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糞尿特選落語会

2007/10/5 @天満天神繁昌亭

  • 笑福亭たま 「ぶりぶり」 (作:笑福亭たま)
  • 笑福亭福笑 「矢橋船」
  • 笑福亭三喬 「勘定板」
    ―― 中入り ――
  • 笑福亭生喬 「ちしゃ医者」
  • 笑福亭福笑 「絶体絶命」 (作:笑福亭福笑)


 これほどチケットを買うのがはずかしかった会もありません。『元祖大阪名物 あほの会』以上のはずかしさです。店員さんに「変わった名前の会ですね」と云われてしまいました。確かに。せめて繁昌亭のチケット売り場で買うべきでした。
 それはさておき、福笑さんプロデュースのシシババ特集と云うことで、覚悟の参戦。大入り満員です。もちろん福笑ファンも多数詰め掛けたとは思いますが、みなさん好事家ですねぇ。


 トップのたまは、ショート落語をマクラ代わりに、師匠の福笑の指示でこの会用に作った「ぶりぶり」。太ってるために病院で妊婦と間違われた挙げ句に侮辱された男が復讐する噺。ニンニクやニラを食べまくってクサいババを病院でぶちまけようと云う、なんとも無茶な復讐で、最後はもうえらい惨状に。ところがこれがあまりに酷すぎて漫画的になり、スラップスティック・コメディの様相。

 つづいてプロデューサーの福笑。たまの新作について「スカトロだけやない、SM まで入れてけつかる。おもろかったけども」と講評。
 シシババが続くことに断りを入れつつも「そちら(客)も承知でお越しになってる」と開き直り。まずは軽めの「矢橋船」から。前半の色問答はわちゃわちゃしつつもまことに風流。後半、酒を燗した尿瓶と本物のシシが入った尿瓶とを間違えて「ションベンやションベンやションベンや!」の連呼が凄まじい。

 中トリの三喬は、震災のときにトイレで不自由した話をマクラに、便所を閑所と呼ぶ地域があることと閑所板の解説をはさんで「勘定板」へ。やわらかい語り口に登場人物の田舎弁も相まって、ほんわかした雰囲気。しかし、算盤の上に盛られたババが妙にリアルに目の前に浮かぶ。ここらが三喬の腕か。

 中入りをはさんで、この日が 10 回目の結婚記念日と云う生喬が、なかばヤケクソ気味のカミング・アウトから「ちしゃ医者」を。生喬が演ると、医者が好々爺で下男が荒くれ者。最後の肥壺の惨劇はかなりハードに。

 トリは御大・福笑。第 2 回の開催決定を発表。(本気?)
 自作の「絶体絶命」は、田舎道で突然便意をもよおした女性がトイレを借りに入ったガソリン・スタンドで四苦八苦する噺。前半は、悶絶しつつ便意をこらえる女性と、あり得ないほどトボケた応対をする店員が、さながら SM の様相。こまかいクスグリも多し。
 後半はガソリン・スタンドの裏の畑で女性が解放されるも、満天の星空との美醜の対比が凄まじい。独演会ではババ放出音に「バキバキ!ドカーン!」ってなのも混じってたが、今回は想定の範囲内の擬音で、それがまたリアルに‥‥汚い。


 ネタ出しされてましたし、あらかじめ特集とわかってましたが、なんともスゴい会でした。おもしろかったんですけど、なんだか気持ち悪くなってしまいました。

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