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新世紀落語の会

2007/6/21 @天満天神繁昌亭

  • 桂 三弥 「読書の時間」 (作:桂三枝)
  • 桂 あさ吉 「夢組」 (作:桂あさ吉)
  • 桂 あやめ 「練炭焚いたらサヨヲナラ」 (作:桂あやめ)
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭 恭瓶 「うなじの毛」 (作:北牧賢彦)
  • 桂 米二 「忘れな草」 (作:小佐田定雄)

※ 第 32 回


 曇天でじっとり蒸し暑いなか、出遅れて小走りに繁昌亭へ。ところが、入りがいまいちでいつもの席を確保。ついてることもあるもんです。
 この日は 1 階席のみで 9 割の入り。こんなもん?


 トップの三弥は師匠・三枝の「読書の時間」。司馬遼太郎の『竜馬がゆく』のカバーに隠した『未亡人日記 今夜は燃えちゃう』を息子が学校に持っていってしまい‥‥って噺。構成と云いクスグリと云い、三枝作らしい噺をそつなく。
 息子の同級生にアイドル好きの奥野君も登場。(桂三金?)

 つづいてあさ吉は、マクラで入門時のエピソードを。桂米朝に断られるも桂吉朝を紹介してもらい、吉朝の顔も知らずに会いに行き、「米朝師匠の推薦で」と云って入門に至る。なんともあさ吉らしいエピソード。断片的には知っていたが、本人から時系列に沿って聞くとよりおもしろい。
 自作の「夢組」は、先生のタマゴが教育実習で、全員が明確な将来の夢を持ってると云うクラスを訪れると云う噺。市川君が歌舞伎役者になりたいと語るときにきっちりツケが入るのがたのしい。
 ネタ的に考えると、全体にもっと大げさにクサく演った方が笑いが大きくなりそう。ここらの引っ込み具合がまたあさ吉らしいとも云えるが。

 中トリのあやめの「練炭焚いたらサヨヲナラ」は、ネット上の自殺サイトで知り合った 3 人が練炭自殺する噺。美化していた死に対し、突き付けられる非常な現実。睡眠薬と間違って下剤を大量に飲んでしまい、閉めきった狭い軽自動車のなかで 3 人がえらいことに。「あ、あかん、出るぅーーー!」で太鼓がドロドロドロドロっと入るのには爆笑。
 ラストの凄まじい情景は笑福亭福笑の「絶体絶命」と双璧。これを女のあやめが演ってるってこともまたスゴい。

 中入りを挟んで、恭瓶の「うなじの毛」はフェティシズムの噺。女性のうなじの美しさに魅了された若旦那(33)がうなじの毛を収集し始めるも、どうしても手に入れられない尼僧のうなじの毛に思いが募ってわずらいつく。
 現代的なテーマを擬古典的な世界観で。構成も良く、恭瓶の語りも雰囲気があってなかなか。

 トリは米二の「忘れな草」。物忘れの激しい熊五郎が稽古屋の師匠に知恵をさずかる噺。熊五郎が米二の雰囲気にフィットしてて、おかしみがかもし出される感じ。
 サゲがなんともざんないんで、もうひと工夫ほしいところ。(あやめの「練炭~」に比べたらかわいいもんだが)


 今回はネタが付くことが多かったようにも思いますが、それぞれなかなか味があってたのしめました。とくにあやめさんの「練炭~」は、笑福亭たまさんが演ったのしか観たことなかったんで、オリジナルを堪能できて良かった(?)です。
 それと、あさ吉さんの入門志願のマクラが吉朝ファンとしては興味深かったです。あさ吉さんにもっとたっぷり話してもらえれば、吉朝さんとのおもしろエピソードがゴロゴロ出てきそう。そんな機会を作っていただきたいです。

 次回は 9 月 6 日(水)に 8 周年記念の会で、東京から春風亭昇太さんがゲスト出演とのこと。個人的には、桂福楽さんがかなりたのしみです。

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