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繁昌亭夜席 福団治・福若 親子会

2007/10/8 @天満天神繁昌亭

  • 福楽・福車 《対談》
  • 桂福若 「睨み返し」
  • 桂福團治 「南京屋政談(前編)」
  • 桂福若 「南京屋政談(後編)」
    ―― 中入り ――
  • 桂福車 《小咄》
  • 桂福楽 《落語教室》
  • 桂福團治 「鼻の狂歌」


 桂吉朝さんが最後に口演した「弱法師」はもう誰も演られないと思ってたんですが、繁昌亭の公演予定に「菜刀息子」(「弱法師」の別称)とあってビックリ。演者は福團治さんで、なるほど人情噺を得意とする福團治さんならあり得るやん!と合点しました。もちろんそれを期待して前売り券を早々に購入。
 当日、会場に行くと、入口前が大混雑。聞くところによると、前売りがあまり出なかったので某新聞社経由で優待券をばらまいたところ、想像以上のお客さんが来られて即座に札止めになったそうで、支配人自ら応対されてました。立ち見も出る大入り満員になったとは云え、普通に前売り券を買った身としては複雑な心境です。


 まずは福楽と福車による対談。親子の師弟を語ると云う趣向だったんだろうが、福楽は多くを語らず、福車は奥歯に物がはさまったような物云い。福車が福若に関する某巨大掲示板への書き込みのコピーを取り出したところでは、当の福若が乱入。歯がゆいまま終了。

 福若は龍虎の派手な柄の着物で登場。よく見ると福團治そっくりの顔。袂から大量の扇子、懐から大量の手拭いを取り出すも、狙いがわからず。父・福團治や母・翠みち代のことなども交えて、マクラをたっぷり。
 借金の話から「睨み返し」へ。借金の追い返し屋が主役の噺だが、こわもての福若にぴったり。ややクサめながら、ド迫力でなかなかの雰囲気。ところが、途中で舞台袖から手を打つ音が。どうも福團治が巻きを入れたようで、これにキレた福若が舞台袖へ怒鳴り込み、扇子を投げつける。「シャレですわ」とフォローするも、観客は退きまくり。

 福團治は開口一番「お疲れになりましたやろ」。それ以外はとくに福若のことには触れず、いつもの調子で扇子に身体をあずけて自虐的なマクラから、いつの間にやら「南京屋政談」へ。勘当された若旦那の心持ちをじっくり丁寧に。叔父に助けられた若旦那がカボチャを売りに出かけ、売り声を上げたところで福若と交代。
 福若は、新町を思い出しながらカボチャを売り歩く若旦那を軽妙に。ややクサいながらも、貧しい母子に若旦那がカボチャの売り上げを施してやる後半もたっぷりと。

 中入りをはさんで、予定になかった福車が軽く小咄。さらに福楽がうどんを食べたり焼き芋を食べたりの落語教室。落語会らしい雰囲気に。

 トリの福團治は、マクラいろいろから、「菜刀息子」ではなく「鼻の狂歌」! めずらしい噺ではあるし、おもしろかったけど‥‥。


 プログラムに「南京屋政談」以外の演題が入ってなかったんで嫌な予感がしてたんですが、見事に的中してしまいました。好意的に考えれば、「菜刀息子」は「南京屋政談」とネタが付くので変更したとも取れますが、ネタ出ししてる会でそれはないんちゃうん?と云う思いです。
 これは私の想像ですが、なんやかんや云うても最後には息子のことを許してやる父親を描いた「菜刀息子」を演る気分ではない、ってことでネタを変えたんでは?
 いろんな意味でめずらしい会に遭遇したとは思いますが、どうも釈然としません。モヤモヤしたままの帰宅となりました。

 帰ってから繁昌亭のホームページを見てみると、福團治さんのネタは「お楽しみ」となっていました。そこだけ変えときゃええんかいな。事前告知もなかったですし、払い戻し理由に値する変更では?と思いました。

天満天神繁昌亭

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