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劇団☆新感線 2007 年夏休みチャンピオン祭り 『犬顔家の一族の陰謀 ~金田真一耕助之介の事件です。ノート』

207/8/2 @シアター BRAVA!

作・演出: いのうえひでのり
出演: 古田新太、宮藤官九郎、勝地涼、橋本じゅん、高田聖子、小松和重、粟根まこと、逆木圭一郎、右近健一、河野まさと、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、前田悟、池田成志、木野花


 某 SNS でチケットを融通してもらい、ひさびさの新感線乗車。エントランスにて、落語会で良くお見かけする方とバッタリ。おたがいビックリでした。
 席は 1 階席中央通路よりちょい前で、なかなかの好位置です。


 タイトルからもわかるとおり、横溝正史の『犬神家の一族』のパロディで、タイトル・ロールも市川崑監督の映画をまんまパロった構成。基本のストーリー・ラインは『犬神家~』ながら、それ以外にもいろいろとパロディを盛り込みつつ、オープニングからたのしませてくれる。
 ネタもの(ギャグ中心の作品)ながら意外としっかりとしたストーリー展開で、元ネタを知らなくてもたのしめるような構成。元ネタを知ってれば 2 倍も 3 倍もたのしめるんで、余裕があれば映画『犬神家の一族』くらいは観ておいて損はないだろう。

 宮藤官九郎が主役の金田真一耕助之介かねだしんいちこうすけのすけ役だが、狂言廻し役と云うこともあって、他の登場人物に比べて出番が多い割にはかなり薄味。他のキャストがギャグに集中できる分、そこはまぁ狙いどおりだろう。木野花がノリノリ。客席の下手側通路が花道代わりに使われ、近かったもんでちょっと得した気分に。
 個人的なツボは、隠密捜査を得意とする私立探偵の敗地大五郎まけちだいごろう役の逆木圭一郎。新感線お得意のあり得ない変装術で頻繁に出没。なんとも美味しい役どころ。

 紗幕を使って転換時に映像を流すことで間延びを解消。映像の使い方も凝った演出を盛り込んだり、ここらの演出は経験と予算がものを云うところ。チケット代が安くない分、舞台装置には金がかけられている。
 チケット代と云えば、毎回思うのがパンフレット代の高騰。今回は特製文庫本付きとは云え、2,800 円ってどうよ?(買うたけど)


 とにかく《贅を尽くしたコント》なんですが、ミステリー故にきっちりしたストーリーがあるため、ギャグの応酬でもきれいにまとまったなぁと云う印象でした。もっとハジけたバカバカしさを期待してたんですが、ある程度の水準を期待される劇団になってしまったんで、そこらのバランスは難しいでしょうね。あってないようなストーリーにギャグ満載で、しかも下ネタ率が高かった昔の作品に比べれば、ネタものとは云えかなりまともな芝居に仕上がってました。
 ただ、最近の《いのうえ歌舞伎》から新感線に入ったファンの方々は、どう思われるんでしょうねぇ。カッコ良さがほとんどなくてアホらしい内容の舞台に 9,500 円も払わされた!とお怒りかも。まぁ大人ならタイトル見てどんな内容かは概ね判断できるでしょうから、文句を云うのは筋違いと云うか野暮だと思いますが。

劇団☆新感線 OFFICIAL WEB SITE

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