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五日のあやめ

2007/6/7 @天満天神繁昌亭

【桂あやめ落語家生活 25 周年記念 一日三席相勤めます】

  • 桂 二乗 「普請ほめ」
  • 桂 あやめ 「京阪神日常事変」 (作:桂あやめ)
  • 林家 染雀 《御祝儀舞》
  • 桂 あやめ 「船弁慶」
    ―― 中入り ――
  • 桂 雀三郎 「ちしゃ医者」
  • 姉様キングス 《音曲漫才》

※ 五日目


 とうとう千秋楽。前 2 日の状況から油断してたってわけでもないんですが、会場へ向かうバスのなかで某 C さんからメールで、17 時前の段階ですでに 20 人近く列んでる、との情報。一応サラリーマンなんで、そんなん無理やって!
 17 時半前に会場に着くと、すでにその倍くらいになってました。先頭の方々は《あやめ親衛隊》って感じのおばちゃんです。おばちゃんは時間あるからなぁ。暑いなか、ご苦労さんです。
 それでもまぁ、某 C さんのおかげでいつもの席へ。ありがたやぁ~。この日は前売り完売の大入り満員です。


 最後の《日替わりイケメン 5 人衆》は二乗。ことさらそのことには触れず、自分の部屋の暑さを紹介して「普請ほめ」へ。二乗の「牛ほめ」は何度か聴いてるが、かなり安定感のある高座。上手いこと短くまとまっている。

 つづいてあやめの 1 席目は、神戸でメロンパンと云えばラグビー・ボール型で白あんが入っている、と熱くメロンパン考現学を力説し、同じ関西と云えども京阪神で色合いがまったく違うことを落語に託した「京阪神日常事変」を。
 京都の北白川雅、神戸の岡本深江、大阪の千林我孫子。この 3 人が居酒屋へ‥‥って噺。我孫子の芸人ノリもさることながら、雅のゆったりした京言葉との対比でおもしろさ倍増。ハイソ意識の高い深江が「神戸はなんもないやろ!」とやりこめられるのも納得。食材の原価まで考慮してメニューを注文する我孫子には脱帽。

 あやめが着替えるまでのあいだ、染雀の御祝儀舞。「紀伊の国」は狐の出てくる踊りで、袴姿から浴衣に狐面への早替わりも。

 あやめの 2 席目は、師匠の文枝に約 20 年ぶりで付けてもらった「船弁慶」を。文枝が茶臼山舞台に出向いて稽古を見てくれたそう。
 導入部の喜六と清八のやり取りは文枝そっくりだったが、船遊びの割前が 3 円と聞いた喜六が驚嘆したところで、文枝に背中をポンと突かれたか、そこからはあやめ風味にシフト。不自然さが抜けて、いつものあやめの調子で。
 上下が不自然だったり、云い淀みや云い間違いが散見されたり、まだまだこれからと感じさせるが、それでも師匠から最後にいただいた贈り物を大切に育てようと云う気持ちのこもった、なんとも云えないほっこりした高座。

 中入りを挟んで、ゲストの雀三郎はやぶ医者の小咄から。雀三郎にかかると、手遅れ医者の小咄だけでも爆笑に。
 演し物は「ちしゃ医者」。トリにつなぐことを意識してか、わりとあっさりした印象。それでも動きのおもしろさは抜群。肥壺を股ぐらに押し込められた赤壁周庵先生の悲劇はやっぱりキツい。

 そして大トリの大喜利は、お待ちかねの姉様キングス。この日のお品書きは、都々逸、ストトン節、阿呆陀羅経。記念の大舞台と云うことでネタは A 面ベストと云う感じだが、つなぎのトークはぶっちゃけモード全開でたっぷりと。
 阿呆陀羅経ではあやめの半生を織り込んだトリづくし(おそらくこの日のための新ネタ)でグダグダになり、木魚を叩くかんざしの玉が割れると云うアクシデントが発生するも、これも姉キンらしさであり、ライヴの醍醐味。
 にぎやかに、にぎやかに、カラッと大団円。


 最後はやっぱり姉キン!だったわけですが、あやめさんの落語 2 席もなかなかで、最終日にふさわしい、あったかい盛り上がりでした。

 5 日間通った『五日のあやめ』ですが、どの日もハズレなしの興行で、あらためてあやめさんの企画力のスゴさとネタの質の高さを実感しました。
 ちょっと疲れましたが、終わったかと思うとなんだかやっぱりさみしい感じですね。

上方落語協会茶道部

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