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福楽の底力

2007/7/28 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 桂 三四郎 「お忘れ物承り所」 (作:桂三枝)
  • 桂 福楽 「遊山船」
  • 笑福亭 伯枝 「長短」
  • 桂 福楽 「代書」

※ Vol. 10


 毎回、受付で次回の仮チラシがもらえるんで、今回の日時とゲストはわかってたんですが、本チラシができてないかと 2 週間ほどチェックするも見つかりませんでした。それもそのはず、今回は本チラシを作らなかったそうな。それでも 20 人くらいの入り。


 開口一番の三四郎が太鼓のみの“石段”で登場。どうも三味線の手配もしてなかったよう。定番のマクラから電車で見かけた腹立たしい出来事へと話をつないで、師匠・三枝の作「お忘れ物承り所」を。駅の忘れ物承り所でのあれこれ。三枝のネタがシュッとした三四郎のニンに合ってる。外国人とのやり取りがおもしろい。たっぷりきっちり。

 ゲストの伯枝はマクラで師匠の松鶴のエピソード。内弟子時代に兄弟子の岐代松が師匠をしくじってどつかれまくった話がスゴおもろい。
 のんびりといらちの対立する「長短」は、いらちのキレ具合がスゴい。まさに笑福亭の芸。

 福楽はネタ出ししてない(今回のチラシを作ってない)ため、1 席目はオーソドックスに、2 席目はマニアックに、と。
 1 席目は季節ネタで「遊山船」。福楽の喜六と清八はおもしろい。愛すべきアホの喜六と、鋭いツッコミの清八。ふたりのやり取りの妙と、船遊びの風流をいきいきと。稽古屋連中の船がきても三味線なしだったが。
 2 席目は自由奔放なマクラ。羽織の紐の結び方のレクチャーから、得意ネタで「代書」。代書屋が黙々と墨を擦ってるところに飛び込んできた男が「アナタハ神ヲ信ジマスカ?」。観客がネタを知ってると云う前提で、クスグリをアドリブでいじりまくり。ボケたことを云いまくる田中彦治郞に対しても代書屋は怒らず、云うと思ってましたとニコニコ。中途半端な商売を云われてもあっさり抹消し、「生計を立つ」の根元に巴焼きと減り止めをあしらい、飛田へ女郎を買いに行ったこともそのまま書き込む。「紙が余りましたねぇ。なんか書いときましょ」と、最後まで自由自在に。さながらフリー・ジャズの趣。


 ノッてきた福楽さんの高座はスゴいですね。個人的に思い入れのある「遊山船」もなかなか良い雰囲気でしたし、「代書」ではゆるゆると観客を巻き込みながら自由闊達に。ときどきこう云うのがありますから、福楽さんの会はあなどれません。

 次回は 9 月 16 日(日)です。

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