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TORII 講談席

2007/9/2 @TORII HALL

【講談 風・林・火・山 不幸なること後藤一山の如し!】

  • 旭堂南青 「我輩ガ後藤一山デアル」 (作:旭堂南海)
  • 桂こごろう 「くっしゃみ講釈」
  • 旭堂南華 「後藤一山の逆襲」 (作:旭堂南海)
    ―― 中入り ――
  • 小佐田定雄・南海 《ゲストトーク:講談の明日を語る》
  • 旭堂南海 「帰ってきた後藤一山」 (作:旭堂南海)

※ 第 15 回


 落語「くっしゃみ講釈」に登場する講釈師・後藤一山を、講談で立体的に浮き彫りにしよう!と云う、なんとも落語マニア向けの企画です。ちょっと気になった私は、やっぱりマニア!?!?
 初の『TORII 講談席』でしたが、いざ行ってみるとやっぱり落語会でよくお見かけする顔・かお・カオ‥‥。さすがに今回の企画は引きが強かったようです。客席もええ感じで埋まりました。


 まず登場した南青は、なにやら仰々しい表情で手で太腿あたりを叩きながら『難波戦記』の一節を。‥‥と、これは後藤一山が稽古をしている場面から。東京から流れてきた一山が、家主のすすめで化け物屋敷を講釈小屋にして大当たり。千秋楽も近づき、定席からの誘いもあって順風満帆‥‥のはずが、喜六・清八が訪れる運命の日へ。
 やや説明的ながら、一山と喜六との因縁の場面はつづく「くっしゃみ講釈」への期待をふくらませ、前日譚として申し分なし。

 つづくこごろうは、講談席で講釈師の出てくる噺を演る心境を《『五木ひろし歌謡ショー』に呼ばれた三木ひろし》とたとえ、演りにくそうに「くっしゃみ講釈」を。
 のぞきからくりの『八百屋お七』や、講釈の『難波戦記』など、決まり台詞にやや苦手意識があったようだが、この日はなかなか。喜六のチョカぶりがこごろうのニンにぴったりでいきいきと。

 講談に戻って、南華が「くっしゃみ講釈」の後日譚を。喜六に唐辛子の粉をくすべられて高座をしくじり、定席との約束もフイに。化け物屋敷は落語の定席になり、そこで掛かる新作落語「くっしゃみ講釈」が一山自身の噺であることを知る。過日の恨みを晴らすべく、逆に唐辛子をくすべようとする。くっしゃみがトラウマとなった一山に不幸が。
 話はおもしろいが、南華の語りに女性が出過ぎていて集中できず。とくにくしゃみがかわいらし過ぎ、話の世界に入りきれず。

 中入りをはさんで、小佐田定雄(落語作家)氏と南海の対談。新作講談に関する話を中心に、たっぷりいろいろ。

 トリの南海は、逆襲に失敗し、一山が大坂を離れて 10 年後、ふたたび大坂に戻ってきた一山が探偵となって大活躍する(?)話。
 外伝的なストーリーをたっぷりと。これはこれでおもしろいが、時を隔てたことで連続性が希薄に。


 企画もさることながら、作品自体もなかなかよくできててたのしめました。
 それぞれの話はもうちょっとふくらませそうですし、「~逆襲」と「帰ってきた~」の間を補完することで『悲運の講釈師 後藤一山』とかなんとか云う長編の続き読み作品になりそう。今回だけってのはなんとももったいないと思います。

TORII HALL

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