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遊方のゴキゲン落語会

2007/8/21 @上方亭 (ワッハ上方 小演芸場)

  • 月亭 遊方 《幕開前戯噺》
  • 桂 佐ん吉 「いらち俥」
  • 月亭 遊方 「うなぎや」
    ―― 中入り ――
  • 月亭 遊方 「はてなの茶碗」

※ 第 22 回


 新作派の遊方さんがチラシに古典 2 席のネタ出し! かねてから「古典の改作に挑戦したい」と云われてたんで、これだけでも興味を惹かれるんですが、チラシの煽りが「今回は気魄の古典を 2 席リリース! 大胆な試みでトリッキーにカヴァー!」となってて、これは遊方ファンとしては期待せずにはおれんでしょう。
 入りは 40 人くらい。だいたいこれくらいで定着してきたようです。


 遊方はオープニング・トークから古典に対する緊張で噛みまくり。いろいろ話すも、結局は古典を演ることに対する恐怖心を吐露。「佐ん吉が『はてなの茶碗』演ってくれたら『サンダーマン』とか演るのに」と弱音を吐いたり、しまいには佐ん吉に対して「(彼女に)捨てられてまえ」と毒づいたり。
 あるとき桂九雀に「古典を演るなら『はてなの茶碗』を」と指定されたそう。制約の多い噺をいかに演るかが修行・勉強になる、と云う観点からのチョイスだとか。

 佐ん吉は「京都のお噺でございまして‥‥」とお約束。夜行高速バスでの災難をマクラに「いらち俥」へ。最近、集中的に掛けてるだけに、安定度抜群。安心して観ていられる。ふたりの俥屋をもう少し誇張したら、おもしろさが倍増しそう。

 遊方の 1 席目はネタ下ろしの「うなぎ屋」。板前に逃げられた鰻屋の大将が慣れない手付きでウナギと格闘するが、滑ったウナギが女将の懐に。悶えながらどっかに行ってしまう女将‥‥と云う R 指定ギャグ。
 さらに巨大なウナギが出てきて大将が格闘を始め、舞台狭しと這いずり回る。着物も裂ける奮闘と、エキセントリックな演出に脱帽。

 中入りをはさんでも息が切れたままの遊方。2 席目の「はてなの茶碗」は、九雀の会でネタ下ろししたそう。バスガイドから教えてもらった音羽の滝の豆知識をマクラに本編へ。
 古典世界のまま基本ラインに沿いつつも、要所に遊方独特の演出を入れて。茶金のいじくり回した茶碗を油屋が茶店の親父からムリヤリ 2 両で買い取ったばかりか、箱や風呂敷まで用意させる。油屋が茶碗をうっかり落としたと思わせといて「‥‥受けとるわ~い」がいやらしいおかしみに。
 後半の、地の文の語りがどうも恥ずかしそう。落語世界のテンションとのギャップで照れくさいのかも。ここらは課題かも。


 演る前は自信なさそうでしたが、どっちも遊方さんらしさが盛り込まれてて良かったです。存分にたのしめました。とくに「うなぎ屋」は動きが大きくて新味もあり、繁昌亭昼席でも十分通用すると思いますし、「はてなの茶碗」も照れを克服すればええ線行くと思います。
 今後の遊方さんは古典にも期待!ですね。

 次回は 11 月 27 日(火)の予定です。

遊方 FOR YOU!

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