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可朝・福團治 二人会

2007/7/1 @天満天神繁昌亭

  • 桂 福丸 「東の旅 発端~煮売屋」
  • 桂 都んぼ 「みかん屋」
  • 桂 福團治 「藪入り」
    ―― 中入り ――
  • 桂 福楽 「代書」
  • 月亭 可朝 「住吉駕籠」
  • 月亭 可朝 「出てきた男」

※ 第 1 回


 とうとう可朝さんが繁昌亭に登場!と云うより、ひさびさに公の場に姿を現した!って感じでしょうか。かなりたのしみにしてた会です。
 客席は補助席も出る大入り。


 開口一番の福丸に客席から「待ってました!」の声が掛かる。この日が初めての繁昌亭の高座で、親類縁者が多く詰めかけていたよう。福丸自身はかなり緊張してる様子。
 上方落語の起こりをごく簡単に紹介して「東の旅」の発端から。一瞬言葉に詰まってしまう場面もあったが、野辺へ掛かると落ち着きを取り戻したよう。緊張からか、全体に覇気が感じられなかったが、ネタの方はきっちり丁寧。

 つづく都んぼは口開けからテンション高し。自身の初舞台の思い出をマクラに「みかん屋」を。トントントンと小気味良い。テンポが良すぎてメリハリに欠ける感もあったが、みかん屋をすることになった男のチョカ具合が都んぼのニンにぴったり。

 中トリの福團治は扇子に身体をあずけて、毎度おなじみ「‥‥疲れた‥‥」ってな立ち上がり。昔よく演ったと云う《ペケペン落語》の一節を披露。これがなかなかたのしい。内弟子修業時代のエピソードをマクラに「藪入り」へ。
 丁稚奉公している息子が藪入り(休暇)で帰ってくる、それを喜ぶ気むずかし屋の父親の心情を丁寧に。他人には憎まれ口を叩くも、子煩悩な思いを切々と。

 中入りを挟んで、なぜかテンションの高い福楽。無筆の小咄に福楽らしい分析を加え、おなじみの「代書」は福楽流のクスグリ満載でたのしい。
 履歴書を書いてもらいに来た男を、最初はおもしろがってた代書屋も、男のあまりのアホさ加減に徐々にイラつきだす、その様がありありと。時間の都合で《ガタロ》のくだりはカットし、上手くまとめる。総じて良い仕事。

 トリの可朝はカンカン帽に眼鏡にチョビ髭でゆらゆらと登場。ひときわ大きな拍手で迎えられる。かなり大きい結び柏の紋をあしらった黒の羽織を立ったまま脱ぐと、座布団へ落ち着くなり「座るまでにだいぶ疲れますわ」。その後はおなじみ「いやぁホンマにねぇ、ホンマだっせ」。取材が入ってたようで、カメラのシャッター音も。
 横山ノックのネタから乗り物の話いろいろと、あれこれマクラをつないで「住吉駕籠」へ。ほとんど落語を演ってないだろうから、抜けや間違いがあっちこっちに見受けられ、正直、落語の出来自体はそれほど良くない。それでも独特の雰囲気と語り口は妙味で、桂米朝直系をまざまざと感じさせる。さすがは筆頭弟子。
 なんとか「住吉駕籠」を演り終えて、ボーナス・トラックに「出てきた男」を弾き語り。ここらは可朝の真骨頂。観客のウケも上々で大団円に。


 一応、可朝さんと福團治さんとの二人会となってますが、福團治さんが可朝さんを引っ張り出したって感じですね。引っ張り出された可朝さんもサービス満点でトリを勤め上げ、観客もみな大満足だったと思います。弾き語りで歌まで聴かせてくれて、可朝ワールドを満喫しました。

 次回は 8 月 1 日(水)がすでに決定しています。いまからたのしみで。

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