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五日のあやめ

2007/6/3 @天満天神繁昌亭

【桂あやめ落語家生活 25 周年記念 一日三席相勤めます】

  • 桂 あやめ 「軽業」
  • 旭堂 南青 『太平記』より「八尾別当顕幸」
  • 桂 あやめ 「コンパ大作戦」 (作:桂あやめ)
  • 桂 小米朝 「立ち切れ線香」
    ―― 中入り ――
  • 桂 あやめ 「立ち切れ・小糸編」 (作:桂あやめ)

※ 一日目


 あやめさんの噺家生活 25 周年記念の 5 日間興行。会の発表前後には勝手にヤキモキしてましたが、限定 25 枚の通し券も無事確保し、いざ!

 こごろうさんの会があったミナミから南森町へ。早めに着いたんで天神橋筋商店街をブラブラ北上し、カツ丼で腹ごしらえ。えっちらおっちら天六まで進み、地下鉄堺筋線で一気に逆戻り。
 いつもよく見るお顔はチラホラで、おばちゃん層が多くて圧倒されました。この日は前売り完売の大入り。繁昌亭が始めてと云うお客さんも多かったようです。


 まずは“石段”で登場したあやめがごあいさつ。「軽業」は入門して 2 番目に覚えたネタで、兄弟子の桂文太に付けてもらったそう。高座で真っ白になって林家染丸に 2 度も助けてもらった思い出から本編へ。
 野辺からの道中は軽めに、見世物小屋はオーソドックスに「一間の大イタチ」「天竺の白いクシャク」「取ったり見たり」。清八のツッコミにあやめらしさが。軽業小屋での口上にヒヤリとさせられるも、太夫が綱を渡り始めるやグイグイと。終始にぎやかな前座。

 つづいて、あやめセレクトの《日替わりイケメン 5 人衆》から南青。7 月に続き読みする『太平記』より、楠木正成が八尾別当顕幸を味方に引き入れようと云う話。心地良い口跡に南青らしいクスグリをあちこちに配し、たのしく聴かせる。

 あやめの 2 席目は、イケメン 5 人衆の話から噺家のコンパの実態をマクラに、自作の「コンパ大作戦」。30 代女性 3 人組がコンパへ挑む必死さをテンション高く。ジェネレーション・ギャップが出る話題に神経質になり、「疱瘡ほうその跡じゃー!」と絶叫。

 小米朝は桂米朝ネタで空気を変えつつ、京都での御茶屋遊びの実体験をマクラに「立ち切れ線香」へ。噺のパーツがバラバラで全体の流れが悪く、しかもクサすぎる場面が目立つ。それでも、蔵住まいを終えた若旦那と御茶屋の女将とのやり取りはなかなかの雰囲気。

 中入りを挟んで、あやめの 3 席目「立ち切れ・小糸編」は「立ち切れ線香」の外伝。蔵住まいを終えて天満の天神さんを参詣すると出掛けた若旦那とはぐれた定吉。若旦那を捜しに宗右衛門町へおもむき、そこで小糸の恋敵の雛菊と出会う。定吉は小糸のことを雛菊から聞くことに。‥‥
 若旦那が蔵へ放り込まれるその日、小糸をめぐる恋の行方を奥行き深く。若旦那への想いを胸に小糸があの世へ。黒地に白の菖蒲柄の振り袖で出てきたあやめは、あの世で白無垢に扮した小糸に合わせて早替わり。
 あの世では「地獄八景亡者戯」の六道の辻を思わせるくだりがあったり、稽古屋で習っていた地唄が、小糸の“雪”に対して、雛菊は江戸版の「立ち切れ線香」で使われる“黒髪”だったり、ちょっとしたエピソードで噺が立体的に。とにかくストーリーが秀逸で、しっかりとした擬古典として成立。サゲも上手い。


 初日はとにかく「立ち切れ・小糸編」の印象が圧倒的でした。「立ち切れ線香」を知ってることが前提になる噺だけに単体で演れないそうですが、埋もれさせとくにはもったいない噺だと思います。

 通し券はおみやげ付きで、記念ロゴの入ったトート・バッグをいただきました。

上方落語協会茶道部

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