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千朝落語を聴く会

2007/6/30 @太融寺本坊

  • 桂 雀太 「まんじゅうこわい」
  • 桂 千朝 「つぼ算」
  • 笑福亭 三喬 「転宅」
  • 桂 千朝 「猫の忠信」

※ 第 43 回


 やはり土曜はどうしても腰が重くなってしまいます。が、一念発起して出発。開場過ぎくらいに到着したんですが、すでにええ感じの入り。今回は会場を仕切ってギッシリ感が向上し、高座も 1 段低くなって観やすくなってました。
 ちゃんと数えてませんが、開演の頃には 120 人くらいは入ってたと思います。


 開口一番の雀太の「まんじゅうこわい」は、時間の都合で怪談調になるくだりは端折るも、町内の若い衆が集まってワチャワチャしてる感じがたのしく小気味良い。登場人物のカラーもそれぞれいろいろで、安定感も抜群。

 千朝の 1 席目は、昭和 30 年代の電化製品の三種の神器についてリカちゃんを引き合いに出して軽く笑わせてから「つぼ算」へ。滑稽噺をじっくり丁寧に演ることで、千朝の味がじんわり。
 終盤、買い物上手と瀬戸物屋の番頭とのやり取りはややあっさりめに。番頭はもうちょっと勘定に困惑する方がサゲに説得力が出るようにも思うが、ここらのさじ加減は難しいところか。

 ゲストの三喬は、「つぼ算」や「宿題」(作:桂三枝)のあとは計算が気になって演りにくい‥‥と引きずりつつ、恒例の《こんな女性は愛人になれない 5 箇条》を紹介して、得意の泥棒ネタで「転宅」を。のっけに登場する、船場の長屋へ入ろうとする泥棒の表情がなんとも間抜けズラで、ここらは三喬の独壇場。いまどきのクスグリも自然に。行方知れずになった女が三味線の師匠だったけに「うまいこと調子合わして行きよった」でサゲ。

 千朝の 2 席目は、浄瑠璃(義太夫節)の稽古屋の様子をごく簡単に紹介して、狂言『義経千本桜』がからむ「猫の忠信」を、こちらも丁寧に。千朝はそれほど声色を変えないが、それでも人物が明瞭に演じ分けられてるのが魅力。後半、徐々にミステリアスになって、クライマックスのニセ常吉の独白は雰囲気たっぷり。
 こちらもサゲはあっさりと。サゲの落とし具合、あるいは故・桂枝雀が云うところの《緊張と緩和》にはあまり頓着してないのかも。あるいはここらが千朝落語の美学か。


 4 席どれも良く、大満足の会でした。とくに個人的に好きなネタの「猫の忠信」を千朝さんで聴けて、しかも出来が良くてホクホク。若いお客さんにも千朝さんの芸が良くウケてましたよ。

 次回の予告はありませんでしたが、毎年恒例の独演会が 9 月 13 日(木)にワッハホールで。乞うご期待!

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