大銀座落語祭 2007
2007/7/16 @JUJIYA ホール
【小佐田定雄の世界 II 〈その二〉】
- 小佐田定雄・都丸 《対談》
- 林家 花丸 「お父っつぁんは魔法使い」
- 桂 都丸 「鶴亀捕物帳」
- 桂 雀三郎 「G & G」
なか卯で腹ごしらえして会場へ。ホールと云うよりパーティー会場のようなところで、150 席くらいじゃないでしょうか。ギッシリ椅子をならべた感じでした。
まずは小佐田が着物姿で登場し、台風や地震の話題を絡めてごあいさつ。都丸も登場し、ともに 30 周年と云うことで、記念の会の話などを。都丸の話に小佐田が解説的フォローを入れて、上方落語初心者にもわかりやすそう。
米朝一門での余芸の話になり、雀々と都丸でピンク・レディーを演ったり、吉朝・都丸・む雀で宮川左近ショウを演ったときのエピソードも。宮川左近ショウ用の衣装は米朝事務所が作ってくれたそうな。
小佐田作品以外に三枝作品も演るようになり、それにまつわるエピソードも。
落語は花丸から。いつもの芸名と和菓子のマクラから上々のウケ。
「お父っつぁんは魔法使い」は、借金に困った男が、魔法使いだと云う父親の力を借りて問題を解決しようとする噺。落語のネタをパロディーにした魔法がたのしい。以前よりもメリハリのある印象。
つづいて都丸はマクラで、自分の入門時だけ任侠の世界のような儀式があったってな話を。いかにもざこば(当時・朝丸)らしいエピソード。
「鶴亀捕物帳」は、頼りない岡っ引の親分のもとに、質屋の息子が弟子入りしてくる噺。質屋の息子が月謝を払ってまで子分になり、財力と人海戦術で事件を解決。主従逆転からサゲの妙が心地良い。
トリの雀三郎に「待ってました!」の声がかかる。落語の会場にまつわるエピソードをマクラに、「ここは屋根もあって壁もあって、非常に演りやすい」と。
「G & G」は、老人バンドの噺。後半、バンドの練習と云うことで、老人の自虐的メッセージを懐メロにのせた替え歌に。これを雀三郎自身がギターの弾き語りで歌う趣向。このためだけに作られた噺で、歌のうまさも手伝って拍手喝采。最後は「ファイヤー!」。
小佐田さんの予告どおり、ちょうど 2 時間くらい。最初の対談で会場がほぐれたせいか、どのネタもよくウケてました。
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