« 劇団☆新感線 2007 年夏休みチャンピオン祭り 『犬顔家の一族の陰謀 ~金田真一耕助之介の事件です。ノート』 | トップページ | 染雀花舞台 »

夏休み文楽特別公演

2007/8/3・4 @国立文楽劇場

【第 1 部 親子劇場】

  • 金太郎の大ぐも退治
  • 解説:文楽はおもしろい
  • 瓜子姫とあまんじゃく

【第 2 部 名作劇場】

  • 鎌倉三代記かまくらさんだいき
    • 入墨の段
    • 絹川村の段
  • 釣女つりおんな

【第 3 部 サマーレイトショー】

  • 契情倭荘子けいせいやまとぞうし
    • 蝶の道行
  • 伊勢音頭恋寝刃いせおんどこいのねたば
    • 古市油屋の段
    • 奥庭十人斬りの段

※ 第 107 回


 2 日間かけて文楽の夏休み公演を。

 まずは 3 日(金)に第 3 部のレイトショー。と云っても、金曜のみ 19 時開演(その他の日は 18 時半開演)なんで、レイトショー?って感じですが、文楽にしたら遅めの公演。サラリーマン層も会社帰りになんとか行けるって時間帯です。その分、公演時間は約 2 時間と短め。入門編にはこれくらいが丁度良いと思うんですが、平日の夜公演と云うこともあってか空席が目立ちました。
 『契情倭荘子』は、死出の道行きで蝶の化身となった助国と小巻が舞い踊る‥‥って感じの舞台。ストーリーよりも舞を観させるもの。着物の袖をはためかせる様がまさに蝶そのもの。儚くも艶やか。
 『伊勢音頭恋寝刃』は、主君に紛失した名刀「青江下坂」の奪還を命じられた福岡貢の話。なんとか取り戻した刀をすり替えられたと思いこんだ貢が半狂乱になって斬りまくる「奥庭十人斬りの段」は凄惨そのもの。と云うより、現代の常識に照らし合わせると、ストーリー的にはほとんど破綻してます。最後もあんまりめでたくないけど、見得を切られたら納得せなしゃあない。それでも大立ち回りは圧巻。

 変わって 4 日(土)は、朝から第 1 部の親子劇場。ほとんど親子連れでほぼ満席。お子様は帰りにおみやげ付きです。これが中西らつ子さんの金太郎のイラスト入りハンドタオルで、欲しかった!
 まずは『金太郎の大ぐも退治』。そのまんまの内容です。最初の鬼と金太郎のやり取りは滑稽ながら、巨大蜘蛛登場で凄まじい立ち回りに。最後は宙乗りもあって大迫力。
 解説は子ども向けにごく簡単に。人形遣いの体験コーナーも。
 『瓜子姫とあまんじゃく』は、妖怪あまんじゃくに囚われる瓜子姫の話。昔話風ながら、『金太郎~』に比べると牧歌的過ぎてストーリーが淡々とし過ぎな感じ。

 入れ替えをはさんで、第 2 部の名作劇場。さすがにまったく客層は変わったが、こちらもええ感じの入り。
 『鎌倉三代記』は、大坂夏の陣を鎌倉幕府滅亡に仮託した物語。源頼家の参謀・佐々木高綱にそっくりの男が顔に入れ墨を施される「入れ墨の段」、囚われの時姫を巡る「絹川村の段」と、通しで 3 時間。まだ浄瑠璃を聴き取れないんで、ストーリーがすっくり入ってないと理解できないんですが、登場人物が多く、影武者やなんかが錯綜して大混乱。
 変わって『釣女』は狂言から取材されたものだけに、滑稽でおもしろい。京都の大名が妻を授かろうと、太郎冠者を引き連れて西ノ宮の恵比寿さんへ参詣。夢に従って西門で釣り糸を垂れると美女が。太郎冠者が真似ると醜女が。舞のような動きが多く、観ていても華やかです。


 やっぱり長丁場の演目はストーリーを理解できるかどうかにかかってますね。『鎌倉~』は最後まで混乱しながら、ウトウトしながら観てましたが、パンフレットを読み返してみると場面々々は思い浮かんできますんで、もう一度観れば理解が深まるかも、と思いました。
 今回のなかでいちばんおもしろかったのは、なんと云っても『金太郎~』ですね。子ども向けでわかりやすいストーリーと、派手な立ち回りが良かったです。次点は『伊勢~』の「奥庭~」の大立ち回りですが、ストーリーはどうも。そう云う意味では『釣女』が次点になるかも。

 次回 11 月の公演では、吉田玉男一周忌追善狂言として、近松門左衛門の『曽根崎心中』が。これはなんとか観たい演目です。

国立文楽劇場

|

« 劇団☆新感線 2007 年夏休みチャンピオン祭り 『犬顔家の一族の陰謀 ~金田真一耕助之介の事件です。ノート』 | トップページ | 染雀花舞台 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/24187/16020452

この記事へのトラックバック一覧です: 夏休み文楽特別公演:

« 劇団☆新感線 2007 年夏休みチャンピオン祭り 『犬顔家の一族の陰謀 ~金田真一耕助之介の事件です。ノート』 | トップページ | 染雀花舞台 »