繁昌亭だからこそできたサービスかもしれませんが、ここらの気配り・サービス精神はさすがだと思います。(そのあと、毎日へべれけになるまでの打ち上げだったそうな)
 非常に満足度の高い企画で、あやめ支持度が一気に上がりました。5 日連続の独演会と云っても大上段に構えることなく、あやめさんの視線はお客さんと同じ高さにあるなぁと思いました。気が早いようですが、いまから 30 周年がたのしみです。

 あやめさん、5 日間お疲れさまでした。

上方落語協会茶道部

|

« 五日のあやめ | トップページ | 笑福亭福笑独演会 »

コメント

わさびさんのことだから通しで行かれると思っていました。お疲れさまでした。
なかなかに充実した内容だったようで、良い財産になったことでしょう。
五日間のレポもたっぷりで、楽しませていただきました。
あやめ姐さんの株があがるのは傍目にいてもうれしいですね。
次回30周年には参戦したいものです。

投稿: 高岳堂 | 2007.06.09 21:54

>> 高岳堂 さん
今回の 5 日間はハズレなしで、ホントに充実してました。
いまだになんとも云い難い満足感で満たされてます。

投稿: わさび | 2007.06.09 22:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 六日のあやめ:

« 五日のあやめ | トップページ | 笑福亭福笑独演会 »