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ループ落語会 中野光江プロデュース

2007/10/12 @天満天神繁昌亭

  • 林家染二 「手水廻し」
  • 林家小染 「親子酒」
  • 笑福亭福笑 「きょうの料理」 (作:笑福亭福笑)
  • 笑福亭松之助 「後家殺し」
    ―― 中入り ――
  • 姉様キングス 《音曲漫才》
  • 林家染丸 「三十石」


 長く落語会のお世話をされていたと云う中野光江(ループ代表)さんが今年 3 月に亡くなられ、今回はその追善興行とのこと。私自身は中野さんのことを存じませんが、番組が良いんで参加いたしました。
 補助席も出る大入り。業界関係者とおぼしきスーツの一団も。


 トップから染二と、いきなり濃い。方言のいろいろをマクラに、手水の解説を入れてから「手水廻し」へ。田舎旅館の面々の田舎弁が抜群で、寺の和尚は強烈なケイレン系。ここらは染二らしさ満点。

 つづいて小染が得意の酒の噺で「親子酒」。とにかく酔態がお見事。陽気に酔っ払う息子に対し、うどん屋のツッコミはややキツめ。最後の父親と息子の対峙もスゴい。

 福笑はマクラを振らずに「きょうの料理」を。ルー・チョンキ先生による中華料理教室の噺。大胆かつ豪快な調理。次々と調味料をぶち込むところで次の句がすぐ出ず「ヒサシブリノねたアルヨ」。アシスタントにツッコまれたルー先生は「中華料理アマリ細カイコト考エナイ」でかわす。
 《料理》と云うテーマで考え得る笑いのパターンをすべて詰め込んだような、笑いのてんこ盛り。料理ネタに幾何学やトポロジーなんて言葉が出てきて、しかもそれが笑いにつながるのも福笑ならでは。

 中トリは繁昌亭初登場の松之助。「間違ってもしょうがない」「気に入らなんだら聴きにこんでええ」などと、いまの噺家としての心境なんかを語ってから「後家殺し」へ。
 亡くなった旦那の一周忌法要のあとに、生前好きだった浄瑠璃の会を開く。そこで見かけた後家と‥‥ってな、ちょっと艶っぽい噺。浄瑠璃を語る場面でもなかなかそれっぽく、たっぷりと。
 後の染丸によると、松之助はこのネタを最近ネタ下ろしし、この日が 3 回目の高座だったそう。今年 82 歳でもまだまだ壮健。

 中入りをはさんで《究極の色物》姉様キングス。この日は初姉キンの観客が多い。メニューは都々逸、ストトン節、阿呆陀羅経を A 面ネタで。阿呆陀羅経には中野ループ代表のことも盛り込んで。

 トリの染丸はいろいろしゃべりつつ逡巡して「三十石」を。さすがに手慣れたもので、安定感抜群。安心して賑やかな船旅に身をゆだねる。
 終盤の船頭の舟唄では林家花丸が舞台袖からええ声を聞かせる。


 期待を裏切らない、満足度の高い会になりました。中野さんへの良い供養になったんではないかと思います。
 松之助さんはまだまだお元気ですね。昼席への登場も期待したいです。

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